4月16日(土)
金曜日。天気は曇りながら、雨は降らないと言っていた。
それがどうもいつの間にか怪しくなって、「それでもまあ、雲は切れているし」と思って、2時を回って隣市まで行った。晩の肴用に不意にトマトの卵とじを作りたくなったため。
コペンで出て正解だった。風も少し冷たい程度だし、何よりも陽射しがあんまり強くない。
ただ、雲の流れは早い。天気の急変があるかもしれない。それがたった一つの懸念材料。
ドラッグストアに着く頃。北の山々は半分霞んでいた。
もしかしたらと思ったが、買い物を済ませて店を出た時も、入る前と変わらぬ景色。
鯖か鰈をスーパーマーケットで買って煮付けを、と思って、車を停める。
雲の流れは早いものの、比較的近いはっきりした雲で、すぐに雨になるとは思えない。
しかし、結局鯖だけ買って店を出たら、すっかり雨の景色になっていた。
と言っても、まだ降り始め。ほとんど霧みたいな感じで路面は全く濡れてない。でも霧「雨」であることに変わりはない。
走り始めるとフロントガラスが密かに濡れるみたいで、気が付けば前方がすっかりぼやけてしまっている。慌ててワイパーを一回動かすと、途端に前方がはっきり見えて、いつの間にか霧雨に濡れていたことが分かる。水滴になって流れないのに、ワイパーが一撫ですると雨らしいそぶりを見せ、しずくが左右に流れる。
十秒も経てばまた景色がぼやける。またワイパーを一回だけ動かす。
そうこうするうちに、遂にワイパーを常動させることになり、これはまずいかな、と思っているうちに家に着いた。しかしやっぱり路面は濡れてない。
コペンを入れるためにカブを外に出した。いつも通りモタモタして、時間をかけて何とか予定の場所にコペンを停めた。
後、コペンの前に警備員のようにしてカブを停めたが、濡れている様子はなかった。
対極に、すっかり濡れてしまったコペンをザっと拭いてみたが、タオルは思ったほど濡れなかった。絞っても水滴が落ちない。
本格的な雨は夜。そうしてみると、昨日と言い今日と言い、意外にうまく雨から逃れられたと言うべきなのかも。
「降られた」というほどではないが、雨が大きな心配加減になっていた二日間。今日は夕方御飯を炊いたくらいで見事なくらい殆ど何もしていない。
何もしていないのに、もう午前零時半。
これから風呂に入って明日はどうしよう。葉桜見物か?それとも朝来まで酒を買いに?