これ、16年前の2006年の論稿だそうです。↓
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「中国迎合内閣は国を売る」
次の内閣は中国共産党の言いなりの日本になるか、独立を維持できるかを決定する内閣となるという点で瀬戸際に立たされる。誰が次期総理になるにしろ「君、国を売り給うことなかれ」である。
私はNHK記者として日中国交正常化に立会い、外相秘書官としては日中平和友好条約の締結交渉に携わった。周恩来、華国鋒、トウ小平、廖承志らの謦咳に接した。心底「日中友好」を祈念して来た。
しかしいまや「騙された」その責任は重大、と謝罪せざるを得ない。すでに齢70、死んでも死に切れない。
1972年5月の田中内閣成立までの中国政府の日本政府非難は聞くに堪えない苛烈なものであった。池田内閣も佐藤内閣も中国との関係正常化無しにアジアの安定はあり得ないことは当然承知していた。それぞれがそれなりに心を砕いていたのを見ている。
それなのに「保守反動勢力」という呼び捨て方は心胆を寒からしめて十分だった。
ところが公明党が中国と往来するのと前後して田中角栄内閣が成立すると日本非難をぱたりとやめ、こちらが何もいいださないうちから「戦争賠償は請求しない」などと言い出し、就任早々の田中首相を北京に招き入れることに成功したのであった。北京秋天。日中友好万歳。人民大会堂でマオタイ酒に酔った角さんをまざまざと思い出す。
東京を初めて訪れた鄧小平は天皇陛下への拝謁後は態度を急変、1歩下がって敬意を表したではないか。大阪への新幹線に乗って「これから行う4つの現代化を激励されているみたいだ」という趣旨の甘言を弄したではないか。福田康夫氏はその時総理首席秘書官として現認したはずだ。
少なくとも共産党中国が今日の発展を具現することが出来たのは戦後の困難を乗り越えた現代日本の物心両面に亘る協力があったからこそだ。それを否定できるほどの歴史音痴は中国首脳にはないはずだ。
それなのに今日の中国は靖国神社否定を要求し、まるで属国扱いだ。日中友好に我々は騙されたのだ。応じれば今度は憲法改正に絡んでくること間違いない。
彼らの要求は経済的、儀礼的な問題ではなく、まさに日本を自分たちの言いなりになる国だと世界に示すための威嚇運動以外の何物でもない。これに応えようとする福田康夫氏を総理にしては絶対駄目。安倍晋三しかない。
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「夕刊フジ」2006年5月3日付の渡部亮次郎氏の論稿である。
16年経っても日本や世界では中共擁護派はまだまだいて、ようやく懐疑派が増えてきた印象。アカは宗教とそっくりだから「棄教」はなかなか容易には進まないのだ。プーチンのウクライナ侵略でアカの危険性が大いに理解されるようになったが、中共の危険性もあらゆる場で広めていかなければならない。
蟷螂の斧でも数が増えれば巨大な怪獣を倒せる。当面は朝日、毎日、東京/中日などのアカメディアを叩くべし。既に斜陽か?
わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
頂門の一針 6338号より
2022(令和4年)年 12月2日(金)
そして安倍晋三首相となったわけですが、ご存じの通り、一年で退陣。「絶対駄目」と書かれている福田康夫氏が総理になって、麻生氏がなって、遂に民主党政権が樹立された。