12月8日(木)
4時10分、ではなく5時50分か、散歩に出る。
起きたのは3時過ぎだったが、先日来の「冬場は朝が遅いから、一時間くらい遅くしてもいいか」という思いが、眠気と肩組んで押してくる。
でもこれ以上は、と起きて少しだけストレッチをやり、站椿も少しだけやってみた。
さて、もう時間が時間だし、帰ってきたらすっかり夜も開ける筈だ。
ならば、と散歩から帰ってのつもりだったゴミ袋を、散歩に行く前に出しに行くことにした。
近くの奥さんがゴミ袋を二つ提げて前を歩いていく。
結局、その人が一番乗り。
「後始末(ネット掛け)はしときますから」と、自分の持ってきたのを奥に入れるついでに、その人のも奥に寄せていたら、三番手が車でやってきた。
「やっておきますから」と言った筈の後始末をその人に託してその場を離れる。
東の空は明るくなり始めているものの、辺りはまだ暗い。
しかし、流石にこの時間になると、散歩やジョギングなど数人とすれ違う。他にも通勤らしい人、犬の散歩のお供(?)もある。
ジョギングの人には声を掛けない。苦しい思いをして走ってるのに暢気な顔で挨拶をされても、と思われること請け合い。通勤らしい人にも声はかけない。通勤用のデイパックを背負って下向いて急ぎ足。苦い表情をしている人が多い。こっちを見て「仕事もしないでいいご身分だ」と思ってる?それとも、日々の仕事に疲れているけど働かねば生きていけない、という苦悩の表情?
散歩の人には大概の場合、声を掛ける。多くは無視される。
最近よく遭う小太りの大きな男は初めっから声を掛けても全くの知らん顔をして通り過ぎたので、以降は声を掛けてない。テキも視線をこっちに向けてきたことは一度もない。
中には、無視したのか聞こえなかったのか分からない場合もある。擦れ違う時にワイヤレスのイヤホンを着けていたのが見えたことも。
「着けているので声が聞こえなかった」のか、「声を掛けられるのが嫌でイヤホン着けている」だけなのか、それは当人に聞かなければ分からない。
勿論そんなことは聞かない。
彼らはこう思ってるんだろう。「イヤホン着けて『聞こえてない』という意思表示をしてるんだ。それくらい分かってくれよ」。
ただ、彼らは大事なことを忘れている。擦れ違うまでの数秒間、対象は必ず彼の視野に入っている。擦れ違うまでの数秒間、対象は(彼のために)衝突回避や挨拶などの何らかの行動を取っている。「人間」として当然のことを言われずとも彼に対してしているということだ。
それに対して文字通りの「傍若無人(傍らに人無きが如し)」で道を歩く、ということは人間社会を否定している、ということでもある。「分かってくれよ」「分かれよ」、は甘えでしかない。
「何を大袈裟な」?いやいや、一事が万事。
お互いが車を運転している状態(自身が公道を走る車)だ、と思えば。
だから「歩きスマホ」は駄目なのよ💛