おいしいしあわせ

しあわせは いつもあたたかなキッチンから・・

小さな記事から・・

2007年05月10日 | お弁当
新聞の小さな記事に、見慣れた名前のお店が書かれていました。
それは懐かしい懐かしいお店でした。
体調を崩されての「閉店」を惜しみ寄せられた文章でした。

結婚しすぐにオットの転勤に伴い地方の(札幌も地方だけど)街に
引っ越し、右も左もわからないうちに妊娠・出産。

当時私の家は、高台にあり長い長い坂を降りて買い物をし
重い荷物を持って坂を登り切らないと家にはたどり着けませんでした。
車も冬には一時停止をすると上れなくて4駆に買い換えた位の坂道でした。

妊娠中、その坂はもっともっときつく感じられ、買い物もままならず
長男が産まれて、しばらく外出もままならない頃も
我が家の暮らしを支えてくれたのはそのお店でした。

なぜかというと、電話一本で家まで食材や日用品をその日のうちに
届けてくれるお店でしたから。
はじめに見つけたのは、新聞の折り込みチラシ。
その日のお買い得品と一緒に、「配達します。」の文字。

良くしらないお店で、文字だけを頼りに品質もわからないものを
注文するのに躊躇がなかったわけではありませんが、
転勤で街を離れるまでの4年間、
一度もがっかりするような商品を届けられたことはありませんでした。

いつもいつも笑顔で届けてくださり、そのうちに「もしもし」という
私の声に名乗らなくても「mittenさんね」
わかってくださるようにもなりました。

長男も歩けるようになってからは、お散歩しながら
お店にも良く出かけました。暮れになるとお得意様だからと頂く
「ぼたんえび」美味しかったな。
お祝い事には、お刺身の盛り合わせもよく作ってもらったな。
そのお店の名前を見た瞬間、思い出があふれ出しました。

近くに大型店が出来ても、地域で愛され続けたお店。
その街を離れて10年以上ですが、私も今でも愛しています。
閉店までも閉店の日も、みなさんから届けられた花で
店内はいっぱいだったそう。
その中には小学生の女の子からの折り紙の花束もあったそうです。

お父さん、おかげんが悪いとのこと。
遠く札幌で、私も回復をお祈りをしています。
支える元気なお母さん。がんばってくださいね。

今日のお弁当

・ごはん  (ふじっこ・ふりかけ別添)
・鶏肉のピカタ
・ミートボール(市販品)
・さつまいものきんぴら(黒ごまかけてあるのに写ってない
・人参のゴマ和え
・ピーマンのおひたし
・こんにゃくのピリ辛
・ベーコンとえのきのソテー
・レタス
・ミニトマト

野ばらさんからご質問を受けたので
画像追加。今日のこんにゃくはこれでした。