ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

長講落語、二席は、やる方も、聴く方も、堪能。~雀三郎、みなみ亭

2008-03-22 23:52:52 | 落語
初めてのトリイホール、5時に覗くと、6時半開演なのに40名の列。
100席しか無い会場、札止めになるのではと、心配。
ぞくぞくとお客様、開場の6時前には、4Fから1Fまでの並んで、
最終、立ち見ありの、130名、超満員御礼。
興行は、キワモノ、当れば、入れる、入れる。
トリイホールも、吉本も、興行師は同じ。

一、桂雀太・・・・・・・・・・「天災」・・・・・17分

ボーンと、どついて、鼻血、ダラー。
よろしいな。アラクレ者の、勢いが良い。
恰幅の良い、雀太さん。迫力満点の舞台。
20分弱にまとめて上手い。この噺、決まっていますな。

二、桂雀三郎・・・・・・・・「地獄八景亡者戯」・・・・・55分

出て来るなり、満員への御礼。
単に、長講2席と書いただけで、今までとは違う、大入り。
興行とは、不思議なもの。実際、今日もそう長くするつもりはありません。

「らくだ」も米朝仕込みで、あっさりと。
「地獄八景」も今から、やりますが、
ギュウギュウ詰めで、客席の方が、地獄ですな、と・・・・・・。

そして、おまちかねの「地獄八景亡者戯」。
冷凍餃子も、赤福も入れ、・・・・近日来演は、雀三郎と。
米朝さんは、看板が古びて、用意していたがなかなか来ないと・・。

やはり、この噺、膨らます処はできるだけ膨らましてが、楽しみ。
もう少し、たわ言が欲しいが、・・・・・・淡々と進めての、55分。

でも全篇、お囃子入りで、地獄も楽しそう。
染二さん、雀太さん、たしか和女さんと思いますが、
鳴り物、ご苦労様でした。

やる方も、聴く方も、人息で酸欠状態なる、熱気いっぱいの一席でした。

三、林家染二・・・・・・・・「近日息子」・・・・20分

林家の実力派。「染二」さん、私にとって、初の生舞台。
TVや、ライブ繁昌亭とは違い、嫌味がなく、数段、良い。

近所の連中で、物言いが悪い男に、食って掛るところ最高。
言葉の勢い、大迫力、大きな眼で、更に大迫力。

上方落語でありながら、江戸落語のにおいもある、染二さん。
さすが、次代の林家のホープ。
次は、染二さんで、長講噺を・・・。

四、桂雀三郎・・・・・・・・「らくだ」・・・・・・35分

紙屑やが、兄貴分の熊五郎と、酒が入って、立場が逆転。
最初の女房、そして今の女房、二人の子供。のはなし。
酒癖が悪いと自ら言いながら、身体が揺れる。

「人は、酒を呑み。酒は、人を呑む。」と言うが、まさにそれ。
世の中に、真からの悪人は無しか。

長講二席で、落語、たっぷり、満喫。

落語のあと、娘と待ち合わせで、鍋を。
にんにく、唐辛子、たっぷりで、あまからさ満喫。

今の満腹状態では、明日は、久しぶりに落語会なしでも、済みそうですな。

第六次、雀三郎、みなみ亭・・・・長講の巻
2008年3月22日(土)、午後6時30分開演
千日前、TORII・HALL

一、桂雀太・・・・・・・・・・「天災」
二、桂雀三郎・・・・・・・・「地獄八景亡者戯」
仲入り
三、林家染二・・・・・・・・「近日息子」
四、桂雀三郎・・・・・・・・「らくだ」
コメント
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