・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夜の虎武士亭の玄関・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二週間ぶりの落語会。
お目当ては文太師匠の「らくだ」はもとより、
「青空散髪」、「高倉狐」、の演目に興味あり、特に、青空散髪」は
先々代の染語楼さんで聴いたが40年前のはなし。
今は忘れているが、さて内容を想い浮かべれるのか。
記憶力にチャレンジですな。
30分前に、入ると、落語仲間のIさんも来られていて隣の席に。
60人の大入満員。
居酒屋で堀座敷なので足が伸ばせて
、仲入りなしの二時間でもいたって楽。
一、林家市楼・・・・・・・・・・・・・・・・・・「青空散髪」・・・(石段)
坊主頭を十年前からしており、その便利さを説明。
私も、ここ数年短くしており、ドライヤーも使った事が無く。
新幹線で寝ても、寝癖もつかず、便利さは、納得。
噺は、かつて聴いた気になっていただけで、聴いて無かったよう
もし聴いていたなら、全く覚えていないので、逆にショックか。
舞台は、天王寺公園、ジャンジャン横丁の方から入った石段の
左奥に住んでる、青空の散髪屋の話し。
50円の料金もさることながら、昭和の匂いがするネタ。
電気を盗んだり、馬の水飲み場が出て来たり、
まさに、庶民の逞しさが、話しの底に流れている。
市楼さん、あとでおしゃっていたが、笑いが少なくて
怒っていられるのかと・・・焦りましたと。
でも、庶民の町、西田辺でも、商売としての青空散髪の
イメージがいまひとつ沸かず。
今や、青空での散髪と言えば、
お父さんがやる家の庭での情景が浮かぶ
やはり、時は流れ、庶民は豊かになりましたな。
市楼さんの技量では無く、現実とのギャップの差か。
時代性が命の、新作、創作の宿命か。
でも、古典のもつ不変の、そして永遠のおもしろさ、何なのか。
歴史でも、大正、昭和の近代史はあまりにも近すぎて
おもしろ無いのと同じか。
2月から偶数月の16日に「イチローの攻撃」がスタート。
古典落語での、イチローさんの反撃いや攻撃をみてみたい。
二、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・「高倉狐」・・・・・・(さわぎ)
高津神社の境内にある高倉稲荷神社が舞台。
通常騙されるのは、いつも人間、それも助平心の男が相場だが
今回はなんと、狐が騙され、勘定まで押しつけられる。
びっくりして、正体がばれる。不意の出合いに弱いのは
人間も、狐も同じ。
文太さん、さしたる山場も無い噺を、くすぐりをいれながら
淡々とすすめられる、文太師匠ならではの、おはなし。
でも、動物が出てくる落語はなぜか和みますな。
人間に騙されると腹が立つのは私だけか。
まあ、人以外に騙された事は、今だありませんが。
サゲは、人間がお詫びに持って行った饅頭に、昨日の親狐が
子狐に、「これは食べたらあかん・・。馬の糞かもしれん」
三、桂三歩・・・・・・・・・・・・・・「私がパパよ・・」・・・(365歩のマーチ)
いつもの三歩さんの、楽しい高座。
50才で初めてお父さんになる主人公と、
21才で、三人目のお父さんになる若者との、
産院での会話。
私も、親父が43の時の子供。
年をとってからの親の気持は、逆だが多少解る気がする。
三歩さんも丁度、主人公と同い年。等身大の話で親しみがある。
赤ちゃんはかわいいもので、ぼちぼち、娘の子。すなわち、
孫の顔を見たいですが、その為にはまずは御婿さん探しから。
(娘が見たら、大きなお世話、ほっといてと言われそうですが)
四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・「らくだ」・・・・・・(助六)
黒紋付の盛装で舞台ヘ、らくだの死を意識してか、単なるトリか。
熊公が、困り果てるシーンはさほど演出されて無いが、
紙屑屋が、酒を呑みだしてからの、一人芝居は絶品。
本日のらくだ、頭の毛を剃ったあと、魚屋からの刺し身で呑み直す。
ここまでで、ゆうに40分、但し居酒屋の会場で一人たっぷりと。
それも美味しく、文太師匠の演じる紙屑屋に呑まれると、
客席の私達とすれば、結構辛いですな。
酒は程々にと、熊の立場で見てしまう。
その腹癒せか、終演後の打上で、残った人は、呑むは呑む。
会費制なので、お店の人にとっては、痛し痒しのネタ、らくだ、か。
大ネタと言われるだけあって、噺家さんの個性がまともにでる。
今、上方でらくだを演じる噺家さんは何名おられるのか。
次々に聴いてみたくなりましたな。
後を引く大ネタ「らくだ」でおました。
その場で行われた、打ち上げは、賑やかで、
料理も、酒も、たっぷりで、虎武士さんに感謝ですな。
各テーブルも、落語ファンのおしゃべり満載で、
楽しまして頂いた、久々の虎武士亭でおました。
文太の会in虎武士亭
2009年2月8日(日)午後2:00開演
西田辺、虎武士亭
一、林家市楼・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「青空散髪」
二、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「高倉狐」
三、桂三歩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「私がパパよ・・」
四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「らくだ」
09-09-36
二週間ぶりの落語会。
お目当ては文太師匠の「らくだ」はもとより、
「青空散髪」、「高倉狐」、の演目に興味あり、特に、青空散髪」は
先々代の染語楼さんで聴いたが40年前のはなし。
今は忘れているが、さて内容を想い浮かべれるのか。
記憶力にチャレンジですな。
30分前に、入ると、落語仲間のIさんも来られていて隣の席に。
60人の大入満員。
居酒屋で堀座敷なので足が伸ばせて
、仲入りなしの二時間でもいたって楽。
一、林家市楼・・・・・・・・・・・・・・・・・・「青空散髪」・・・(石段)
坊主頭を十年前からしており、その便利さを説明。
私も、ここ数年短くしており、ドライヤーも使った事が無く。
新幹線で寝ても、寝癖もつかず、便利さは、納得。
噺は、かつて聴いた気になっていただけで、聴いて無かったよう
もし聴いていたなら、全く覚えていないので、逆にショックか。
舞台は、天王寺公園、ジャンジャン横丁の方から入った石段の
左奥に住んでる、青空の散髪屋の話し。
50円の料金もさることながら、昭和の匂いがするネタ。
電気を盗んだり、馬の水飲み場が出て来たり、
まさに、庶民の逞しさが、話しの底に流れている。
市楼さん、あとでおしゃっていたが、笑いが少なくて
怒っていられるのかと・・・焦りましたと。
でも、庶民の町、西田辺でも、商売としての青空散髪の
イメージがいまひとつ沸かず。
今や、青空での散髪と言えば、
お父さんがやる家の庭での情景が浮かぶ
やはり、時は流れ、庶民は豊かになりましたな。
市楼さんの技量では無く、現実とのギャップの差か。
時代性が命の、新作、創作の宿命か。
でも、古典のもつ不変の、そして永遠のおもしろさ、何なのか。
歴史でも、大正、昭和の近代史はあまりにも近すぎて
おもしろ無いのと同じか。
2月から偶数月の16日に「イチローの攻撃」がスタート。
古典落語での、イチローさんの反撃いや攻撃をみてみたい。
二、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・「高倉狐」・・・・・・(さわぎ)
高津神社の境内にある高倉稲荷神社が舞台。
通常騙されるのは、いつも人間、それも助平心の男が相場だが
今回はなんと、狐が騙され、勘定まで押しつけられる。
びっくりして、正体がばれる。不意の出合いに弱いのは
人間も、狐も同じ。
文太さん、さしたる山場も無い噺を、くすぐりをいれながら
淡々とすすめられる、文太師匠ならではの、おはなし。
でも、動物が出てくる落語はなぜか和みますな。
人間に騙されると腹が立つのは私だけか。
まあ、人以外に騙された事は、今だありませんが。
サゲは、人間がお詫びに持って行った饅頭に、昨日の親狐が
子狐に、「これは食べたらあかん・・。馬の糞かもしれん」
三、桂三歩・・・・・・・・・・・・・・「私がパパよ・・」・・・(365歩のマーチ)
いつもの三歩さんの、楽しい高座。
50才で初めてお父さんになる主人公と、
21才で、三人目のお父さんになる若者との、
産院での会話。
私も、親父が43の時の子供。
年をとってからの親の気持は、逆だが多少解る気がする。
三歩さんも丁度、主人公と同い年。等身大の話で親しみがある。
赤ちゃんはかわいいもので、ぼちぼち、娘の子。すなわち、
孫の顔を見たいですが、その為にはまずは御婿さん探しから。
(娘が見たら、大きなお世話、ほっといてと言われそうですが)
四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・「らくだ」・・・・・・(助六)
黒紋付の盛装で舞台ヘ、らくだの死を意識してか、単なるトリか。
熊公が、困り果てるシーンはさほど演出されて無いが、
紙屑屋が、酒を呑みだしてからの、一人芝居は絶品。
本日のらくだ、頭の毛を剃ったあと、魚屋からの刺し身で呑み直す。
ここまでで、ゆうに40分、但し居酒屋の会場で一人たっぷりと。
それも美味しく、文太師匠の演じる紙屑屋に呑まれると、
客席の私達とすれば、結構辛いですな。
酒は程々にと、熊の立場で見てしまう。
その腹癒せか、終演後の打上で、残った人は、呑むは呑む。
会費制なので、お店の人にとっては、痛し痒しのネタ、らくだ、か。
大ネタと言われるだけあって、噺家さんの個性がまともにでる。
今、上方でらくだを演じる噺家さんは何名おられるのか。
次々に聴いてみたくなりましたな。
後を引く大ネタ「らくだ」でおました。
その場で行われた、打ち上げは、賑やかで、
料理も、酒も、たっぷりで、虎武士さんに感謝ですな。
各テーブルも、落語ファンのおしゃべり満載で、
楽しまして頂いた、久々の虎武士亭でおました。
文太の会in虎武士亭
2009年2月8日(日)午後2:00開演
西田辺、虎武士亭
一、林家市楼・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「青空散髪」
二、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「高倉狐」
三、桂三歩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「私がパパよ・・」
四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「らくだ」
09-09-36