負けるのは美しく (集英社文庫) | |
クリエーター情報なし | |
集英社 |
あの俳優の児玉清さんの本。
読書家のイメージがあり、書評集かと思いきや、
東宝のニューフェイスから俳優に、映画からテレビへと
スターにはならなかったが、それは自ら選んだ道なのか・・・。
自らを常に醒めた目でみつめ、決して自己陶酔を許さない。
スターの条件は、自己陶酔であるが故に、スターにはなれない、ならない。
決して出しゃばる事も避け、後ろへ引く、その思いが題の「負けるのは美しく」に。
買って、半年以上置いてあって、偶然読みだした本。
そして最後の五章は、「天国へ逝った娘」と題して、
35歳にして胃がんに侵された娘さんを見守る、児玉さん。
癌に侵された本人と、周りの人の思いが交錯して辛い。
実は、私も、二ヶ月前に、癌を宣告されたばかり、
仕事の都合もあり、ようやく今月に、手術。・・・・・胃を全摘するのですが、
痛みも何もなくいたって、ケセラ・セラの気持ちで元気に過ごしていたのですが、
この本を読んで、周りの者がどれだけ、気遣いしているのか
どれだけ心配させているのかが解かって、大いに反省しております。
こんな時に、この本を手にしたのも何かの縁。
私にとって、そんな、赤い糸を感じる本でおます。
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