ピアノ名曲探訪・生演奏でつづる・⑧
メンデルスゾーンとシューベルト~美しい「無言歌」の世界~
2022年9月15日(木)9:45~11:15
和泉シティプラザ・3階レセプションホール
講師・宮崎剛
◉メンデルスゾーンの魅力
有名な曲は「結婚行進曲」「ヴァイオリン協奏曲」「春の歌」など、どれも旋律がきれい。バッハ一族が家に出入りしていたような金融業を営む資産家の生まれ。お姉さんのハニーさんも作曲をなさる。
ライプツィヒ音楽院の設立に携わり、作曲・演奏・教育者と忙しい日々を過ごし、若く38歳にして最後の言葉「ひどく疲れた」を残して過労死でこの世を去る。
ほぼ同時代のショパンは飾りの多いが、シューマンは内向的だし、一方メンデルスゾーンは旋律が端正で聴きやすい。メンデルスゾーンあたりから、ピアノ曲にも「タイトル」をつけ始め、その後ロマン派の器楽曲にはついている。
◉シューベルトの魅力
歌曲の王。「鱒」「野ばら」「魔王」など、旋律が目立つが、定型の伴奏を続けることで、物語を伝えている。歌と、左手の伴奏と右手の伴奏、まさに手が三本欲しい曲づくり。「軍隊行進曲」ももともと、彼女との連弾用に作った曲で、彼女にいいところを見せたいので低音部自分のパートは難しく、そして高域の彼女のパートは単純にしている。(所詮、シューベルトも男ですな)。
【演奏曲目】
メンデルスゾーン:無言歌集より
①、第6番・ベニスのゴンドラの歌 op19-6・ト短調
船の揺れに任した、六拍子。
憂いに満ちて、好きな曲で、これがゴンドラに乗っているとは知らなんですな。
②、第12番・ベニスのゴンドラの歌 op30-6・嬰へ短調
これも、船の揺れに任した、六拍子。
③、第3番・狩りの歌 op19-3・イ長調
馬のギャロップのリズムに乗って歌われる。これも、六拍子。
これ無言歌の中でも、ワクワクする楽しくて好きな曲ですな。
④、出発
鉄道好きのメンデルスゾーンが走り出した機関車に感動。その「汽笛」の音まで表現している。
ドボルザーク
⑤、ユーモレスク
鉄道好きで有名なのが、ドボルザーク、そこで一曲。
シューベルト
⑥、即興曲 op90-2 D899
A・B・Aの構成に隠れたシューベルトらしい「歌」を楽しむ。
⑦、即興曲 op90-4 D899
崇拝するベートーベンの死を悼んで作曲。中間部にベートベンへの暗きそして熱い気持ちが現れている。
⑧、即興曲 op142-3 D935
変奏曲です。
②、ごまめのメンデルスゾーンのピアノのCD
田部京子さんの無言歌集のCDも良いですよ。
③、ごまめのシューベルトのピアノのCD
内田光子のシューベルト、よろしおます。
④、和泉シティプラザ
⑤、いずみ市民大学
ピアノ名曲探訪・生演奏でつづる~宮崎剛
2022年9月15日(木)9:45~11:15
和泉シティプラザ・3階レセプションホール
講師・宮崎剛
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