![]() | 七つ空、二つ水 |
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キノブックス |
☆☆☆
大好きな、東直子さんの本。
エッセイの中に短歌を折り込み、ご自分で撮った写真を添える、
写真もじっくり見ると、なかなかの出来。
エピソードを言葉で切り取る短歌、風景の一部を切り取る写真、
同じ作業をされているような・・・切り取りかたは大胆で写真も素敵でおます。
例によって、気になった短歌を、すべては東さんの歌ではないです。
短いけど「好き」の言葉の意味を重く今の私には理解できない (山羊)15歳の少女の歌
生ビール買い求めいる君の手をふと見るそしてつくづくと見る (俵 万智)
体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ (穂村 弘)

大好きな穂村さんにサインを頂いた時、「ゆひら」とさわぐ雪のことかよの
言葉も一緒に書いてくださいました・・・・。
今日まで私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海 (俵 万智)
空と陸のつっかい棒を蹴飛ばしてあらゆる人のこころをゆるす (笹井宏之)
あるいは鳥になりたいのかもしれなくて夜をはためくテーブルクロス ( 同 )
何枚もまぶたのひらく音がする ゆっくり気道確保しなさい ( 同 )
ホットケーキ持たせて夫送りだすホットケーキは涙が拭ける (雪舟えま)
写真と短歌、一緒に残せたら、良いでしょうな。
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