首都ソフィアのショプスカの里、ナデジュダ区。ここんとこホントに天気が不安定・・・ アラフィフのアタクシにはキツく、何となく体がイタい・・・ 自律神経の問題?そういえばここのところ汗をかいてないなァ・・・ 普段はチャッチャカ歩き回れば10分もすると汗ばんでくるのに・・・ ヘンな冷えを感じます。それで温泉行かなきゃ~っつーことで♪
友人のスタンチョ&ガーリャ夫婦が以前から「おいでよ~」と言ってくれてたので、ウチのムルティプラちゃんにスタンチョのママ、ラトカを乗せて行く、という「大義名分」ができたぜ~!! 彼らはゴッツェ・デルチェフというギリシャ国境すぐそばの街にいます(いつも行く「サンダンスキ」の先の国境「クラタ」とは同じ県ですがちょっと違う方向・・・)。 その近所はまさしく温泉街の宝庫!! 以前行ったドブリニシュテという街はここに来る途中ですが、今回は新規開拓!! ゴッツェ・デルチェフの隣の村「オグニャノヴォ」にロックオンですっ!!
ラトカと一緒にスタンチョとガーリャのところへ行き、ランチ(スタンチョも、母のラトカも料理人で、出される料理はいつも言うことナシ!のウマさ!!)で、その後、隣村のオグニャノヴォまで皆で来て案内してくれました。レジャー村としての開発はまだ始まったばかりなのか、池の周りにロッジやカフェ、
また温泉水を利用したプールを室内外にそれぞれ備えた大小のホテルもできていて温泉街としてはけっこうな仕上がりを見せつつあります。と、スタンチョは「知ってる?ここ”ミロト”っていうお風呂があるんだよー」 へえ?ミロって何?それに定冠詞を付けた(?)ミロトって何だろう・・・
温泉街の道を歩いて行くと大きな看板が出ているので間違えようがありません。途中から現れた小さな黒いワンちゃんが私たちの前に行ったり後ろに行ったりして案内してくれます。
細い道に入るとすぐに渓流沿いを歩いて上っていくのですが、橋のたもとに・・・
オオオ~っ♪ いわゆる公共露天風呂!!
シャワーもそれっぽいものが備えられています。何つってもタダ!! もちろん水着着用ですが混浴です。
スタンチョとガーリャと別れてから早速ミロトへ!! 7時を回っていましたがまだ明るい今頃ということで人がいっぱいです!! 入ってみましたっ!! 先客のみなさんに「ドーバル・ベーチェルっ」(おばんですぅ~の意。笑)とごあいさつ。浴槽の底には小石が敷き詰められていて、そして何より源泉かけ流し!! こりゃ~キクぅーっ!! あんまり硫黄の臭いはしません。クリアでいい湯♪
ガーリャのおススメはミロトの近くのレストラン「ライ」(=楽園)!
盛りが良くってリーズナブルっ!! ちょっと軽くおなかにいれたらこの温泉街の入口近くのホテルへ。ここ、Booking.comで既に予約済み!! スタンチョのおススメっつーことで予約してみたのですが、このホテルのいいところはプール!! チェックインしてすぐに水着に着替え、プールに直行!!
大プールは30~32度くらいで泳げて、小プールは40度近くあるアツめ。こちらの温泉水は少し硫黄のにおいが・・・ 源泉が違うようですねぇ・・・ プールサイドに出て行くと、さっとキツめの先客からの視線・・・ ギリシャ人年金世代のみなさん・・・ 東洋人がここまでっつー感じもあるのかな? まっ、でもそんなの最初だけ!! 温泉に浸かれば「ババンババンバンバン!! あァ~ビバノンノン♪♪ 体がホントあったまりますぅ~!!
キーンと冷えた晴天の朝!窓辺にはブルガリアの田舎町の風景が広がります。馬で畑を耕す家族も・・・
早速朝からひとっフロ。昼のセント酒ならぬ、朝風呂に入ってビールでも飲めば「小原庄助」さんの気分・・・(笑) 朝食もついて申し分なしのこのホテル、何と!!
朝からシュケンベ・チョルバっ!! このホテルもまだまだ大きなプールも増設中だし・・・
そしてこのオグニャノヴォの街にも違う源泉のお風呂がありそうだし、そしてこの周りの村にも・・・ さらには足を延してギリシャまで・・・ まだまだ開発の余地ありなココ、おススメ~っ!!ですよー。
んでもって、このカロフェフの近所に一泊したんですが、この辺にはいい温泉がいっぱい!! パベルバーニャやヒサリヤも有名なんですけど、ここにしてみました。カロフェルの隣町カルロヴォに隣接する小さな温泉町「バーニャ」(一般的には「カルロフスカ・バーニャ」とも呼ばれています)。なぜかというと、実は以前にあっちゃんのお母さんが遊びに来てくれた時・・・ もう何年も前だけど・・・ ここに泊まったんだよね~。ブルガリア広しと言えども母娘二代でウチに訪れるっていうのはなかなかない気がしますヨ!!
カロフェフの友人リックによると「ココの温泉地の高級ホテル”ツァルスカ・バーニャ”は外のプールも温泉水で入場料は6レバと格安だ!! 行ってみないか?」ということで皆で行ってみました。この町の公衆浴場は5時半が「ラストオーダー」(?)だけど、ここならもっとゆっくり入れるね。
その時はこの温水プールを使って子供たちのスイミングスクールが開催されていましたね~。アタクシも子供のころスイミング行ってたこともあってちょっとナツカシイ感じがしちゃいました。
ここのもう一つのウリはふつうの温泉、っていうか露天風呂・・・ たぶん源泉かけ流しの温度で、入ると熱めなのもあるけどすっごく効く~って感じで。すぐ子供たちの泳ぐもう少しうすめてある方へドボンっ!! ふ~っ!! でもゼータクな感じ・・・ 4月半ばに屋外のプールに入ってこんなに気持ちいいって!!
この新しいホテル「ツァルスカ・バーニャ」=ロイヤル・バス、この「カルロフスカ・バーニャ」の名物である「泥風呂」も併設しているようですねぇ・・・ 本家(公共のお風呂)の泥風呂は夏季限定で、男女日替わりだけど、ここのはどうなんだろう…
リックたちはここで自宅へ戻り、私たちはこのバーニャ村に一泊。以前、あっちゃんのお母さんと遊びに来たとき「ここ、超イイ~っ!」と思ったのが宿泊が安いということ。さっきのプールのあるホテルは新しくてキレイですがそれでもダブルの一部屋で一泊88レバ(≒6000円。booking.com調べ)。でもブルガリア在住10年選手のワタクシは貸し部屋を選択。実はここもあっちゃんのお母さんと泊まった同じところ。下のカフェで聞いてみます。
「あの~、あいてます?」 そこのオーナーのネデルチョおじさんは、「ああ!! まずは部屋を見てっ!」と2階に通されましたあっちゃんのお母さんたちと泊まった部屋とは同じではありませんでしたが、前よりもキレイに改装したオシャレな感じになっていて、「一人12レバだよっ!!」・・・一人850円くらい・・・激安!! 調理はできないけど皿やコップは備え付けのキッチンもありました。あ~、それなら調味料とか持ってくるんだった~っ!!
やっぱりここ、超ポイント高し!! なぜかというとこのバーニャ村の唯一の弱点は、ここの人々の生活が日暮れで終了すること。7時を回ると開いているカフェもレストランもほぼありません。食料品店で買い物して戻り、キッチンでゆっくりと食事・・・ あ~、これっていいな~。これを計算に入れて食料を買い込んで次の時は来ようっ!!
ちなみに・・・ なぜ新しい高級ホテルの名前が「ツァルスカ・バーニャ」(ロイヤル・バス)=王様のお風呂というのか・・・ その理由が朝風呂に公衆浴場に行ったときにわかりました!! 公衆浴場の壁にはこの街の温泉の歴史の写真とともにブルガリア国王「ボリス三世」がここを何度も訪れた様子が!! 自分で機関車を運転してきた? この公衆浴場、一部屋特別に王様用のお風呂が!! そのお風呂がちょうどこのホテルのすぐとなりなわけです!! そして、この王様のお風呂、入れますっ!! お二人で60レバ!! 中は大理石と金ピカっぽい・・・ どなたか、試してみます?
せっかくサンダンスキに雨の中、こんなに苦労して出かけたのに・・・ これまたその日に限って公衆浴場は検査で開いてない・・・ なんてタイミングが悪いのっ!? モォ~っ・・・ でもせっかく出かけてきたんだから絶対!!! どっかでお風呂に入りたいゾっ。でも、どこで?
そういえば以前に入った「シミトリ」という温泉があったけど、その近くに家を買って移住してきた友人のフランス人ベルナールおじさんが、「ウチのセロにもいい温泉があるんだゾ」って言ってたなァ。でも、おじさんのセロ、何ていう名前だっけ?思い出せない・・・ と、一生懸命グーグルマップやいろんなサイトで探してみると・・・
シミトリとサンダンスキの間ノ「オシュタヴァ」という小さな村に温泉があるらしい… それもかなりディープな秘湯が。写真を見る限りではブルガリアで普通に見られる公衆浴場のスタイルにもなっていない、なんとも普通の民家のようですが。どんな温泉なんだろう? ある記事には「秘密の楽園」!! え~っ、そこまで言うぅ? そんなに言うんなら出来ることなら入ってみたい!! と、サンダンスキから引き揚げながら探してみることに。
ギリシャ国境からサンダンスキを通ってストルーマ高速まで続く国道E-79号線をトボトボ・・・(気分は。ムルティプラちゃんは先行する車が少ないのでけっこうスイスイ)走っていくと、けっこう切り立った峡谷から分岐する「オシュタヴァまで12km」の看板。あっ、ここ、ここ!! うむむ・・・ 何とも怪しげな田舎道ではないか?と、恐る恐る入ってみましたが、少し走って予想は的中!!
渓谷の谷底を走っている国道から一気に駆け上る田舎道!! これって何十m、いや何百m登ってんの?! 道の状態もあんまりよくない上に、工事中のダンプ!! ひえ~っ!! ホントに大丈夫なの?
ずーっと行って登りきったところに「スタラ・クレスナ」という小さな村。こんな所に住んでたら買い物なんかホント大変だろうなァ・・・ でも車は来てるし、風力発電の風車があるので、少なくとも少しは人が住んでるんでしょう。でも、ムムム・・・・ホントにこんな所に温泉があるの? 小さな村の中心部であろうところの交差点には「オシュタヴァ⇒」 勇気を出して行ってみよう!!
と、曲がって少し行ったところに少し色あせた看板・・・ 「冷泉」!! オオッツ、ホントにあるんだー!! でも、牛たちが草を食んでいるそこから伸びる道は・・・泥道。雪はもうなくなってるけど、雨でぐちゃぐちゃにぬかるんでいます・・・
ここでひざの弱いポッチャリ娘ムルティプラちゃんのお腹でもスって立ち往生してはタイヘン!! と、途中であきらめて引き返すことに。アスファルトの下の道まで戻ると村の方から歩いてくるおじさんが・・・ 仕事帰りなのでしょうか?それとも牛飼いのおじさん?
「温泉、ってあるんですか?」
「うん、あるよ!」
「やってるんですか?」
「やってるよ!! 車ならいけるさ!!」 ええ~っ?! あんな轍だらけで泥だらけなのに? 怖くて絶対行けないヨ~っ (TOT) ホントに秘湯までの道はつらく、険しい・・・ こりゃ、道がしっかり乾く夏までオアズケだ・・・ と、つづら折れの道をそそくさと引き返し、さっさとシミトリの温泉に向かいました・・・
庶民の街、リューリン。来ました真冬!! 連日夜はマイナス15℃!! ギョエ~っ!!
そしてある日曜の朝、積雪一晩で1mの予想!! ニュースでは「必要のない外出は避けましょう」って言ってたけど、その日は友人たちとブラゴエフグラッドに用事、そしてその流れでさらにその南のサンダンスキにホテルを予約して温泉でも・・・ と考えていたのに・・・ まァ、南に行くんだし、いっかァ~♪ なんて甘く考えて朝7時に外に出てみました。すると・・・
まずウチのムルティプラちゃんがひとまわりデブ~っ!! 雪で・・・ ひざ上まで積もった雪をかき分け、ドアを開け、エンジンをかけ・・・ 暖機しながら雪降ろし・・・ リューリンを出ると・・・ 今度は・・・
高速道路、真っ白じゃん!! かえってリューリンの大通りより除雪されてないっ(怒)!! 警察車両がトラックを全部停車させ、除雪車が通るまで待たせていました。でもウチのような普通車は行かせてくれたけど・・・ けっこうヤバい!! 家を出る前にようつべで「car crash compilation」で予習(?)してきたけど。そこまででなくっても注意して走らないと・・・ あー、肩こるぅー だってずーっと力入れて運転しなくっちゃいけないんだも~ん!!
ブラゴエフグラッドから南に下るにつれて雪はだんだん減っていき・・・で、サンダンスキに着いたゾ~っ!! 昨年9月、つまりホンの数か月前には公共のお風呂は建物の中を全部ブッ壊して大規模に修理中でした。半分あきらめつつ、いつもの定宿(に、自分の中でなりつつある・・・)ホテルにチェックインし、フロントに尋ねてみました。「公衆浴場、まだできてないよね~?」 すると、「できてるヨ!今やってるんじゃない?」 エエ~っ⁉⁉ 何この感じ(笑) 「ブルガルスカ・ラボタ」だとムリだけど、ここにもギリシャ資本が? ギリシャから業者呼んだの?って、ギリシャ人だってそんなに仕事できるようには見えないけどねー (だって仕事できるんだったら国家破たんなんてしないはずだし…)でもブルガリアよりは速い?
で、半信半疑でホテルから徒歩3分、ホコ天沿いの公共温泉施設だったところに行ってみると・・・
一瞬入口にある「ワインバー」に目が行き、「あれっ??」と思うのですが、よく見ると入口に「ミネラルナ・バーニャ」の表示!! 入るとフロント。きいてみるとつい最近、今年になってからオープンしたんだとか・・・ こんな早くできるんなら、ホントになんで早くやんなかったのっ!!(怒)
朝7時から夜7時の営業。日本の銭湯のように裸で入れるタイプ。(フロントの人によると「着ても着なくてもいいわよ」とのこと。基本ブルガリア人もお風呂には男女別れていれば裸で入りたいもの、のようです・・・) 家族風呂はないそうで、大人一人8レバです。
中はキレ~っ!!(大喜) 更衣室には床暖も入ってて快適です!! お湯質もサイコー!! ヨカッタきいてみて~!!! 湯上りに外に出てみると雪が降りだしました。
これは湯冷めしないように早くどこかに逃げ込まなくっちゃ!と、川のそばのメハナで~♪ ビールとおいしい夕食!!! こりゃ~また来ないとネ~っ!!
ここのところ大雪+マイナス10度、それから陽当たりのよいプラス10度近くの日・・・ 日替わりでクルクルの気候で、なんだか体がかたくなって疲れがたまってる感じがしてきました。この天気の変化についてくだけで大変なのだ~(汗)・・・ なんて言ってる時、用事でサモコフに行くことになり、こっちに来るならやっぱ温泉!! サパレヴァ・バーニャに帰り道に行っちゃおーっと決めました。
そういえば、前に行ったとき、あの温泉施設の料金表に「ヴトレシェン」(中)だけと「ヴトレシェン・イ・ブンシェン・バセイン」(中と外。バセインとはプールのこと)というのがあって訳分かんなかったから、安い中のみ(7レバ)にしていました。でも、外ってなに?
外にお風呂があるってことは・・・ ソフィアはその日気温がプラスで雨が降りましたがそれでも正月から降った雪が積もってる・・・ サモコフはソフィアより高いしスキー場もあるくらいだからもっと雪があるに違いないっ!! となるとサパレヴァ・バーニャでも雪見風呂だっ!? でもこれ、両方入れる券だと、何と2倍の14レバになっちゃって、けっこう高いことになるんだけど・・・ でも、モノは試しだ!! 14レバ払うよ~!!
ソフィアからがけ崩れの名所(?)を通ってサモコフに上っていくと・・・ あれっ?! 雪が全然ないっ!! うむ~、でも温泉は絶対入りたい・・・ 用事が結構時間かかっちゃったけど、絶対温泉入って帰るゾっ!!
サパレヴァ・バーニャのいつもの温泉施設の周りはホテルやお店などがいろいろと増えてきて、そしてまだまだ工事してるところも。そして路駐の車もいっぱいいるからけっこう混んでるんだろうなァ・・・ 中外両方使う人はロッカーのカギに加えてICチップを受け取って入ります。室内プールの外扉を開けると(どんなにその日暖かくなったとはいっても)カキーンと寒い外!!
以前はただ塀だったところに「非接触式回転ゲート」(?)が追加され、そこに外風呂が!! まず目に入る、2か所の、湯気がもーもーと立ち上ってるプール、そしていかにも水のプール・・・ そこは夏の間普通にプールだったところなのですが、いつの間にか温泉施設と提携してやってたみたいです。
さらに階段を下りていくと・・・ オオ~っ!!!(大喜) まさしく!! 露天のおフロだ~っ!! 岩風呂に寝湯、打たせ湯もあり、硫黄の香りも本格的なお風呂に大感激!! いつからこうだったのかなァ~? こうなってるんだったもっと早く試せばよかった!!
ここは結構外国人も多くて、その日はまずロシア人、そして暗くなってからは中国人の団体が来ていました。隣のホテルからも直接入れるようです。
まァ露天風呂といってもその実はプールですから水着着用で男女一緒・・・ カップルも家族連れも多いよ~っ!!
さっぱり、そしてしっかりあったまって出てきたのですが、髪を濡らしてしまって・・・ ちょっと湯冷めで風邪をひいてしまいましたが・・・また絶対来よう!!