おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

夏の食前酒!! マスティカとメンタ

2008-08-27 04:30:35 | うんちく・小ネタ

乾燥した暑い夏のブルガリア。昼が40度近くまで上がるのに朝晩は20度以下まで気温が下がります。昼間がここまで暑いと、どんなに夜涼しくても何だかバテバテ・・・ 食欲なくなっちゃうなあ・・・

ブルガリアでは食前酒として飲むお酒がいくつかあります。ラキヤは年中飲めるけど、冬の寒い時期に胃を温めるために飲むものみたい。ぶどうやあんず、スモモや桃、それにジャンキなど夏から秋にできる果物で作るお酒だしね。

じゃあ夏に飲むお酒は? というと、まずは「マスティカ」!! 八角やアニスのにおいがして、氷水を入れると白濁します。ギリシャのウゾやフランスのペルノと似たお酒です。冷凍庫に入れておくとキラキラと結晶のようなものができて、すこしトロ~リとしておいしい! このお酒をスイカに注射して食べたりもするそうです(やったことないけど・・・)。

Mentaimastika もう一つ、夏に飲むお酒は「メンタ」。つまりミントリキュール。ミントの緑色がサワヤカですが、どうしても「歯磨き粉」のイメージが・・・ ミントリキュールといえばアイスクリームにかけたり、カクテルベースにしたりするのが思い浮かびます。でも、ブルガリアではさわやかなミントの香りと甘い味で食前酒として飲まれているようです。

どちらも結構甘いけど強いお酒。「暑い夏に、食欲促進のために飲むんだ。」ということでお呼ばれしたとき小さなグラスで食前に出され、チョビチョビなめるように飲みました。

Papagal このお酒たち、何かカクテルに使えないかな? と、調べてみると・・・ ありました、ありました!ミントリキュールのカクテル、その名も「ペロケ」、フランス語でオウムの意味。氷水で白濁させたペルノとミントリキュール。シェイクしなくていいので簡単です。けっこう甘くておいしい・・・ でも、なんだか不思議なカクテル。 ブルガリアのマスティカとメンタで作ったので「ペロケ」じゃなくて「パパガル」かな? 

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィンランド人の好きな食べ物は?

2008-07-31 16:45:05 | うんちく・小ネタ

夏のバケーションのこの時期、東西そして北ヨーロッパ各地から観光客が訪れるブルガリアですが、ブルガリアにいるヨーロッパ人の友人たちはソフィアだけでなくブルガスやバルナの空港から、さらにはバスや、はたまた車で!ヨーロッパ各地に一時的に帰国したり・・・ と、そんな友人の一人が「2~3日泊めて!!」とメールしてきました。「3人なんだけど、いい?」 もちろん大歓迎!!

この3人、フィンランド人!! です。この暑いブルガリアよりも、北欧のフィンランド、涼しそう・・・ い~な~!!

でも、フィンランド人をおもてなしするのに、何が好きなの? ヨーロッパ共通の食べ物の傾向ってあるけど、スカンジナビアの方だとやっぱり「魚」?サーモンとか、鯖とか??

で、インターネットで調べてみると、トンデモないことが!!

すこし前になりますが、当時の仏大統領シラクさんがイギリスに公式訪問することになったときのインタビューで、

「気が重いな~、イギリスは食べ物がマズイからな~。フィンランドの次に・・・」

さらには、イタリアのベルスコーニ首相が、

「フィンランドに行ったら、あのフィンランド料理にガマンしないとネ~」・・・ ヒ、ヒドすぎる批評!!

でも、フィンランド料理はおいしそうなんだけどな・・・ インターネットで見る限り。パイやケーキ、サーモン、トナカイの肉(!)などなど・・・

ただ普段はチーズなどをのせたオープンサンドなど、簡単なものを食べ、簡素に生活しているそうです。オープンサンドかァ・・・ サンドウィッチといえば2枚のパンにはさまれたものだと思うんだけど、1枚のパンの上に具をのせたら同じ量を食べるのに2つの味を食べられるなァ~、などと今さらながら思いついてしまいました。そういえばブルガリアでも「サンドヴィチ」というと1枚のパンの上にハムやチーズがのっているのが多いな~。オープンサンドってこんな感じかな??Party

ということで、3人のフィンランド人のゲストには、スライスしたパンとハム、チーズ、野菜などをならべ、好きなものを好きな方法で食べてもらうことにしました。けっこう好評だったし、私としても手間いらず(笑)!! 会話に集中できて楽しかったなァ~!!

「フィンランドはね、オーロラが見れるんだよ!! 今度おいでよ!!」 キャ~!!! ウレシ~っ!!! ゼッタイ見たい!!!

と、3人のうちの一人、アルフ(フィンランド人だけどスウェーデン籍)が、

「そうだ!! お土産にシュールストレミング、買ってきてあげるよ!!」

エエッ!!?(汗) あの超クサイので有名なニシンの缶詰!? ・・・コワいけど食べてみたい!! 納豆やくさや、ぬか漬けなどが大好きな日本人な私ですが、ホントにおいしいの? 「アレって、開けるとき爆発してスゴく臭くなるんでしょ?」と聞くと、「ちゃんと保存されてたものはそんなに膨れてないし、それにアレって水の中で開けるんだよ。」 ウ~ム、日本で開けてる動画を見ると、外で、レインコートをしっかり着込んで開けてたんだけど・・・(大体アレって、日本じゃ若手芸人か新人アナウンサーの罰ゲームじゃん・・・) コワいもの見たさで楽しみ・・・

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

電話機と蓄音機

2008-05-16 15:36:46 | うんちく・小ネタ

といってもベリ・テフニキ(家電製品)の話ではないのですが・・・ ブルガリアに来てすぐ、まだムラドストに住んでいた頃、友人のナターシャが、「お部屋に何もなくてさみしいでしょう」とお花の鉢を2つくれました。

ところで、海外生活者のみなさま、生活していて困ることの一つに、「日本語ではよく知られているものでも、地元の言葉でも、まして英語でもなんと呼ぶのか分からない」ってこと、ありませんか? たとえば、魚の名前や野菜の名前など、日本語では「鯖」「白菜」だ、とすぐわかってもブルガリア語では「???」、英語でも「あれ?なんだったっけ・・・」 別にスーパーで陳列されているものを買ったり、対面販売でも指差しで買えれば生きてくのには全然問題ないんだけど、「この魚、日本人もよく食べるよ」とか、「これ、日本ではこうやって食べるんだ」なんて友人達に説明するのに困っちゃうんですよ・・・

Tanpopo 道端に咲いている小さな花たちやよく飾ってある花の名前も事あるごとに「この花、何て名前??」と尋ねますが、日本の花の名前のイメージとあまりに一致しないので・・・ たとえばナズナ(ぺんぺん草)は「オフチャルスカ・トルビチカ」(=羊飼いの袋)。なんでもハート型のあのぺんぺんいうところの形が羊飼いの肩掛けに似てるから、なんだって。それからタンポポは「グルハルチェ」。「グルフ」って「聾唖者」って意味なんだけど、何でだろう?英語でもあんな小さな花に「ライオン」がついてて不思議ですが・・・

もらったお花の名前もそんなのの一つ。ブルガリア語でなんて名前のお花なのかまったくわかりませんでした。一つの鉢は昔日本でも流行った「セントポーリア」みたい。しばらくすると小さな白い花が咲きました。同じ花を窓辺に置いている友人に聞いてみると、名前は「テメヌシュカ」。ブルガリアではこれは女の子の名前です。

Telefonche もう一つの鉢はとても元気がよくてどんどん伸びます。あの日当たりが悪くて寒かったペルニックのアパートでもどんどん伸びて一つの鉢から4つに株分けしました。そして赤い、ちょっと不思議な花が咲きました。でも、この花、なんて名前?? うしろのほうが少しふくらんでて、お花の奥に向かって何だかしるしのようなちょっとグロい(?)模様になってるので、これってもしかして「食虫植物」??

この花もよく窓辺に置かれていて、何件かの友人の家でも見つけました。その中の1軒、バーバ・マリアとイバンカに聞いてみると、「ああ、これ? テレフォンチェよ。」テレフォンチェ?! つまり電話?! ウ~ム・・・ なんとなく電話の受話器に似てなくもないけど・・・ だからって、この名前、あまりに安直じゃない?? そういえばブルガリアでは「朝顔」は「グラモフォンチェ」 つまりは、「蓄音機」!! 朝顔の花に似てるから蓄音機のあのラッパの部分が「朝顔」って呼ばれるようになったんじゃないの? これじゃあ、どっちがどっちかわかんないよ!! まるで卵が先か、ニワトリが先か・・・ みたいな。 でも、ホントの所、この花の正式名称が「電話機」なのかどうかはいまだにナゾです。どなたか写真を見てこのお花の名前が分かる方、教えてくださいませんか??

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「トラバント」という名の車

2005-12-16 00:47:36 | うんちく・小ネタ
昔、うちの近所の遊園地に「トラバント」という名前の乗り物がありました。こまのような形をしたこの乗り物、けっこうスリルがあって、何度も友達と乗ったのを思い出します。で、このスリル満点の「トラバント」よりももっとすごいのが東ドイツ製の自動車、「トラバント」(愛称トラビ)です。ちょっと見、少し古いけどかわいい(?)軽自動車のようです。その昔旧共産圏ではこの車を買うために何年も待ったとか・・・
trabiengine

一応4人は乗れて、エンジンも日本の軽自動車くらいの大きさなのですが、なんと2ストローク、つまり基本的に原チャリと一緒です。だから、白い煙をモーモーと吐きながら、「プルン、プンプンプン、プルン、プルン、プルプルン」
とても車とは思えません。

道端でおじさんがトラビを整備していたので写真を取らせてもらいました。よく見るとエンジンのすぐ後ろ、バッテリーの隣にガソリンタンクがある!!ではないですか! そして、なんとオイルは別のタンクに入れるのではなく、割合を考えてガソリンタンクに入れるんだそうです。まるで草刈機のエンジンみたい!(さらに驚いたことに、前にトラビに乗っていた人によると、ギアが前進2速(遅い、速い)しかなくて燃費が悪いんだとか・・・おお)

水色やベージュ、黄色とパステルな色でとても小さくてとてもキュート(?コレには異論があって、友人に言わせると世界一みにくい車だそうですが・・・私からはかわいく見えるんですけど・・・)です。ドイツではトラビをオープンにして結婚式や市内観光に使っているんだとか。スウェーデン人の友人も「この車、買ってかえろう」って言ってました・・・

やはり、旧共産圏とはいえ「ドイッツィー」ですからけっこうしっかりしているんだそうです。(余談ですが、なんと、トラバントの軍用車もあったとか。) うちの近所の高速道路を時速80Kmくらいで「プ~~~ン、プルンプンプンプ~~ン」と走っています。確かに馬車よりはちょっと速いかな?

ただ、この「トラバント」、最近は風当たりが強いそうです。
エンジンがこんな感じなので排気ガスが有害なのだそうです。それでヨーロッパの国によってはもうすぐ乗れなくなるんだとか。また「トラビが走っている数は、その国の貧しさに比例する」(=つまりトラビがいっぱい走っている国はビンボー)なんだって。フンッ!!だ、どうせブルガリアは貧乏ですよ~、だ、なんか文句あるか!! なんて言いたくもなります。

ただ、本当に安全性には問題があります。「ダンボールでできた車」「プラスティックでできた車」なんていわれています。本当にそういう材料を使っているそうですよ。事故で炎上すると15秒で燃え尽きてしまうんだとか・・・前後の長さもないのでコレはコワい!! 高額の生命保険にかかっている方! もし、受取人から「ブルガリアに行ってトラビに乗ろう」と言われたらお気をつけください。



コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キリル文字と女子バレー

2005-07-30 06:49:32 | うんちく・小ネタ
私とキリル文字との出会い、その「きっかけは~」(なんかCXみたい)女子バレーでした。
東京五輪で金メダルを取った「東洋の魔女」日本女子バレーボールチームの優勝の映像は、何度も何度もテレビで流されていました。その後しばらくは日本女子バレーは世界の上位に入る健闘を見せましたが、必ず出てくるあの強敵チーム!選手たちのユニフォームに「CCCP」の文字が。
そのテレビを見ながら、当時小学生の私は、おじTに聞いたのでした。
「ねー、CCCPって何?」
そうすると学者のTおじさんは、
「あー、あれはね、キリル文字のアルファベットだから、CCCPじゃなくてSSSRって意味だよ。つまりソビエト連邦ということなんだ。」という答え。
へ~っ。何で違う読み方なんだ?と子供心に思ったものでした。それが今では毎日キリル文字を読む生活になってしまうとは・・・・。
バレーといえば、なじみ深いのはアニメ 「アタックNo.1」。鮎原こずえ属する全日本チームもやはり強敵はソ連チームでしたね。あっ、そうそう思い出しましたが、その全日本チームは、ソ連に対抗するための強化合宿をブルガリアでしたんですよ。そしてそのチームのお世話をしたのが「ソフィアおばさん」!!!なんとも安直な名前の付け方です。それになんとこの「ソフィアおばさん」は日本語をぺらぺら話してました。
今になってもう一度この回の「アタックNo.1」を見てみたいと切に願う今日この頃です。
ちなみにおじTは、最近ではロシアの先生と共同で論文を発表したらしい。やはりキリル文字の魅力(?!)にとりつかれたのでしょうか?

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする