今日ものほほ~ん、と首都の田舎村ナデジュダ区・・・ 社会主義体制のさまざまな時代に建てられたであろうブロコべ(住居棟)が立ち並んでいます。もっとも古いタイプのものは4階建てでエレベーターなし。でもけっこうしっかりしたつくりで階段の傾斜もゆるく、まだまだゆとりを感じられる作り・・・
その後の世代は6~8階建てでエレベータが設置された、各ヴホッド(住居棟入口)に3~4軒のアパートがある棟(パネレン=パネル工法で建てられた。以前リューリン区で住んでたアパートはこのタイプ)や、もっと高い、十数階建ての住宅(タイプにもよりますが1階あたり4~8軒のアパートがある)には2台エレベータが付いてたりします。(ちゃんと2台とも動いてるかは??)
そしてどの建物にも基本的にはそれぞれのアパートに対して「マゼ」が付いています。これ、基本は「地下室」なのですが、住居棟によっては屋根裏部屋が割り当てられているところもあるんですよ・・・ つまり倉庫、というか物置部屋です。80年代後半の社会主義体制時代最後期に建てられてであろうウチのブロック、15階建てなのですが、16階にあたる部分がマゼになっている家もあり、何とそこを改造して住んでる人もいるらしい・・・ また中間階の7階が完全に倉庫スペースになっていて、エレベータが何かの事で7階に止まるとちょっとびっくりします、基本マッ暗なので・・・ そしてウチのマゼは定番の地下。
このマゼ、基本的にはシーズンオフのタイヤや工具、それにこの時期にいっぱいつくる「ブルカン」(ビン=保存食の事)や、はたまたワインを発酵させる場所として使うのですが・・・ 最近の問題はここでの盗み!! 誰かが知らないうちに入って保存食をごっそり盗んで行っちゃうのです!! 友人のヴェリカおばあちゃんは、「入口はちゃんと閉まってるんだから・・・だれかおんなじヴホッドの隣人がやってるのよ!!」・・・う~む・・・
ウチの棟でも似たような問題はあるようで、ウチの大家のエンチョおじさん、ワタシが自転車を買った時に「廊下においてもダメっ!! 鍵をかけててもそれを切ってエレベータで持っていけばあっという間だろォ?! それにマゼもダメだぞっ!!」ときつーく言い残していったのです・・・ じゃあどこに置こう?
部屋の中には置きたくないから・・・インテリアとしてディスプレイする、ってのもあるかもしんないけど、道路を走っててナニ踏んでるか分かんないし・・・ となると置けるのはベランダ、つまり「テラサタ」のみか・・・
イケアで自転車用のハンガー、売ってたなァ・・・でも、借家に穴はあけたくない!エンチョおじさんとケンカになったらヤだし。穴をあけずにコレを使うには・・・ 以前からアタタめてたこの計画は?
DIYショップ「バウハウス」で売ってた、プラスチックのカバーのついたフック。これもホントは壁に穴をあけて打ち付ければ同じ目的のもので、これ一つでもホントは十分に重さに耐えられるはずなんだけど、これを逆に使って・・・
ゴム足がいいのが見つかったと思ったけど、これってよく見たらドアストッパー・・・ 全部なんか本来の目的と違う部品・・・ でも、まっ、いいや!! ちゃんと自転車吊れてるし・・・ ロードチャリ子ちゃんを眺めながら、今度はどう(魔)改造しよう・・・なんて考えながら夕涼みしながらビールでぷはァ~・・・
今日ものほほ~ん・・・真夏のナデジュダ区。住居棟はひっそり・・・と思うと、何カ所も「レモント」(改装工事)中です。夏の乾燥した時期の方が、左官、タイル貼り、水回り、塗装・・・など早く仕上がるし、その上人々が夏休みでいないから騒音の苦情も少なくて済むだろうしね~。ってアタシはいるんだよ~(怒)!!
暑くて夜眠リが浅いもんで、少~し午後にお昼寝しようと思うと、「ががが~っ」もォ~!!!
うるさ~い!!! ブルガリア人たち自身が「午後1時から4時の間は騒音を立ててはいけない!訪問するのも失礼にあたる!!」みたいな不文律(?)があって誰かがやぶると激オコなくせに自分たちは守らない~!!
そういえば、友人のマヌエル君が、「今度みんなを呼んでウチでパーティーしようと思うんだ~。来れる?」と聞いてきました。このマヌエル君、放っておくとのべつまくなしのおしゃべり君。イイこなんだけど、心休まらないな~・・・その上「お昼ごはんはバナナ5本とミネラルウォーター」という若い男の子にしては意識高い系。何をパーティーで出すんだろう?ちょっとコワいな~・・・ それにしても1回のゴハンにバナナ5本は多いだろーっ?! それもそれだけしか食べないんじゃなくて何か別のものも食べた方がいいんじゃないの?
ブルガリアでもスーパーにBIO商品や健康食品コーナーがあることは書きましたが、気をつけないと血糖値を気にして「ベス・ザハル」(=砂糖不使用)の商品を手にとっても、「ススタフ」(=原材料)の表に「フルクトーザ」の表示が・・・ つまり果糖が添加してあるってこと。それって血糖値は上げないかもしれないけどあんまり身体によくないヤツじゃんっ!! はたまた、いつも利用するガソリンスタンド「OMV」には砂糖不使用のチョコバーやシリアルバーが売られていますが、表示には「完全ゼロ」的なことが書いてあります・・・でもそれってホント?
そういうことを不思議に思わないらしい、ブルガリアの人たちって・・・ ちょっと今日はグチっぽいアタクシでした・・・
韓国から来てくれた友人たち・・・ 楽しんでおられたようで空港からブルガリアを発つときハグハグ~っ!! 「アリガト~っ!!」と去って行かれました。
実はその後もウチはゲストさんラッシュで、ドイツ在住の友達やギリシャ在住のご夫婦や、とにかく皆さんできてくれました。で、ワタクシイチオシのブルガリア名物と言えば温泉~♪ 韓国の友人たちはここには連れて行かなかったけど、皆、絶対大好きなサパレヴァ・バーニャの「コトヴァ」へ!! ここは屋外プールで水着が必要ですが基本みんな温泉!! 泳ぐためのプールに流れるプール、さらには日本人の大好きな岩風呂も!!
一人10レバで中には軽食スタンドもあり、一日楽しめます。もうここも外国人でいっぱい!! ギリシャ語はもちろん、英語(イギリス英語?アメリカ英語も?)も聞こえてきましたし、帰るころにはソフィアからウチのご近所さんと思われる中国人の団体さんも到着。あれ~、この人知ってるかも~って顔が!! う~む。ナデジュダ区の東アジア系、ここに集合ってか?
さらに、おなじみのお客さん、クーズィア!!
クーラーのない我が家へ2~3日。アントン&リリアがご両親と海に行く間のみなのですが、まァまァ慣れてきたかな? でも初日はまた少しパニックってたみたい。クーちゃんはこう見えても繊細なんですよ!! 少し夏バテ気味で伸びてますが、まァ、ゆっくりしてってねーっ!!
春のブルガリア・・・ああ、地方に行くと出会う羊の群れ・・・メーメぇーッ!! 小さな赤ちゃん羊はああカワイイ~♪ ・・・でももうすぐ君たちと再び会うね・・・肉屋で・・・
今年はブルガリアでは4月6日くらいから「ヴェリクデン」=イースターに入りました。ブルガリア人によるとここの伝統は「アグネシュコ」(=ラム肉)を使ったものを食べ、たまごを色染めして、コズナックという甘いパンを食べる、というところだそうですが、最近アメリカや西欧各地の行事も取り込んできています。
何しろここまでブルガリアの経済状態が悪いと、もうこういう祝祭を盛り上げていかないと誰も何も買わなくなっちゃうもんネ!! そうは言っても今年はどこのスーパー、パザールも「商売どう?」と聞くと、
「スラヴォ・・・」(славо=弱い、やせたの意)とため息・・・ そりゃァそうだわ・・・だってスーパーの宣伝なんて、「ヴェリクデンのラム肉、祝日価格っ!! 来て見てみて!!」って書いてあって、少し安くなってるのかなと思ったらその逆!! 普段よりもっと高くなってるし!! 多分値段を書いちゃったら誰も買い物に来なくなっちゃうから、なんだろうなァ・・・モノはいいのかもしれないけどねぇ・・・
そういえば、ちょっと前のマルテニッツァも、売店はいっぱいあったけどつけてる人は少なくなったなァ・・・ 特定の人が両手にワサワサつけているのは見たけど、つけてない人はつけてないもんねぇ。何か数年前はもっと盛り上がってたけど。
首相のボイコがようやくギリギリに、「年金生活者にヴェリクデン手当を支給」を決断。財源はよく分かんないけど・・・ でももらえる人の年金受給額に生前があって、それを1レバでも超えるともらえないんだってさ!! 友人のヴェッシーは「アタシなんか3レバオーバーしてるからもらえないのよ~!!」とプンプン!!
この時期、たまごとラム肉の値段は例年通りドーンと値上がり!!
それにコズナックには「エタタ」(合成着色料や保存料の事。ヨーロッパ基準でEOOO(OOOは数字)って書いてあるのでE(エ)の定冠詞付き複数形)がいっぱい入ってるって報道・・・ まあ手が出ませんよ~!! あー、一番安い羊の内臓オーブン炊き込みご飯「ドロップサルマ」も値上がりしてます。(これもキョーレツな羊ニオイで好きずきですね~)
・・・この祝日の後は全部叩き売りっ!! 仕入れた量が多すぎるのかいつも山積みで安売りになっちゃう・・・ お肉屋さんには祝日が終わった後に行って、値下がりして、しかも在庫が一新したところで「アグネシュコ」でも「シレシュコ」(=ラムより年上でマトンより若い)を買おっかな~!!
2月の最終週・・・天気予報でとんでもないことが!!
「来週は水曜日に大雪&マイナス15℃以下になる」ゲゲ~っ!!!
そしてその予報は的中!! 今年はもう冬らしい冬は終わったとたかをくくっていたらすんごく寒い日が来ちゃいました!! 東欧全体で死者も出るような寒さ!! こういう時に限って友人のアンゲリーナ(70代半ば)が借りていたアパートが売られるということで急遽引越し!! 別の友人ターニャ(80代)のところにとりあえず同居させてもらうことになりました。
でもこんなマイナス十何度の大雪の日に引っ越さなくても・・・道だってまだ除雪されてないよ~!! ターニャは電話でアンゲリーナに「ちょっと何日か延期したら?手伝う人だって大変でしょ~?!」と言うのですが聞く耳もたず・・・ パニくってて冷静に判断できないようです。確かにどんなブルガリア人も「真冬に人を追い出すのは人の道に反する」と思っているのにこんな時に「ここは売るから出て行け!!」とは穏やかではありません。
まァそんな大変なことがなければ、真っ白い雪が汚いソフィアの住居区を美しくカバーしてくれて、暖かい部屋から外を眺めている分にはいいんですけどねぇ。でもそんな寒さの中、ソフィア中の街角で「マルテニッツァ」を売るスタンドが・・・ ビュービュー吹きすさぶ風と積もった雪の中たくさんの出店・・・ そしてたくさんの人が買っていきますが・・・
風景が全然春じゃないし、こんなんだと気分が盛り上がらねぇなぁ・・・ ちなみに2,3日後には気温がプラス10℃以上になるとの予報!! ああ・・・自律神経やられそうだなぁ~(泣)