昨日、久しぶりに大きな買い物をしたスーパー「カウフランド」・・・ レジ前の一角に来年のカレンダー。あっ、そうそう、2017年のカレンダー、まだ買ってなかった・・・ と、いくつかサイズや絵の違うものを買い求めました。
このカレンダーたち、各種カードや絵葉書をつくっている会社が出してるみたいですねぇ・・・ ブルガリアの各地方の特徴的な建物や自然、お花などなど・・・この時期ブルガリアに来られるならばおみやげに使えそうなアイテムがいっぱい・・・ そして今年は写真だけでなく絵画バージョンも出ました・・・ 誰かお抱え画家がいるのかなァ? ホントは絵だったら、友人のプラメンとヤニータの絵が好きなんだけど・・・ いっそ彼らにアート感覚を発揮してもらって絵と万年カレンダーがセットになったものなんて作ってもらっちゃおうかな?なんてアイデアがわいたりして。
ホントはネコちゃんのカレンダーが欲しかったんだけどなぁ・・・ 今年2016年のカレンダーは月ごとにいろいろなネコちゃんが載っているやつを(去年の年末には)見つけられたんだけど・・・ 今年は同じ感じのものが全く見つからず。早々に売れちゃったのかな?
でも、今年のカレンダー、何とも普通のネコの写真ばっかりで、特に今月のはどらネコにガンを飛ばされてるようで・・・ その点、ドイツ製のカレンダーはデザイン、そして写真のセンスも良くてオッサレー!! でも、ブルガリアの祝祭日が書いてないので、いつが休みかわからないのがちょっと・・・ それじゃあ意味ねえじゃん!!(笑)
ブルガリアのカレンダー、一番多いのが3か月分の表がかかっているタイプ。おもしろいのはプラスティックのリボンが付いていて、そこに赤い枠が日ごとにスライドしていくんです。でもおんなじ一枚の絵が一年間かかっているのでつまんない・・・
やっとのことで近所のクニジャルニッツァ(書籍文具店)で小さなネコカレンダーを見つけましたヨ!! これだと月ごとに子ネコたちを毎日机の前に見れる!
ソフィアの田舎地区ナデジュダ界隈・・・ 5月にウチの近所のセヴェレン・パーク(北公園)で、ソフィア市協賛のコンサートが行われ、来た人たちがそこでバーベキューを楽しむ、っていうの、以前に書きましたよネ? なんかこのテのイベントがここのところソフィアのいろんな公園でいろいろ行なわれています。そのうちの一つなのか、ソフィア市のセレブ地区(ナデジュダやリューリンとは真逆)にあるユージェン・パーク(つまり南公園)で、独立記念日の9月22日から週末にかけて似たようなイベントが開かれました。
たまたまそのころ遊びに来ていた日本人のお客さんがいたり、近所の、コンピュータ・プログラマだけど心の純(?)な友人マヌエル君もいたりしたので、皆で出かけてみることにしました。地下鉄で「ジェームス・バウチェル」駅までほんの15分。そこから元「ヤポンスキ・ホテル」で、今はなんだか不思議に改装された「ホテル・マリネラ」と在ブルガリアアメリカ大使館の横を抜け、公園に入りました。すると・・・
大きな音楽の音!! そしてなんだか煙がモクモク、それもいいニオイの・・・
音のする方に歩いて行くとたくさんの市民でごった返しています。
ユージェン・パークには真ん中に大きな広場があるので、こういうイベントにとっても適しています。そこに特設ステージと広場を囲むようにテントがいくつも!!
そのテントではバーベキューが!! 内側にお客さんたちが食事を楽しめるテーブルと椅子がおかれていました。
芝生スペースもあってワンちゃんと一緒に来た人はその辺に腰を下ろしています。ホントに自由~♪ 日本で最近はやっているフェスっていうのはこんな感じなのかな?
ステージではホロ(民族舞踊)やナロードニ・ペスニ(民謡?)が披露されています。
ブルガリアを代表する7つの地方(上の写真参照)の民族舞踊(ホロ)!!
女の子たちに
男の子たち・・・ 一糸乱れぬステップ!!
圧巻!! その後の歌も、おねえさんがアコーディオンを弾いて歌うのはめずらしいかも・・・
芝生の広場を囲むように設置されたテントにはいろいろなブースがあり、
ブルガリアの民芸品を扱うお店があったり、
粘土細工で土偶(?)や鳥の鳴き声のする笛、
それぞれの民族衣装を貼り絵で作るコーナーがあったり・・・
一つのテントはスモーリャンというブルガリア南部、ロドピ山脈地方の都市からの出店!! ポリフェノールたっぷりそうな「アロニア」のジュースに鹿肉のハム・・・ モモ肉がドドーン!!
この地方、さすがはヨーグルトのふるさとだけあって乳製品の品質では国内随一で、ここのテントではおじさんによるバターの手作り実演に
おばさんたちによるバーニッツァづくりが見学できました。日本人のお客さんたちも大喜びっ!!
ただ、一緒に来たマヌエル君、ちょっと健康オタクで食べ物や飲み物に超ウルトラ気を遣っているらしく、売ってるそばから、「高っ!! 信じられない高さ!! なのに体に悪いんだよ、コレ~!!」とお店の人に聞こえちゃう勢いでしゃべるぅ~!! マヌエル君、面白いコなんだけど・・・ ちょっとだまっててっ!! 日本人のお客さんたちには申し訳ないけど、そういうわけで会場のバーベキュー、ちょっと積極的におススメできませんでした・・・(笑)
ご無沙汰いたしました。ガブロヴォに1週間おりました・・・が、全く出歩く機会がなく、この話は先回に行ったときのこと・・・
友人家族は「ガブロヴォに来たら絶対に行かなきゃ~っ!!」と連れて行ってくれた「エタル」。
小さな集落ごと民俗博物館になっていて昔の生活が分かるように当時の設備を各所に配置しています。その上おみやげ屋さんやレストランもあります。
水の豊かなこの地域、川に沿って配置された家々や作業場があります。
古い施設も移設してきちんと手入れしてるのでなんかいいですね~っ!! ブルガリアで典型的な石屋根のお家。
屋根は美しく苔むし何とも重厚で、屋根裏はこうなってるんだァ・・・
昔使われていた馬車や農耕具も展示されています。中には「乾燥いちぢく製造室」なんてのも!
中はブルガリアらしくワンちゃん同伴もOK! ちなみにニャンコたちもしれ~っと住んでいます。(笑)
「上から流れてくる水」ってのはけっこう大きなエネルギー・・・ 規模が大きくなるとダムで水力発電っていうことでしょうけど、このエタルならコレっ!!
せーんたくーっ!! この方法で洗濯ってのはバンスコにもあったなァ~、そしてスモーリャンの山奥にも・・・ 何せ「キリム」(じゅうたん)を手洗いしますもんで。今現在でもこの施設が近所にあったら超ヘビロテでソフィア市民が使用すると思います・・・長蛇の列を作ってでも・・・
水車も今見ても便利だし、パワー満点!! そういえば漫画「美味しんぼ」かなんかで、現代的な機械でやるよりもこういう設備で臼を回して粉をひいたほうが熱が伝わらなくて風味がよくなるっていうのがあったような、なかったような・・・
こっちの方の家って2階がメインの住居って多いけど、ここのエタルもそれがはっきりよくわかります。1階が倉庫や作業場。じゅうたんを織ったり、工房で作ったものをその場で売ったり・・・ おっ!! ここは笛などの楽器の工房だ!! 手作りでウグイス笛的なヤツや縦笛、それにガイダも作って販売しています。ここのおばさん、ワタシが日本人だというと、「ここにはいっぱい日本人が来てくれるのよ~!JICAの人たちとか、いっぱいきてくれて・・・」と名前まで憶えておられるご様子。しばらくするとやはり職人の息子さんも帰ってきて、私と友人家族を交えて、ひとしきり笛の話や日本の話、観光に来る子供や親たちのマナーの話なんかで盛り上がり・・・ お二人はガブロヴォ在住、ここの営業時間が終わったらお家に帰られるそうですが、ぎりぎりまで話し込んじゃいました(笑)。
ちなみに、案内してくれた友人は生粋の「ガブロヴェッツ」(ガブロヴォっ子)。某「地Oの歩き方」などのガイドブックでも、インターネットで検索しても出てくるのが「ガブロヴォはユーモアと『ケチ』の町」で有名!! その評判にたがわず、彼はここの入口で入場料を払う時、日本人のワタシがいるのに、「全員家族だ!だって人類みな兄弟っていうだろう?」と受付のおばさんに言いました・・・ このおばさんもおばさんで、それで切符を切るんだからさすがガブロヴォ!! わかってるぅ~⁉ ちなみに友人はさらに「ヤポンスコ・セメイストヴォ(日本人家族)って書いといて!!」と言っていました。
それでも・・・ガブロヴォで有名な話で、町のシンボルにもなっている、「ガブロヴォ人はケチなので、寒い冬に部屋の暖気が逃げないようにネコの長いしっぽを切っちゃう」っていうのは、あれは冗談ですよ~。だってネコたち、みーんな長ーいしっぽをぴんと伸ばしたりクネクネさせながら遊びに来るもん・・・(ちなみに写真はガブロヴォの町で出会ったうすみけおっどさん!)
あっ、でも、しっぽのないネコがいたっ、ガブロヴォに!! マン島のネコ!! それも動物園のおりの中に・・・笑
ガブロヴォの友人家族が「遊びにおいでよ!」とよんでくれました。ガブロヴォ・・・ ブルガリアではけっこう大き目の、言うなれば「地方の中堅都市」ですが、黒海沿いのリゾート、ヴァルナやブルガスに行く主要幹線道路から少し入り込んだところにあるからか、今まで一度も行ったことがなかったなァ・・・ 屋外民族博物館「エタラ」や「ユーモア博物館」など、有名観光地もあるんですが・・・ ということで、行ってみよう!!
ガブロヴォには高速道路でヴァルナ方面に向かう道を通る方が速いんだけど、ラベンダー畑が見られるかもしれない!と思って「バラの谷」経由で行ってみることにしました。この道だと、日本人が住んでいることで有名(?)なシプカ村から、大きな塔のあるシプカ峠を通っていくことになります。シプカ村まではスイスイ・・・ 思ったほどラベンダーはなかったけど、それでも時々ふ~っととてもいい香りが・・・ シプカ村に入ってだれか日本人がいるかなァ、と思って真ん中まで行ってみましたが・・・ まァ、一番暑いお昼時、そりゃいませんわな。
シプカ村からさあ、シプカ峠に入ろう! ここからならあと1時間以下でガブロヴォの友人宅に着くなぁ、と思っていると、峠の入口にパトカーが止まってバリケード。あれっ!! 通行止め?! じゃあどうしたらいいの?と警察のおじさんに聞くと、
「ここからカザンラク方向に4,5Km戻ったところから山に登って、ブズルジャの「チニヤ」のところからシプカのパメトニック(=石碑)のところに回って行くんだ」・・・ チニヤ?つまりは「お皿」!! そう呼んでるんだ、ブルガリア語で地元の人たちは・・・
遠くからシプカ峠の山なみを見ると、もちろんシプカ峠の露土戦争の記念碑が見えるのですが、そこから右の方に目を移すともう一つ記念碑のようなものが・・・ 実はここ、廃墟マニア、共産アートマニアには垂涎の場所!! なぜかというと、このブルガリアのまんまん中、バルカン山脈の山の上に共産党本部の建物がっ!!
まるで「ウフォ」(つまりUFO)みたい!! UFO=フライング・ソーサー(空飛ぶお皿)だらか「お皿」なのか・・・ でも、なんでここにこんな巨大な建物があって、そしてそれが廃墟になってるの?!
後でガブロヴォの友人家族に聞いた話によると、1891年、この山の中でディミトル・ブラゴエフがブルガリア共産党(正確にはブルガリア社会民主党)の集まりを開いた重要な場所だったんだって・・・ だからってホントにこんな山の中にこんな大仰なものをつくらなくっても・・・ここに建材運ぶだけでも大変だったろうに・・・
ワタシの勝手な予想では山の上に立っているこの廃墟、ただただポツネンとあるのか、と思ったのですが、けっこうな人でにぎわっています!! ただ単にシプカ峠が閉鎖されてるからじゃなく、わざわざこの廃墟を見に来てる人がたくさんいる!!
うれしそうに写真を撮っています。そして・・・
よりこの廃墟に近づいてみると、車がいっぱい停まってる!! ケータリングに洋服をいっぱい積んだ車、そしてメイク用のテント・・・ 映画の撮影だっ!!
そういえば最近ヴィトシャ山でもこんなの見たけど、同じ映画かな?じゃあゾンビ映画だっ!!
階段を上って建物に近づくと・・・ ううっ、なんか獣臭い~ と思ったら周りは馬のウンコだらけ。そして建物の周りを飛び交うツバメたち。共産アートの行く末はやはりツバメたちの共産団地なのか・・・
中はボロボロになっているそうですが、昔のモザイクなんかあるらしい・・・(「ブルガリア 廃墟 山頂」で検索してみてください。出て来ますヨ!) もちろん「立入禁止」と書かれ、玄関は閉鎖されていますが、横の小さな破れから「自己責任」で入っていく観光客(特に外国人多し)はいます。
でもそれは「禁じられた遊び」。いずれにしてもワタシはおなかとお尻がひっかかりそうなのでやめときました。「悪い子のみんなはマネしないでね!」
5時には暗くなる今日この頃・・・ 日本だったらそこは資金力と技術力(LEDなどの最新技術?)でイルミネーションの電飾を輝かせる・・・ のでしょうが、今も昔もドビンボーなブルガリアは、大自然に逆らわず、冬は暗い・・・(笑)
この時期のお楽しみ、ソフィア市中心部にある国民文化会館(?笑。ホントは会館じゃなくて宮殿!ブルガリア語では「ナツィオナーレン・ドヴォレッツ・ナ・クルトゥーラ。НДК=NDK、エンデカと略される)でイベントがあるのです。 クリスマスコンサート&大読書市!! コンサートは多分チケットがいるのでしょうが、その建物のコンサートホールの外のところは4階まですべて、入場無料の本の見本市になります。
いろいろなところにブースができていて、ありとあらゆる本が!!
本の見本市といえば、ず~っと昔に一度、この同じエンデカで開かれていたのに行ったことがあったなァ・・・ そのときはこの建物全体ではなくホール一つだけが会場で、それも入場無料ではなかったような・・・ そしてこの時期じゃなかったなぁ。聞くところによると5月ごろとこのクリスマス時期の年2回開催されるらしい・・・ この会場の一番偉い人が変わったせい(と言う噂を聞きました・・・)か、いろいろとがめつく宣伝の機会と効果を狙っているのではないか・・・ でもまぁ、こんなイベントが大規模に開かれるのはいいことですヨね。
けっこういろいろな年齢層がいーっぱい来ています。子供からお年寄りまで・・・ 大きなリュックやお買い物用のコロコロカートなどで、1年間読む本を仕入れに来てるっぱい人も大勢!!
写真集や絵本、
歴史書にアーティストの画集、さらには教科書や宗教書、それに聖書・・・ と多岐にわたる・・・ 一回りするだけで目が回りそう~っ!! ブースも、ジャンルやライター別もあれば、出版社ごとにあったり。そして「国際読書祭り(?)」と銘打つだけにルーマニア、マケドニア、セルビア、トルコと言った近隣の国から、スカンジナビア、そしてイランといろいろな国のブースがあったり・・・
あっ!! 日本のマンガも!! 何と、ワンピースにナルト、デスノートが並べられてます!!
そして手にとって見ると、ブルガリア語に翻訳されてるっ!! そのブースのモミーチェ(女の子)によると、「翻訳するだけじゃなくて効果音も全部変えるのや吹き出しの中に全部言葉を入れるのが大変だった」んだって!! 確かにっ!! こりゃー大変な仕事だっ!! それに最後のページに「マンガの正しい読み方」って・・・ どの順番でコマを読んでいくのか説明してる・・・ それって日本人には当たり前みたいなことだけど、初めてマンガを手にするブルガリア人には説明が必要なことなのネェ・・・ やっぱりこれって日本の文化なんだなぁ・・・ コスプレが少しずつ浸透しているらしいソフィアの若者たちにマンガがブームになる要素は十分にありますねェ~
本を買い求めるブルガリア人はワイワイガヤガヤ!! 日本ならこういうイベントは立ち読みの人々であふれると思うんだけど、こちらはサッサと手にして買っていく人が多い・・・ 地下鉄やバスの中で本や電子書籍、タブレットを手にしている人が多いソフィア市・・・ これからもそういう光景が見れそうです