田舎の生活が続いている首都の片隅ナデジュダ区・・・ ウチの近所の住居棟はどこもネコさんたちがいます。理由は明快!! ネズミ捕りのため「就職」していただいているのです。残念なことにウチの棟はこういうスキルを持った(?)ネズミバスターのネコさんたちについてもらっていません。というか、ネコさんたちが通り抜けられる地下室へのすき間まで封鎖しちゃってる・・・ だから地下室はネズミだらけで困ったものです。
すぐ隣の棟にはしっぽがふさふさでちょっと長毛気味のキジトラさんがいます。このコに最初に出会ったのは夏の暑いころ。バッチくてヘロヘロで、もうすぐ死んじゃうんじゃないか、って心配させるほどだったのですが、アタシとか近所の人たちからよく養われるようになったらしく、毛並みはキレイになり、さらにフックラしてきました。
しばらく見なかったのですが、どうもその間に地下室で子育てをしていたらしく、自分とそっくりだけど短毛のキジトラと黒の2匹の子猫を生み、最近子猫たちが「外デビュー」を果たしました!! この棟の人たちや通りがかる近所の人たちからエサをもらう上にネズミも獲るという豊かな食生活をしているんですよ~。
アタシは以前にも書いた、「デキるネコさんに!」のフェリックスシリーズが、近所のスーパーで安売りの時にいくつか買っておきます。前にも書きましたが、ブルガリア語での宣伝でも同じような意味のキャッチフレーズ、「Кое е хитрото коте?」 (コエ・エ・ヒトロト・コテ?、ヒトロとはズル賢いという意味ですが、宣伝でドアのチャイムを鳴らしたり、目覚まし時計を落としたりしてこのエサをもらうような「デキる」という意味にもなりますネぇ)・・・、う~む、この長毛キジトラさんは、どっちかというと「デキない」ネコさんです。でも、そこが近所に住む人たちの同情を買い、十分に養ってもらえるようになったという訳です。
どうもこのデキないネコさんを自分の家で飼おうとした人がいたようですが、それはどうにもうまくいかず・・・ やはりこのコも自由を愛するネコさんのようです・・・
今日もエサをあげに行って、(最近は寒くなったし子猫もいるので地下室奥深くにいるようで)「プスプス・・・ デキないネコさんはいますかァ~」と呼ぶと、
「ニャ♪」と出てきてアイソをふりまきまくり~♪ なで放題です。子ネコたちはまだまだ警戒心が強いっ!!ってそっちの方がノラちゃんとしては正解なんでしょうけどネ~。なかなか寄ってこない子ネコたちをほったらかして「なでて~っ♪ 頭も、耳の後ろも、お腹も~♪ (ねこあつめみたいな)お礼にぼしはないけど、お礼ブルヒ(ノミ!)、あげる~♪」って・・・ やめてーっ!!ノミはいらな~い!!
あとから周りを見ると、違うところからのネコさんたちがやってきていました。うらやましそうに、エサのおこぼれをねらっています。母になったデキないネコさんは「ふんっ!!あげないニャ~っ!!」感ハンパない・・・
というか自分の子ネコたちよりも前に、もらったエサ、ほとんど全部自分で食べちゃってるし・・・ キミたちっ!! ウチの棟に来ないかっ?! リクルートしちゃおーっと‼
先回から続く・・・
サンダンスキまで行くとどうしてもこの時期行きたいのが、ブルガリアワインの名所、メルニックです。この地方、ブルガリア国内で冬一番暖かいところなので雪はほとんどなく、夜のうちに降った雪がうっすらと屋根の上に残っているくらい・・・ でも、メルニックはちょっと山あい・・・ って案の定道は真っ白!! けっこう坂が急でカーブも多いのでコッワ~!! まァ、スキーに行くと思えば、これくらい白いほうがテンションは逆に上がるよね~っ!! でも、今日はスキーじゃなくてワ・イ・ン♪ スリップするほどじゃないし・・・
メルニック!! 着くとすぐに近所の幼稚園のお散歩に出会いました。ここも結構住んでる人がいるんですね~!!
さて、今年のワインの出来は? 雪が降っていたので急なゴツゴツ石の階段を上らなきゃ到達できない洞窟のワインセラーはナシ・・・ ということで見て回ったのはずいぶん手前のほうだけ・・・ ワイン博物館は11時からオープンって書いてあるのに出てきた係の人に「今から開くの?」と聞いても 「さあ・・・?」 月曜だから? それとも冬のオフシーズンだから?
それでいつものワインセラー付きメハナのおじちゃんの所に行きました。そして明るく出迎えられ、いつもの話をまた最初っから・・・
「日本のテレビ局もウチに必ず取材に来るんだよ~!!」 はいはい・・・知ってますヨん!! でも友人たちは初めてだったから・・・ 彼らの分もワインを頼みました。 「え~と・・・メルニシュカのを5リットルとブケット(ミックス)を5リットル・・・」 するとおじさん、
「2リットルのしかペットボトルないから6リットルずつ買って!!」 えーっ!! まァでもいっかァ・・・ すると「また来てくれたから1リットルおまけするよっ!!」 う~ん、じゃいっか(喜)!!
その日はサンダンスキを午前中に発ってすぐにメルニックに行ったからもう少し時間があるっゾ!! ということでまたもやルピテの温泉へ!! このマイナス気温で、地表に湧き出る75度の温泉はすごい湯気!! なんだか幻想的な風景に見えたりして・・・ さすがにここの外風呂には誰もおらず、ワタシも寒くって・・・ 断念!! さすがに昼間でもマイナスだったもんで、湯冷めがコワいも~んねぇ。
沸き出す湯気を見ているとひとりのおじさんが鍋を持ってきてここのお湯を鍋に入れたり、鍋をお湯につけたり・・・ 気になった友人たちがおじさんのいない間に勝手にふたを開けてみてみると・・・ なんと!! 豚のタン!! これぞホントに地獄蒸しだっ!! ふたを戻してみているうちにおじさんが帰って車に乗って鍋を持って行ってしまいましたが、よく見るとこのおじさん、前にイチジクのラキアを売っているおじさんでした!! おじさんは「ババ・ヴァンガ」公園の前にキャンピングカーを停めて生活している・・・ お風呂と調理の光熱費がずっと安くすみそう・・・(笑)
さすがにこういうところは地表が温かいのでしょう。ネコさんたちものーんびりふえてました(笑) 車が着くと「ニャ~♪」とみんなでやってきます。 しばらく前に「緑色の宇宙から来たネコ」の話がブルガリアであったけど、ルピテのネコはババ・ヴァンガの霊感のせいか(⁉)それとも、温泉水のせいか中にはなぜか顔に赤い色がついている子猫も・・・ みんな喜んで車の周りに来てくれるのはうれしいけど、さすがに寒いので車のエンジンのところや見えないところに入ってしまって轢いてしまうのは嫌だから何かで注意をそらさなくちゃ!!
ちょうど「できるネコさんに」で有名なフィリックス・キャットフードを1パック持っていたのでこれを開けてあげよう~・・・ と開けたらニャ~!!!ニャ~~っ!!!とエサ争奪戦!! こら~ 仲良く食べなさ~い!!
さて、ワインもゲットしたので、ソフィアに帰ったら家にあるシレネ(白チーズ)でも切って早速呑もう!!
年末、人々が買い物に行くぞ・・・お金もないのに・・・ 庶民の街、リューリン。
日本の家族から送ってもらったものが郵便局の私書箱に来てるかも~って行ってみると、この郵便局の職員に養われてるっぽいニャンコたちがっ!!
ま~とにかくここは汚いっ!! ゴミの中に力強く生きるしたたかネコちゃんたちっ!!
近所のおばあちゃんによると、今年の春、5匹のネコが「ブリズナッツィ」(=同時に産まれたコたち)だそうでございます。
オオっ!! 「ねこあつめ」に出てるけど日本ではあんまり見ない?「はいさび」さん・・・
あっ!! 黒白の「はちわれ」さんもいます。その他は? 「ねこあつめ」を復習(?)してどの柄なのかな?とチェック!! とびみけさん? きじねこさん?
暖冬も手伝って今に至るまでネコたちは元気です。
リューリンだけでなくノラちゃんたちが養われているリアルねこあつめポイントは他にもあります。市内中心部「ロヴォフ・モスト」(=ライオン橋)、ジェンスキー・パザールの入口にあたるところにあやしいバー(?)があり、どうやらそこに勤めているらしいウォーター・フロント・ビジネス(?)のおねーさんらしき人達に養われているニャンコたちっ!!
ここの食べ物は生肉を含む、見るからに栄養価の高そうなヤツ・・・ だからここのネコさんたちはみんなデカいっ!! 肉付きも骨の太さもたぶん良好でしょう。
そういえば先日遊びに行った友人宅の家ネコさん。きれいな三毛さんでとても美人(猫?)さん!! ちょっとツレない態度にこっちがヤラれてしまいそう。でもエサの「フィリックス」を取り出してあげようとしただけで(まだ開けてないっ!!)スッとんで来ました(笑) もう超スリスリ~と甘えてきた~!! この「フィリックス」、以前ブルガリアでも宣伝されていたことをお伝えしましたネ。 「Кое е хитрото коте?」というキャッチフレーズ!! 日本でのCMでは「デキるネコさん」ということになっています。う~む、ということはこの三毛さんは「できる」のか? ネコさんたちのチョイスは? やっぱり大人気、でしょうかネ~?!
郵便局のところでなでさせてくれた黒白「はちねこ」さんは「コトラック」(=オスねこ)で、好奇心強いタイプ♪ また来るネ~!! 次はエサ、持ってくるヨ!!!
ひとしきり海でチャプチャプ~♪ 6月下旬は夏至の頃・・・ だから日本の梅雨の暗さのない、東欧のカラッとした夏にはうれしい日の長さ!! この時期は日差しは強く暑いけど涼やかな風が吹いていてパラソルなしでも気持ちいい~♪ 砂浜で「昼間っからゴロゴロ~、ゴロゴロ~」(現実逃避シリーズ。笑) 周りの人もみんなのーんびり~
で、一回ホテルにもどってシャワーを浴びて、水着を洗ってベランダに干して、夕食に出かけてみました。オブゾル市街はやはりロシア語が飛び交っています。つまり地元民が少ないところ、ということで、「地元名物出してます」系レストランがとにかく多い!! ここに来たら「ミディ」つまりムール貝!! なんでもヴァルナに養殖場があるとか。でもちょっと涼しすぎた海水浴・・・ ちょっと温かい物が食べたいな~・・・ そうだスープだっ!! ここなら「リベナ・スパ」!! つまり魚のスープ!! 一軒入ったレストランでムール貝の蒸したのとスープをとってみました。スープは・・・
超おいしいい~♪ 貝のエキスを感じる滋味!! そしてポテトっぽいポッテリ感、でもちょっと違うゾ!! これは根セロリだ!! 根セロリは東欧で身近な食材。生臭みをとるのにもってこいです!! これはいいアイデアだ~!!
そしてムール貝!! 隣のテーブルにドドーッとロシア人の団体さんが入ってきましたが、ワタシが注文して食べていたムール貝を見て、「これこれ~!! これが食べたかったのよーっ♪」と大コーフン!! 自分たちの注文した分が届くと一人一人スマホで撮りまくり~・・・ 待ち受けにでもするのかな?
このレストランの周りにもクレクレねこラが!!通りを行きかう観光用の馬車に気をつけながらレストランにいるお客さんたちに熱視線を送っています(笑) でも、ネコって貝、好きだったっけ?あんまり食べちゃよくなかったんじゃなかったかしら?
ムール貝は蒸し焼きもいいけど「パネ」つまり天ぷらもはずせません!! 別のレストランでは大粒の剥き身をジューシー熱々に揚げてあって・・・ おいし~っ!!
次の日のランチも味をしめたワタシはビーチのレストランで「リベナ・スパ下さ~い!!」 漁師小屋風にアレンジされたこのレストランにはツバメがいっぱい!! ここのは・・・ 一口いただくと貝の味がより濃厚!! そして・・・ 何か昆布っぽい?海草系のとろみ・・・ スープボールのふちについてくるレモンを絞るとこの磯っぽい香りが消えまろやかな感じになりました。
日本だと、「味噌汁はだしをとって味噌を・・・」みたいな定番、と言うか基本レシピがあって、それを外れると「世間知らず」、「嫁に行けぬ」みたいな感じになるけどこちらで「リベナ・スパ」は・・・ 「魚が入ってりゃいいじゃん、おいしきゃいいんだよねー!!」てな感じで、とにかく自由ですネ~!!
今日も庶民の街、ソフィア市リューリン区。朝の日差しがまだ柔らかなころ、窓の外を眺めていてふと下を見ると・・・あっ!! ネコ~!! ウチの窓の真下でくつろいだり、じゃれあったりしてるぅ~!!
そしてそばにはお母さんネコが・・・ むむっ、よく見るとこの前と同じお母さんに、例のパターンの兄弟ネコだぞっ!!! 一匹はチャトラ。
もう一匹は黒? さらによく見ると黒いほうは靴下をはいているような・・・
と、またある日の日が暮れてから家に帰ってみると、なんか
暗がりでよーく目を凝らしてみると、なんとこのヒゲオネコは超小さな、たぶん赤ちゃんネズミと闘っているのでした。「窮鼠ネコをかむ」とは言いますが、こんな小さなネズミの逆襲にネコのクセにアタフタ・・・ そしてその後、たびたび二匹のネコ、チャトラとヒゲオネコが一緒にいるところを見るようになりました。
同じヴホッドの人たちの前にもこの子ネコたち、結構現れているようです。ちょうど出かけようとしていたときにこのコたちが現れたので「ネコおやつ」を上げていたら、ドモプラビーテル(自治会長)のおばさんがちょうど出てきて、「プスプス・・・」と呼びかけながらうれしそうな顔をして、「ウチのヴホッド、結構ネズミが出るのよネ~!! 捕ってくれるようになってもらわなきゃ!」といいながら出かけていきました。まだ未熟ですが、実際がんばってますよ~(笑)。
まっ、明らかに兄弟ネコですね~。おそらく両方オス・・・ 母親のサビっぽい黒トラは最近またおなかが大きい・・・ この兄弟ネコは独立を迫られているようです。でもまだちっこい・・・ これくらいまでは兄弟同士コロコロ一緒にいますけど、これより大きくなるともう一緒にいるのを見るのはマレになります。以前にもいたウチのまわりの兄弟ネコたちもそうして方々に散っていき、ノラ犬にも負けずワタシからエサをもらった日々のこともすっかり忘れ(涙)たくましく成長していったのを見守ったものです。
そういうこともあってこのくらいの子ネコはビミョ~・・・ このままフリーで行きたいのか、誰かに飼われて「就職」したいのか・・・ このコたちはどうだろう? かく言うワタシもいつもネコエサを持っていていつでもあげられるようにしてはいますが飼うには至らず・・・ っていうか、ネコたちはえさだけ食べて少しも触らせてくれない・・・
ソフィア市内では動物愛護団体がキャンペーンを行っていて、各バス停に「ゼミ・メ・フクシュティ」(おウチにつれてって!!)というコピーとともに人とネコや犬が大きく写ったポスターが掲げられています。ネコはまあいいとして、犬を飼うにはこういう集合住宅は犬のための環境としてはよくないし(といいつつ近所でもたくさんの大型犬が飼われていますが)・・・で、ノラ犬は増えてくし・・・
このチャトラとヒゲオネコはどうなるかな? しばらく見守っていたいです。カワイイし・・・