最近、本当にガソリンが高い!! ブルガリアではガソリンのことを「ベンジン」、ディーゼル用の軽油は「ナフタ」、そしてLPガスはそのまま「ガス」と言います。ベンジンはガスの1.5倍~2倍。(ちなみに今オクタン価95のガソリンは1Lあたり1.7レバ=120円、ハイオクだと2レバ以上、そしてガスは1レバちょっとです。物価が安いと言われるブルガリアでもこれは日本並ですね。) そして10ストティンキ前後の価格変動はしょっちゅうです。
首都ソフィアから30Kmほどのここペルニックは、バス、電車通勤も多いのですが、マイカー通勤でソフィアまで通う人も多いようです。
ある日、ソフィアに用事があって、行きはバス、帰りもバスに乗ろうと、ゴルナバンスキ・プットと言われる交差点のスピルカ(バス停)にいたら、PK(ペルニック)ナンバーの車が止まりました。
「ペルニックかい?」 「あ、そうですけど。」 「ハイデ!! カチバイ セ!(乗って)」
へっ?? と、私と一緒に待っていた人も「待ってました」とばかり二人乗り込みました。勢いに乗って見知らぬ人の車に・・・ヤバイ?? でも、これは実はこの辺でよく見る風景なのです。ペルニックからソフィアまではバスで片道2レバ(140円)、電車だと1.5レバ。バス代と同じ金額を同乗者からもらうと、3~4人乗せるとすると6~8レバ手に入ります。ベンジンは先ほど書いたように1Lで2レバ近く。リッターあたり10km走る車だとちょうどトントンということになります。
その上、乗せてもらうほうにもメリットが。乗り合いバスだと混む時間帯は座れないこともしばしば。停車するバス停も決まっているのでそこから歩かなければなりません。でも、こういう普通の車だと、「あ、ここで降ります。」と言えばそこで止まってくれますし、必ず座れる!! 場合によってはエアコンも効いてバスよりも数段快適です。
こういう白タク、最近では露骨にもバス停付近で客待ちをしています。それもバスが来る5分前に!
先日、隣町のラドミルからバス(片道1レバから1レバ20)に乗ろうとしたら、白タク専門業者(?)らしきアンチャンが、「ハイデ! カチバイ セ!」(バス停の裏通りにいつも数台タムロッていて、バス停に人が来ると「こっちのほうが速いぞ!」とばかりに勧誘するのです。そして2~4人お客が集まると出発です。写真はその現場です。どうも客と交渉中らしい。)
そのとき乗ったのは赤いトヨタ・カリーナでした。フレンドリーなドライバーで、「ヤポニヤか?オレ、日本車大好きなんだ。トヨタ、ホンダ、ニッサン、いいよな~。スバル・・・は、コレア(韓国)だったかな?あれもいい車だよな~。」 ちが~う!!!ヤポニヤです!! 富士重工in群馬県太田市です!元は中島飛行機です!!! (マニアックな情報ですが。) 親の代からのスバラー(ちなみに軽専門ですが。親はスバル360や初代R2を乗り継いでました。)としてはスバルが日本の車として認知されていないのがチョッと悲しい。結構ブルガリアではレガシー、インプレッサは人気だし、少し小さいジャスティもよく見かけます。またいまだになつかしいレオーネ、アルシオーネ、レックスコンビ(ちなみにこちらでは800ccのエンジンを積んでいます)も見かけるのに・・・。(こっちに工場でもないと知名度は上がらないかな。富士重工、こっちに工場作らないかな・・・ 労働力安いし・・・)
でも、この白タク、友人のバリュに言わせると、「事故のとき、何の保障もない。やめたほうがいい。彼らは公共交通からお客を盗んでいるんだ。」 確かに。にしても、通常のバス、マルシュルトカ(ミニバス)の便があまりに悪く、アテにならないので、この白タクしばらく横行すると思います。