梅雨の日本からするとたぶんウラヤマしがられそうなこの時期のブルガリア!! ドライで気持ちいい~っ!! と、車で出掛けようとしたとき、一人の警察官が近づいてきました。
「ドーバルデン!! アンタここのブロック(住居棟)の人? どこに住んでるの?」 ・・・イヤ~な予感 - -);
「この人探してるんだけど、同じブホット(入り口)の人?」
やっぱり大当たり!! ウチの大家の息子の元嫁(詐欺罪で逃亡中・・・)を探しにきたのでした。警察官に自分のリチュナカルタ(IDカード)を見せて事情を説明するとすぐに分かってくれました。珍しくフレンドリーな警察官だったのでちょっと立ち話。すると彼は
「何でこんなウジャセン・クバルタールにいるんだ?」
ウジャセン・クバルタール、つまり「超サイテーな地区」!! 警察官のアンタが言うなよ・・・と心の中でツッコミを入れてしまいました。でも彼の言うとおりだ!! と思わせる出来事が!!
ある日の早朝、友人からのケータイでたたき起こされました。
「同じブロックのアンソフィーのところに泥棒が入ったらしい。ちょっと行ってあげてくれないか? ボクが行くより早いから・・・」 エエ~ッ!? すっ飛んで行きました。
これまた友人のスウェーデン人、アンソフィーはご近所さんです。つまり、この事件、ヒトゴトではない!! 彼女のところに行き、「大丈夫!?」ときくと、いささかショックを受けたような疲れた表情で「うん・・・大丈夫よ。」でも、様子を詳しく聞いてさらにビックリ!!
彼女が部屋で寝ていたら、なんだか機械の音がして、「誰か近所の人が洗濯機を使ってるのかしら~?」とウトウトしつつ思っていると、ドアがカチャっと開いて大柄な男性が懐中電灯を手に入ってきた!!
「キャーっ!!! 何してんのよ~っ!!!」と大声で叫んだら何も取らずに出て行ったそうです。泥棒の去った後には何かで見事に割られ壊された金属製の錠のシリンダーが床にコロリ。洗濯機の音と思った騒音は錠を壊すための何かの機械の音だったかもしれません。たぶんプロの仕業!! にしても、こんな泥棒とハチアワセたなんて、コワ~っ・・・
別の地元ブルガリア人の信頼できる友人たちに来てもらい、新しいカギをつけてもらい、とりあえずいまは落ち着きました。警察には・・・ 彼女は被害届を出しませんでした。リューリン4丁目地区は通称「ポリツァイスキ・クバルタール(警察地区?)」とも言われていて、実際この建物の前のブロックは「ポリツァイスキ・ブロック」つまり警察職員の住居。でも、話によるとそこの住人の子供たちがホントにワル!! 「警察の子供は何をしても逮捕されることはない」と言うことがいまだに通っているのでしょうか?そんな町内の警察に情報を伝えると、情報が漏れることになりはしないか?もしそこまで腐敗してないとしても、ブルガリアの警察は犯人を捕まえる努力を一切してないように見える(現に別の友人宅が被害にあった時そうだった・・・)ので、「被害届を出しても同じ、またはリスクを負う」ということで泣き寝入り・・・。
プロの泥棒には新しいカギ、または警備会社に有料のセキュリティーをつけてもらうという方法も有効のようです。こういう開者にはマフィアがバックにいるというウワサですが・・・ 警察よりはマフィアのほうが頼れる? でも、何とかしなくちゃ!!