おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

黒海沿いってネ~ どこもそうなのヨ!!?

2014-03-28 22:11:27 | アニメ・コミック・ゲーム

3月16日、住民投票でクリミア半島あたりはロシアに入りたいっ!! と言うことになったようですね~。国連の決議では「認められっか、そんなモンっ!!」、と言うことにもなったようですが・・・ ロシアとしても「住民投票なんだから民主的に決まったんだゼ!! あそこにいるのは同志が自発的にやったことでロシア軍じゃあないんだぜ~」というところなのでしょうか。政治的なことはよく分かりませんが、とりあえず旧共産圏のこの辺の人々にとって黒海の地域ってどんなところなのか、日本にいる方々にちょっと書いておきますネ。

とにかく、ブルガリアを含むこの黒海沿いは、旧共産圏、特にロシア系の人たちにとって憧れのリゾート地のようです。暖かくって、夏はビーチで、食べ物もおいしくって・・・ということらしい。そのためか、企業レベルでも、個人レベルでもロシアン・フォースがこの辺ではスゴイのです。

ブルガリアでも海沿いのヴァルナやブルガスは、夏場ロシア人に席巻(圧倒?)されそうになります。「ここはロシア側よりもぜ~んぜん安いし、その上食べ物もおいしい!!」と大人気!! クリミアのあたりもリゾート地で、あの「ヤルタ会談」で有名なヤルタもそんなリゾート地のひとつだし、1年中氷に閉ざされることのない軍港がある、と言う意味でもここら辺は重要な場所のようです。

もう一つ、日本人にとって分かりにくい事情・・・ それは、この辺はいろいろな民族、言語の人々がいる、と言うことです。クリミアは6割がロシア人だそうですが、実はこの地域には何十万人ものブルガリア系住民もいる!! ブルガリア人とその子孫はEU加盟国ブルガリアのパスポートも取れてEU人と同じ権利を行使できるけど、話す言語はロシア語、と言う人々も多いのです。

歴史的にはあの漫画「女帝エカテリーナ」で有名な、エルミタージュ美術館の礎を据えたエカテリーナ2世の時代、ブルガリアにも大きく関わる「露土戦争」によってあの辺はロシアのものになったみたい。そしてその時のエカテリーナ2世の愛人がポチョムキン、その名前をとった戦艦が題材のロシア革命の映画で有名なのがやはり黒海沿いのオデッサという町、そしてそこはブルガリアからのウクライナの玄関口だったりします。やはりこの辺り、切っても切れない関係にあるみたい・・・ ブルガリア人の友人いわく、クリミアはロシアにとって「スラダク・プロッド(=甘い果実」)!! 何でもこの女帝の頃からここには富が蓄えられていると言う(まるで「徳川埋蔵金みたいな。笑)ウワサ・・・ そこがEUにとられちゃったら困るってことか?

今のところ目に見えるブルガリアへの影響は・・・ ソフィア中央駅の時刻表からモスクワ行きの列車の時刻が消えたこと。これはウクライナとロシアの国境が通りにくくなったのか、なんて思いましたが、キエフ行きの列車の出発時間に駅に行ってみると・・・Trainfromsofiatokiev

Traintorussia ちゃんとモスクワ行きの車両がつながってました。ウクライナ行きの車両は1両なのにモスクワ行きは3両、そしてたくさんの乗客!! モスクワ行きがなくなってなくって、ちょっとホッ・・・。Passengerstorussia

それよりももっと心配、と言うか最大の懸案事項はガス!! 「ブルガリアで消費するエネルギーの90%をロシアに依存する」ブルガリア・・・どうすんだ?

まっ、地理的、歴史的、政治的、経済的にも黒海のあたりとはそういう所。これからもゴチャゴチャしそうです・・・ あァ、恐ろしや、おそロシア・・・

コメント (6)
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