久々の「海外在住版日本食」、って言うか涙ぐましい努力シリ-ズ・・・
前にも書きましたが、「日本にいるときにはいくらでもチャンスがあるのに食べる気が起きず、海外生活に戻るとムショ-に食べたくなる」・・・ ワタシにとって最近のこれがおいなりさんなのです。
もちろんブルガリアのお寿司屋さんで食べるのはナシ!ブルガリアでほぼ唯一の日本食材店「アレックス」でも油揚げは久しく売られていません。じゃあ、あと残された手段は? 少なくとも手に入る豆腐を揚げるしかない・・・ でも豆腐自体が結構貴重で、そして基本的にしっかりした固い豆腐なので、揚げるとただのゴムのようなせんべいにしかなりません。貴重な豆腐を何個無駄にしたことか?!!(もちろんどうにかして「おいしく??いただきました」が。)
「中国製でも油揚げが手に入る国」でもなく、日本から「味付けレトルトパックのおいなりさん用キット」を送ってもらうのも難しいブルガリア。何か油揚げの代用品になるものはないの?と探していると、インタ-ネット上に先人の知恵が!! 「精進料理」の「肉もどき」!! これと似た物がブルガリアにもあったかな?
ブルガリアのス-パ-にも糖尿病や高コレステロ-ル対策のための食材が売られていますが、ドイツ系スーパー「カウフランド」の中でも大型店のリューリン店ではちゃんと売ってました!!
熱湯に入れてもどしてみましたが。ふ~む、どうにか使えそう・・・ とにかく薄くなるようにスライスして、しょうゆ、砂糖、みりんの代わりにテリが出るようにはちみつ、そして揚げの雰囲気を出す「ごま油」を入れて煮るのがコツ!
そしてウチの秘密兵器(?)「巻寿司器」!! 説明書には巻寿司だけでなく、何と!! 握りやいなり寿司もできると書かれています。どうやって?! と思いましたが、しゃりを手で握る代わりにこの巻寿司器ならしっかりしつつもふっくら握れる、ということのようで。胡麻を混ぜて細巻くらいの太さにしたごはんをさっき煮た「揚げもどき」に詰めようと思ったのですが、でも、これ、きちんとした形をしていないので袋にならず、俵の上に屋根をかぶせたみたいになっちゃいました。それをウチに残っていたかんぴょうで縛って、こんな感じに・・・
お味のほうは・・・ これは何かと聞かれると「いなり寿司」?! レベル。見た目もきれいなおいなりさんとは程遠い・・・ でもやっとのことでたどり着いたこの味、ワタシのヘンなこだわりとにじんだ努力の味がしました(笑)。でも誰か、もっと油揚げっぽいものでブルガリアで手に入るものがあったら教えてください・・・。