そういう訳でリューリンから引っ越して、もっときちんとした所に・・・ と考えているのですが、ソフィア市中、慢性的な貸家不足。ネット上に上がる情報は半分は「ウソ」か「釣り」的なエサで、その業者に電話すると、決まって返ってくるのは、「それはもう貸し出されました。もう少し予算を上積みすれば同じような物件をご案内できます」・・・ 借家人たちが、入居→即家賃&公共料金不払い→追い出すけど、あとに残る滞納分・・・ という話も多く、貸したい側にも勇気がいります。
さらに、これは政治的なカラミもあるらしい・・・ ちょっと前、友人がトルコ国境の町スヴィレングラッドに引っ越したので「どう?」ときくと、
「フシギな所よ~。市全体に冬の暖房費や何やらが全額国から支給されててネ。ブルガリア人がお金に困って不動産をトルコ人に売らないようにしたいらしいのよね~」・・・ そのせいで人々はやたらとナショナリスティックなんだとか・・・ トルコ系住民に国を占領されないように・・・ って言っても、この国のほかのところにはいーっぱいお金に困っている人々がいるんだけど!!
首都ソフィアも然り・・・ こんな築50年近い、もしくはそれ以上の古い住居棟の価値が不思議と高いのはそういう政治的な意図があってのことかもしれません。とにかくトルコ人をキラうブルガリア政府。ただそうは言ってもEUに加盟している以上、「外国人はヤダヤダ」と言い続けるのは難しくなるでしょう。実際、経済危機で大変なギリシャから引っ越してくる人たちや、イタリアの年金生活者など、ユーロ圏からの「貧困層」(?)や、シリア系難民をはじめとするアラブ系の人たちもブルガリア人の間に住み始めつつあります。
ワタクシ的に、次は地下鉄の通る、しかも市中心部に近いナデジュダ地区や、中国人、ベトナム人の多いスヴォボダ地区もいいかなァ~、と思ったりして。あー・・・ でも、ちょっとすぐには見つからない感じです。というのは、ソフィア出身の友人レニによると、
「しょーもない安いところか、超整ったキレイな高いところしかないワヨ~!! 最近その中間っていうのがすくないのよね~。今のところがいいんじゃない?」 う~む(汗)
でも、いくら不景気だからって、自分の所有する不動産の価値を維持する努力をしないって、住んでいて気持ちいいワケないのになー。どうしてこうなるのかなァ? 日本でも空き家が多くなってきて、相続対策で置いてある空き家には課税するって言う話になってきてるみたいだけど、ブルガリアもそういう制度にして税金集めればいいのに!! っつーか、もともと相続税とか固定資産税とかすーんごく安いのも問題じゃないのかなァって思うんだけど・・・
ちなみに、新しいピカピカな住居棟も、友人のところに遊びに行ったりして中に入ると、「階段は造っている途中」とか「もう床が割れている」とか「7階建てだけどエレベーターなし」・・・ それに「入口にはもうドロボーに入られた形跡」とか、けっこうスゴいことになってます・・・