胸に「しこり」のようなものを見つけた20代後半から、ほぼ毎年、秋に乳がん検診に行っています。
今年も9月に検診に行ってきました。
私が「しこり」と思ったのは乳がんではなく「乳腺症」だったのですが、検査で石灰化が見つかったこともあり、年に一度の経過観察になったのです。
私の場合は、マンモグラフィーと呼ばれる乳房のX線撮影と、超音波エコー検査、そして視触診の検査を受けています。
(授乳中はエコー検査と視触診でした)
「乳がんの検査に行った」と言うと、よく「痛いんでしょう?」と聞かれるのですが、若いうち(20代・30代)はまず超音波エコー検査と視触診でよいのですし、「痛かった」よりも「検査に行って良かった」という言葉を周りに伝えたいと思っています。
もちろん、全ての人に検査の必要があるわけではありません。
ただ、気になることがある時には、ためらわないでほしい!
できるだけ、「痛いらしい」「面倒らしい」と検査に二の足を踏んでいる人を減らしたい!
先月も娘の幼稚園のお母さんが乳がんの手術をして、「皆さん、検査に行ってくださいね」と話してくださいました。その日から私も、できるだけ家族に、周りの人にちゃんと伝えるようにしています。このブログも、毎日100人ぐらいの方が見てくださっているようです。少しでも検査する人が増えることにつながれば……と思って記事を書くことにしました。
超音波エコー検査は全く痛くない検査ですが、「乳がん検査=痛いらしい」と悪評を広めているのは「マンモグラフィー検査」です。乳房を圧迫するので、多少の痛みはあります。それでも、その痛みがあってもなお、必要だとされる人には「やる価値がある」検査だと思っています。
ただし、授乳中など乳腺が発達している時期はマンモグラフィー検査に向いていないということなので、まずお医者さんと相談して検査項目を決めてください。
※<2017.03.22.追記>日本人女性の6~7割は乳腺が多く密度が高い「高濃度乳房」というタイプで、マンモグラフィーに向いていない人も多いのだとか。その場合は超音波を組み合わせたほうが良いそうです。
>詳しくはNPO法人乳がん画像診断ネットワーク
がん検診のリスクも最近はニュースになっています。まずは自己検診をして、不安があればお医者さんに相談して検査を受けるか決めるのがよいかと思います。
マンモグラフィー検査は、乳房を上下方向から1枚、左右方向から1枚、両方の乳房を撮影する場合は合計4枚撮影します。できるだけ薄く圧迫して撮影することで、がんを見つけやすく、放射線の影響を低くすることもできるそうです。
最近は機械も新しくなり、デジタルX線撮影ができるところもあるようです。私が毎年検査を受けている大学病院も、今年からマンモグラフィーの機械が変わって、撮影から確認までの時間が非常に早くなりました。それでも、マンモグラフィーにかかる時間が10~15分ぐらいかな。放射線科の受付や着替えを含めるともう少しかかります。(再撮影があると、1枚につきプラス3分ぐらいかかります)
予約している人は診察時間から逆算して、時間に余裕を持ってマンモグラフィー検査に行きましょう。(マンモグラフィー検査が混んでいる日もあります!)
ここで、私の経験による「マンモグラフィー検査を受けるコツ」を紹介します。
(自分のための備忘録でもあります)
<マンモグラフィーのコツ>
・生理が終わって1週間前後が最適な時期
(乳房が張る生理前をさけることで、圧迫の痛みを少なく)
・胸を挟んでいる間は、ゆっくり深呼吸。肩の力を抜く。
(呼吸に集中すると、痛みが軽減するような気がします)
・顔はまっすぐ前を向く
(撮影時に下を向くと、乳房の位置がずれたり、頭が写り込む可能性がある
※撮り直しになることがあります!)
・肩を少し後ろに引く
(※肩が写り込むと撮り直しになります)
・撮影の時は息を止めて、体を動かさないように
・制汗剤(制汗スプレー・パウダー)がX線に写って、誤診・再検査の原因になることがあるそうです。(金属成分が原因のようです)検査の日は控えた方がいいですね。
・検査着に着替えるので、着替えやすい服がいいと思います。
(着替えるのは上半身だけ。下着も外して、さっと羽織るタイプの検査着を着ます)
・髪の毛が写り込まないように、まとめておくと安心。
(それほど長くなくても、写り込むことがあるようです)
再撮影(撮り直し)は、もう一度乳房を挟む作業をしなくてはいけないので、できれば避けたいですよね。肩や頭が写りこまないようにすることは、患者側も努力できることなので、試してみてください。わきの下まで機械で圧迫しますから、肩を後ろに引くのも少し痛みがありますが、再撮影することを考えて少々我慢!!
(私は今年も1回撮り直しがありました)
<準備体操>
体操というほどではないですが、検査の前に少し体をほぐしておくといいと思います。検査のときに腕を機械に載せたり、肩を後ろに引いたりするための準備です。検査着に着替える更衣室でするといいかと思います。ちょっとした気分転換にもなります。
・片腕を上げて、わきをのばす(反対側も同様に)
・肩甲骨を後ろに引き寄せるように、胸を開く
(鼻から息を吸いながら胸を開いていきます)
大学病院は若い男子医学生が何人もエコー検査に同席することも。
「それは、ちょっと」と思う方は、別の病院のほうが良いかもしれないですね。
私の通っている病院では、マンモグラフィーの検査も、最近は女性が担当してくれることが普通になりました。気になる方は、検査技師さんが女性かどうかも事前に確かめておくことをおススメします。
そうそう、ピンクリボン月間の10月はやっぱり乳腺外来が混雑するようです。定期検診としての乳がん検診は、10月以外に行くと混雑のピークにかからなくていいかもしれません。(もちろん、気になることがあれば10月でも、いつでも、早めに受診してください!!思い立ったが吉日です!)
<このブログの「乳がん』に関する過去の記事>
・授乳中でも乳がん検診に行こう!
・乳がん検診に行こう!
・男性にできること(乳がん検診に行こう!2)
今年も9月に検診に行ってきました。
私が「しこり」と思ったのは乳がんではなく「乳腺症」だったのですが、検査で石灰化が見つかったこともあり、年に一度の経過観察になったのです。
私の場合は、マンモグラフィーと呼ばれる乳房のX線撮影と、超音波エコー検査、そして視触診の検査を受けています。
(授乳中はエコー検査と視触診でした)
「乳がんの検査に行った」と言うと、よく「痛いんでしょう?」と聞かれるのですが、若いうち(20代・30代)はまず超音波エコー検査と視触診でよいのですし、「痛かった」よりも「検査に行って良かった」という言葉を周りに伝えたいと思っています。
もちろん、全ての人に検査の必要があるわけではありません。
ただ、気になることがある時には、ためらわないでほしい!
できるだけ、「痛いらしい」「面倒らしい」と検査に二の足を踏んでいる人を減らしたい!
先月も娘の幼稚園のお母さんが乳がんの手術をして、「皆さん、検査に行ってくださいね」と話してくださいました。その日から私も、できるだけ家族に、周りの人にちゃんと伝えるようにしています。このブログも、毎日100人ぐらいの方が見てくださっているようです。少しでも検査する人が増えることにつながれば……と思って記事を書くことにしました。
超音波エコー検査は全く痛くない検査ですが、「乳がん検査=痛いらしい」と悪評を広めているのは「マンモグラフィー検査」です。乳房を圧迫するので、多少の痛みはあります。それでも、その痛みがあってもなお、必要だとされる人には「やる価値がある」検査だと思っています。
ただし、授乳中など乳腺が発達している時期はマンモグラフィー検査に向いていないということなので、まずお医者さんと相談して検査項目を決めてください。
※<2017.03.22.追記>日本人女性の6~7割は乳腺が多く密度が高い「高濃度乳房」というタイプで、マンモグラフィーに向いていない人も多いのだとか。その場合は超音波を組み合わせたほうが良いそうです。
>詳しくはNPO法人乳がん画像診断ネットワーク
がん検診のリスクも最近はニュースになっています。まずは自己検診をして、不安があればお医者さんに相談して検査を受けるか決めるのがよいかと思います。
マンモグラフィー検査は、乳房を上下方向から1枚、左右方向から1枚、両方の乳房を撮影する場合は合計4枚撮影します。できるだけ薄く圧迫して撮影することで、がんを見つけやすく、放射線の影響を低くすることもできるそうです。
最近は機械も新しくなり、デジタルX線撮影ができるところもあるようです。私が毎年検査を受けている大学病院も、今年からマンモグラフィーの機械が変わって、撮影から確認までの時間が非常に早くなりました。それでも、マンモグラフィーにかかる時間が10~15分ぐらいかな。放射線科の受付や着替えを含めるともう少しかかります。(再撮影があると、1枚につきプラス3分ぐらいかかります)
予約している人は診察時間から逆算して、時間に余裕を持ってマンモグラフィー検査に行きましょう。(マンモグラフィー検査が混んでいる日もあります!)
ここで、私の経験による「マンモグラフィー検査を受けるコツ」を紹介します。
(自分のための備忘録でもあります)
<マンモグラフィーのコツ>
・生理が終わって1週間前後が最適な時期
(乳房が張る生理前をさけることで、圧迫の痛みを少なく)
・胸を挟んでいる間は、ゆっくり深呼吸。肩の力を抜く。
(呼吸に集中すると、痛みが軽減するような気がします)
・顔はまっすぐ前を向く
(撮影時に下を向くと、乳房の位置がずれたり、頭が写り込む可能性がある
※撮り直しになることがあります!)
・肩を少し後ろに引く
(※肩が写り込むと撮り直しになります)
・撮影の時は息を止めて、体を動かさないように
・制汗剤(制汗スプレー・パウダー)がX線に写って、誤診・再検査の原因になることがあるそうです。(金属成分が原因のようです)検査の日は控えた方がいいですね。
・検査着に着替えるので、着替えやすい服がいいと思います。
(着替えるのは上半身だけ。下着も外して、さっと羽織るタイプの検査着を着ます)
・髪の毛が写り込まないように、まとめておくと安心。
(それほど長くなくても、写り込むことがあるようです)
再撮影(撮り直し)は、もう一度乳房を挟む作業をしなくてはいけないので、できれば避けたいですよね。肩や頭が写りこまないようにすることは、患者側も努力できることなので、試してみてください。わきの下まで機械で圧迫しますから、肩を後ろに引くのも少し痛みがありますが、再撮影することを考えて少々我慢!!
(私は今年も1回撮り直しがありました)
<準備体操>
体操というほどではないですが、検査の前に少し体をほぐしておくといいと思います。検査のときに腕を機械に載せたり、肩を後ろに引いたりするための準備です。検査着に着替える更衣室でするといいかと思います。ちょっとした気分転換にもなります。
・片腕を上げて、わきをのばす(反対側も同様に)
・肩甲骨を後ろに引き寄せるように、胸を開く
(鼻から息を吸いながら胸を開いていきます)
大学病院は若い男子医学生が何人もエコー検査に同席することも。
「それは、ちょっと」と思う方は、別の病院のほうが良いかもしれないですね。
私の通っている病院では、マンモグラフィーの検査も、最近は女性が担当してくれることが普通になりました。気になる方は、検査技師さんが女性かどうかも事前に確かめておくことをおススメします。
そうそう、ピンクリボン月間の10月はやっぱり乳腺外来が混雑するようです。定期検診としての乳がん検診は、10月以外に行くと混雑のピークにかからなくていいかもしれません。(もちろん、気になることがあれば10月でも、いつでも、早めに受診してください!!思い立ったが吉日です!)
<このブログの「乳がん』に関する過去の記事>
・授乳中でも乳がん検診に行こう!
・乳がん検診に行こう!
・男性にできること(乳がん検診に行こう!2)