NHKのためしてガッテン「夏冷え解消!しょうが 使い方が間違ってた!(2010年08月25日放送)」で紹介された『全身を温める「ウルトラしょうが」』=『乾燥しょうが』。
漢方でも生のショウガと干したショウガは全く別の効果なんだそうです。
・生のショウガ
「ジンゲロール」という成分が含まれていて、末しょう(手先・足先)を温めてくれる。
(しかし、体の深部の温度は下がる)
・干したショウガ(乾燥しょうが)
「ジンゲロール」に加えて「ショウガオール」という成分も含まれているため、手足だけでなく体の深部まで温めてくれる。
すごいです!生ですりおろして紅茶に入れているだけじゃ、もったいない。
番組のホームページでも、「体ポカポカ!黒酢としょうがのドリンク」が紹介されていますが、私も簡単に飲める「黒砂糖と干しショウガのシロップ」(ジンジャーシロップ)を作ってみました。
(シロップといっても、ドロッとした「ペースト」に近いのですけれど、紅茶などの甘味料として使うイメージで「シロップ」と名付けてしまいました)
■干しショウガの「ショウガオール・シロップ」 改良版レシピへのリンクは記事の最後に
<材料>(フードプロセッサーで作りやすい量)
・しょうが 400g(約4袋分)
・黒砂糖(粉末) 200g
・はちみつ 大さじ5(お好みでもっと多くても可)
<下準備>
「干しショウガ(乾燥しょうが)の作り方」
(1)しょうがを厚さ2~3mmにスライスする
(2)天日干しで1日(晴れた日の朝干して、夕方回収)
※週間天気で晴れの日を確認して、前日に購入&スライスしておけば朝からばっちり干せます!干す時は「ざる」など、裏からも通気が確保できるものに干すと早く乾燥します。下の写真は手作りの「干し野菜ネット」。目の粗いカゴにタマネギの入っていたネットをかぶせてあります。干すと縮んで小さくなるショウガもこれで大丈夫!
<シロップの作り方>
(1)干しショウガをフードプロセッサーで細かくみじん切りにする
(2)黒砂糖とハチミツを入れ、さらにフードプロセッサーで混ぜる
(3)ショウガの粒が細かく(なるべくなめらかに)なるまで混ぜたら出来上がり
※乾燥ショウガはすりおろせないので、フードプロセッサーか包丁でみじん切りに。
フードプロセッサーが断然ラクチンです。
※出来上がりは、インスタントコーヒーの瓶1本に入るぐらいの量(2カップ強)です。
(我が家の瓶はネスカフェエクセラの大きめの瓶。これだと、3分の2ぐらいの量かな)
<シロップの使い方>
□そのまま紅茶に入れて「ジンジャーティー」。
1人分が小さじ4分の1程度でOK。(写真参照)
シナモンパウダーやブランデーをお好みでプラスしても。
シロップは甘さ控えめなので、甘い方が良い方は黒砂糖やハチミツで甘みを足して下さい。ショウガの口当たりが気になる方は、茶こしでこしてどうぞ!
□鍋で「ジンジャーチャイ」
鍋に水を沸かしたところへ茶葉(またはティーバッグ)を入れ、紅茶の色が出るまで待ちます。そこへ、牛乳と「ショウガオールシロップ」とシナモンパウダーを入れて、再び湧いたらできあがり。茶こしでこして、カップに注ぎます。(シナモンパウダーでなく、シナモンスティックでも)
私はトワイニング社のアールグレイの茶葉で入れるのも好き。独特の香りで美味しいです。
□鶏や魚の「照り焼き」・「豚の生姜焼き」に
作るときに、調味料と一緒に小さじ半分ほど加えます。
□そのままお湯に溶かして「生姜湯」
「ショウガオールシロップ」をお湯に溶かすだけ。これも、1人分が小さじ4分の1程度でOK。(写真参照)朝一番にこれを飲むと、寒い朝もぽかぽかします。
甘すぎないのが、私好みです。(もちろん、甘くしても美味しいです)
<追記>
最近、「温活」という言葉があるそうです。「婚活」と音が似てますが、「身体を温める活動」、つまり「冷え対策」なんだそう。
手作り干ししょうがシロップも、立派な「温活」ですよね。
<追記2012.01.21.>
改良版レシピを公開しました。
・「干し生姜ペースト」の作り方(改良版)- MOONIE'S TEA ROOM
<追記>
さらに改良!!
手先足先をあたためるジンゲロールと、体の中・深部をあたためるショウガオールが、より多く含まれているというウルトラ蒸しショウガを使ったジンジャーシロップのレシピです。
・ウルトラ蒸しショウガシロップを作る! - MOONIE'S TEA ROOM
煮てからジューサーミキサーを使って、さらになめらかに出来ました。