『チ・カ・ラ。』 イングリッド・ロウ 小学館
不思議な力を持った一族に生まれた女の子が主人公の物語ですが、ヤングアダルト(YA)ならではの思春期の葛藤は普通の子と一緒。たくさんのファンがいるのも肯ける、素敵な物語です。
男の子も気になるけれど、一番は自分の「チカラ」のコト、そして家族。
主人公が、家族が、友人が、みんな一生懸命で、ハチャメチャで温かくて……、読者も彼らと一緒に旅をする楽しみを分かち合えます。
原題は、『Savvy』。
「Savvy」は、私の辞書では「実際的な知識・理解・能力」とあります。
翻訳者によると「ちょっとしたコツ」のようなものだとか。
もちろん一族のチカラもそれぞれ面白いのですが、チカラを持った一族でない「普通」の友人たちにもそれぞれの魅力があることが描かれています。
実は不思議なチカラを持っていない彼らのほうが頼もしかったり、チカラを持った主人公のほうが不安定で弱かったり、魔法のようなチカラのあるなしなんて、ちょっとした個性のように書かれているところが、とっても好ましいです。
そうそう。ページの端のパラパラ漫画も可愛いです。
続編『Scumble』も楽しみだなぁ。
不思議な力を持った一族に生まれた女の子が主人公の物語ですが、ヤングアダルト(YA)ならではの思春期の葛藤は普通の子と一緒。たくさんのファンがいるのも肯ける、素敵な物語です。
男の子も気になるけれど、一番は自分の「チカラ」のコト、そして家族。
主人公が、家族が、友人が、みんな一生懸命で、ハチャメチャで温かくて……、読者も彼らと一緒に旅をする楽しみを分かち合えます。
原題は、『Savvy』。
「Savvy」は、私の辞書では「実際的な知識・理解・能力」とあります。
翻訳者によると「ちょっとしたコツ」のようなものだとか。
もちろん一族のチカラもそれぞれ面白いのですが、チカラを持った一族でない「普通」の友人たちにもそれぞれの魅力があることが描かれています。
実は不思議なチカラを持っていない彼らのほうが頼もしかったり、チカラを持った主人公のほうが不安定で弱かったり、魔法のようなチカラのあるなしなんて、ちょっとした個性のように書かれているところが、とっても好ましいです。
そうそう。ページの端のパラパラ漫画も可愛いです。
続編『Scumble』も楽しみだなぁ。