・『ぼおるぺん古事記 一
天の巻』
こうの史代 著
平凡社
・『ぼおるぺん古事記 二
地の巻』
・『ぼおるぺん古事記 三
海の巻』
可愛らしいマンガで、古事記の「上つ巻(神代)」を、ボールペンで描いた3冊です。
1巻の『天の巻』のテーマは「天地創生」。
2巻は『地の巻』のテーマは「出雲繁栄」。
3巻は『海の巻』のテーマは「天孫降臨」。
絵の横には古事記が原文で書かれていますが、漫画と合わせて読むことで不思議と意味が分かるのですから、コミックって偉大です。
登場するのは神様なのに、クスリと笑わずにはいられないキャラクターになっています。
(イワナガヒメの描写には、思わず吹き出してしまいました)
巻頭には、原文のみボールペンでずらずらと書かれているのですが、漫画を読んだ後に読むと、ちゃんと場面が浮かびます。
いわゆる四苦八苦(※)が、神様にもあるというこの不思議。
夫婦で、兄弟で憎み合う。乱暴者もいれば、ひたすらに生真面目な者もいる。
嘘も、嫉妬も、嫌悪も、怠惰もある。それでも、愛があって、命がつながっていくんです。
聖人君子ではない、この国の神様たちは、なんとも人間に近い存在です。
もちろん、人間をモデルに作り出されたのでしょうけれど、1000年以上前から人間の本質は変わらないのですね。
いつか「中つ巻」「下つ巻」も『ぼおるぺん古事記』になるでしょうか?
「人代」になると、「神様だから」と許せたことも、「人なのに」と感じてしまいそう。変な感覚ですね。
※「四苦」=生・老・病・死しょうろうびょうしの4つの苦しみ。
「八苦」=「四苦」に次の4つの苦しみを加えたもの。
愛別離苦あいべつりく (親愛な者との別れの苦しみ)
怨憎会苦おんぞうえく (恨み憎む者に会う苦しみ)
求不得苦ぐふとくく (求めているものが得られない苦しみ)
五蘊盛苦ごうんじょうく (心身を形成する五つの要素から生じる苦しみ)
天の巻』
こうの史代 著
平凡社
・『ぼおるぺん古事記 二
地の巻』
・『ぼおるぺん古事記 三
海の巻』
可愛らしいマンガで、古事記の「上つ巻(神代)」を、ボールペンで描いた3冊です。
1巻の『天の巻』のテーマは「天地創生」。
2巻は『地の巻』のテーマは「出雲繁栄」。
3巻は『海の巻』のテーマは「天孫降臨」。
絵の横には古事記が原文で書かれていますが、漫画と合わせて読むことで不思議と意味が分かるのですから、コミックって偉大です。
登場するのは神様なのに、クスリと笑わずにはいられないキャラクターになっています。
(イワナガヒメの描写には、思わず吹き出してしまいました)
巻頭には、原文のみボールペンでずらずらと書かれているのですが、漫画を読んだ後に読むと、ちゃんと場面が浮かびます。
いわゆる四苦八苦(※)が、神様にもあるというこの不思議。
夫婦で、兄弟で憎み合う。乱暴者もいれば、ひたすらに生真面目な者もいる。
嘘も、嫉妬も、嫌悪も、怠惰もある。それでも、愛があって、命がつながっていくんです。
聖人君子ではない、この国の神様たちは、なんとも人間に近い存在です。
もちろん、人間をモデルに作り出されたのでしょうけれど、1000年以上前から人間の本質は変わらないのですね。
いつか「中つ巻」「下つ巻」も『ぼおるぺん古事記』になるでしょうか?
「人代」になると、「神様だから」と許せたことも、「人なのに」と感じてしまいそう。変な感覚ですね。
※「四苦」=生・老・病・死しょうろうびょうしの4つの苦しみ。
「八苦」=「四苦」に次の4つの苦しみを加えたもの。
愛別離苦あいべつりく (親愛な者との別れの苦しみ)
怨憎会苦おんぞうえく (恨み憎む者に会う苦しみ)
求不得苦ぐふとくく (求めているものが得られない苦しみ)
五蘊盛苦ごうんじょうく (心身を形成する五つの要素から生じる苦しみ)