娘が学校の宿題で『ごんぎつね』を音読しています。
ふと、「兵十(ひょうじゅう)って、まだ若かったんだ」と気がつきました。
娘に「兵十って何才だと思う?」と聞いたら「40才ぐらい?」との答え。
私も小学生のときはそう思っていたのですが、今回初めて「違う」と感じたのでした。
長男や次男が小学生のときも『ごんぎつね』を音読していたのに、こんな考え、思いつきもしませんでした。
「病気の母親を亡くす」という設定や鉄砲を撃つという場面などで、もっと年上だと思っていましたが、よくよく考えてみると、お歯黒の女性がいる時代にまだ結婚していないことや、母を亡くしひとりぼっちになった兵十に「ごん」が同情していることを考えると、まだ10代後半から20代前半じゃないかと思うのです。
Wikipediaによると、新美南吉が『ごん狐』(『権狐』)を執筆したのは17歳のときだそう。
兵十もその年頃だったのではないでしょうか。
病気の母親は、もしかしたら私と同じくらいの年齢だったかもしれません。
初めて読んでから30年も経って、気がつくなんて。
あらためて読んでみると、物語全体が少し違って見えてきます。
<参考サイト>
・新美南吉 『ごん狐』(新字新仮名) - 青空文庫
・新美南吉の作品 - 新美南吉記念館
・ごん狐 - Wikipedia
<追記 2016.10.13.>
では、「ごん」は何歳か?という問題ですが、キツネは春に生まれて、秋には親ギツネと同じサイズになり、単独生活になるそうです。生まれた年の冬には成熟する、つまり大人になるということですから、「ごん」は生まれて半年ぐらいのキツネじゃないかなぁと思います。
野生のキツネの寿命は3年から4年ということですし、1歳では親と同じサイズということですから、「小ぎつね」は1歳までじゃないでしょうか。
大人になる前の兵十に、やはり大人になる前のごん。そう考えて読むと、また結末が切ないですね。
<追記の参考サイト>
・ホンドギツネ - 河川生態ナレッジデータベース
・ホンドギツネ - Wikipedia
ふと、「兵十(ひょうじゅう)って、まだ若かったんだ」と気がつきました。
娘に「兵十って何才だと思う?」と聞いたら「40才ぐらい?」との答え。
私も小学生のときはそう思っていたのですが、今回初めて「違う」と感じたのでした。
長男や次男が小学生のときも『ごんぎつね』を音読していたのに、こんな考え、思いつきもしませんでした。
「病気の母親を亡くす」という設定や鉄砲を撃つという場面などで、もっと年上だと思っていましたが、よくよく考えてみると、お歯黒の女性がいる時代にまだ結婚していないことや、母を亡くしひとりぼっちになった兵十に「ごん」が同情していることを考えると、まだ10代後半から20代前半じゃないかと思うのです。
Wikipediaによると、新美南吉が『ごん狐』(『権狐』)を執筆したのは17歳のときだそう。
兵十もその年頃だったのではないでしょうか。
病気の母親は、もしかしたら私と同じくらいの年齢だったかもしれません。
初めて読んでから30年も経って、気がつくなんて。
あらためて読んでみると、物語全体が少し違って見えてきます。
<参考サイト>
・新美南吉 『ごん狐』(新字新仮名) - 青空文庫
・新美南吉の作品 - 新美南吉記念館
・ごん狐 - Wikipedia
<追記 2016.10.13.>
では、「ごん」は何歳か?という問題ですが、キツネは春に生まれて、秋には親ギツネと同じサイズになり、単独生活になるそうです。生まれた年の冬には成熟する、つまり大人になるということですから、「ごん」は生まれて半年ぐらいのキツネじゃないかなぁと思います。
野生のキツネの寿命は3年から4年ということですし、1歳では親と同じサイズということですから、「小ぎつね」は1歳までじゃないでしょうか。
大人になる前の兵十に、やはり大人になる前のごん。そう考えて読むと、また結末が切ないですね。
<追記の参考サイト>
・ホンドギツネ - 河川生態ナレッジデータベース
・ホンドギツネ - Wikipedia