『八月の御所グラウンド』
著者:万城目 学
出版:文藝春秋
この1冊に「十二月の都大路上下ル」と「八月の御所グラウンド」の2篇が収められています。
「上下ル」は「カケル」と読むのだとルビがふってあります。
今回はクセの強すぎない、あっさりとしたお吸い物のよな味付けで、でもしみじみと美味しい1冊だと思います。
じんわりと優しくて、心に小さな種火がつく2篇です。
冬の都大路の底冷えも、夏の御所グラウンドの陽炎立つような暑さも、
そこで起こるちょっとした不思議と「ここ、京都だし」「じゃあ、ここが京都だから」という感覚も、
「そうだよね」「わかるわかる」と思いながら読みました。
そろそろ師走の都大路を走る学校も出揃った頃。御所グラウンドの周りはドングリが落ちてるはずです。
『鴨川ホルモー』シリーズ以来の京都を舞台にした万城目作品ということで、ちゃんとあちこちに匂いが付けられています。
これを読むと、また『鴨川ホルモー』シリーズを読みたくなるんじゃないでしょうか。
(私はさっき本棚から出してきました)
年末にかけて、ゆっくり読むのもいいかもしれませんね。
著者:万城目 学
出版:文藝春秋
この1冊に「十二月の都大路上下ル」と「八月の御所グラウンド」の2篇が収められています。
「上下ル」は「カケル」と読むのだとルビがふってあります。
今回はクセの強すぎない、あっさりとしたお吸い物のよな味付けで、でもしみじみと美味しい1冊だと思います。
じんわりと優しくて、心に小さな種火がつく2篇です。
冬の都大路の底冷えも、夏の御所グラウンドの陽炎立つような暑さも、
そこで起こるちょっとした不思議と「ここ、京都だし」「じゃあ、ここが京都だから」という感覚も、
「そうだよね」「わかるわかる」と思いながら読みました。
そろそろ師走の都大路を走る学校も出揃った頃。御所グラウンドの周りはドングリが落ちてるはずです。
『鴨川ホルモー』シリーズ以来の京都を舞台にした万城目作品ということで、ちゃんとあちこちに匂いが付けられています。
これを読むと、また『鴨川ホルモー』シリーズを読みたくなるんじゃないでしょうか。
(私はさっき本棚から出してきました)
年末にかけて、ゆっくり読むのもいいかもしれませんね。