民放をあまり見ることはないのですが、たまたま見ていたら、すごいコマーシャルをやっていてビックリ。
「スポンジや台布巾には、こんなにバイキンがいるんですよ!」という除菌できる洗剤(?)のCМで、「なんだか恐ろしいCМだなぁ」と思いながら、藤田紘一郎先生の本を思い出しました。
『日本人の清潔がアブナイ!』
藤田紘一郎
小学館
『清潔はビョーキだ』
藤田紘一郎
朝日文庫(朝日新聞社)
日本人は、どこまで清潔にしたいんでしょう?
子どもの頃、世の中にはこんなに除菌・抗菌グッズはあふれていなくて、それでも周りの子供たちにはアレルギーも少なかったように思います。
古来、日本は水が豊かな国で、世界の中でも清潔で衛生的な国だと思いますが、今や潔癖症を生み出す社会になっていないか心配です。
上記の本では、多くの人や動物・自然と触れ合って育った子どもは体の中にいろいろな菌が入ることで免疫をしっかり獲得していくため、無菌状態で育った子どもよりも健康であるということが、繰り返し繰り返し主張されます。
子どものころに、いろいろな菌・ウイルスに触れていなかった子どもたちが大きくなって初めてそれらの菌・ウイルスに出会ったときに重症化する事例などを読むと、「日本の子どもたちがが海外へ出なくなった」なんて話題を聞いても「現代日本の子どもたちが外国に行って大丈夫??」と心配になります。
あんなCМばかりじゃ、日本の子どもたちは「菌=悪」「菌=あってはいけないものだ」と勘違いしてしまうんじゃないでしょうか?ますます、家の外へも国の外へも出ていけないような子どもを作り出している気がします。
小学館文庫版の『日本人の清潔がアブナイ!』の解説が秀逸です。
歌人の黛まどかさんの書いた解説ですが、ヨーロッパの旅で経験した「清潔」が原因で起きたトラブルは、他人事ではありません。
売れるからと言って、菌に対する恐怖をあおるようなCМはやめてもらいたいなぁ。
「菌がいない清潔な家にするのが、ママの役目ですよ!子どもたちのことが大切じゃないんですか?」と責められているように感じて、一生懸命無菌室のような家庭を作ろうとする人が増えたとしたら、コマーシャルのせいだと私は思います。
「スポンジや台布巾には、こんなにバイキンがいるんですよ!」という除菌できる洗剤(?)のCМで、「なんだか恐ろしいCМだなぁ」と思いながら、藤田紘一郎先生の本を思い出しました。
『日本人の清潔がアブナイ!』
藤田紘一郎
小学館
『清潔はビョーキだ』
藤田紘一郎
朝日文庫(朝日新聞社)
日本人は、どこまで清潔にしたいんでしょう?
子どもの頃、世の中にはこんなに除菌・抗菌グッズはあふれていなくて、それでも周りの子供たちにはアレルギーも少なかったように思います。
古来、日本は水が豊かな国で、世界の中でも清潔で衛生的な国だと思いますが、今や潔癖症を生み出す社会になっていないか心配です。
上記の本では、多くの人や動物・自然と触れ合って育った子どもは体の中にいろいろな菌が入ることで免疫をしっかり獲得していくため、無菌状態で育った子どもよりも健康であるということが、繰り返し繰り返し主張されます。
子どものころに、いろいろな菌・ウイルスに触れていなかった子どもたちが大きくなって初めてそれらの菌・ウイルスに出会ったときに重症化する事例などを読むと、「日本の子どもたちがが海外へ出なくなった」なんて話題を聞いても「現代日本の子どもたちが外国に行って大丈夫??」と心配になります。
あんなCМばかりじゃ、日本の子どもたちは「菌=悪」「菌=あってはいけないものだ」と勘違いしてしまうんじゃないでしょうか?ますます、家の外へも国の外へも出ていけないような子どもを作り出している気がします。
小学館文庫版の『日本人の清潔がアブナイ!』の解説が秀逸です。
歌人の黛まどかさんの書いた解説ですが、ヨーロッパの旅で経験した「清潔」が原因で起きたトラブルは、他人事ではありません。
売れるからと言って、菌に対する恐怖をあおるようなCМはやめてもらいたいなぁ。
「菌がいない清潔な家にするのが、ママの役目ですよ!子どもたちのことが大切じゃないんですか?」と責められているように感じて、一生懸命無菌室のような家庭を作ろうとする人が増えたとしたら、コマーシャルのせいだと私は思います。