~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

また一歩

2013-10-28 18:50:57 | 日記
私の1年の初めは、1月1日ではなく、10月28日なのです。

10月27日の息子の命日が終わると、また一歩ここから始まると

思えるのです。

昨日は快晴でした。

息子の葬儀の日もみごとな快晴でした。

前日は雷鳴とどろく土砂降りでした。誰かが帰ろうとするたびに

帰らないでと言うように雷が鳴り、姉が「創君、明日も来るから…」

と天に向かって言いながら帰って行ったのを今でも覚えています。

そして、葬儀の日はあの子の明るさが、空の青さになったように

晴れ渡っていました。

昨日は、12年も経つのに同級生が集まってくれ、きっと

この輪の中には創がいるなと思え、こんなに経っても命日に

来てくれるお友達に感謝で一杯になりました。

帰る時に、初女先生の「いのちの森の台所」を、「この本に

創のことが書いてあるから読んで」と言って渡すと

そのページを見た子が「やべえ、思い出すよ。ここで

読めないよ」と、慌てて鞄にしまっていました。

12年経っても、悲しみは消えるものではないけれど

思い出すあの子の顔は、いつも笑顔です。

命日の前日、探し物をしていたら偶然チラシの裏に描いた

息子の絵と割り算が見つかりました。

小学校3年ぐらいの時のでしょうか。

ニコニコ笑った男の子の絵が描いてありました。

あの子が、届けてくれた笑顔のようでした。

今日、10月28日、新しい朝を迎え、また一歩歩きだして

行こうと思いました。

見上げた空は抜けるような青空で、あの子の笑顔が

見えるようでした。
コメント (2)
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