朝4時半に起きて、早朝割引で京都まで日帰りして
きました。
京都市美術館の墨人展に出した作品を観に行く為に
です。
今回の作品は『悲』です。
先生方に「どうしてこんなに筆が変わったの」と
聞かれ、自分でも考えてみると、最初は私の
通って来た深い、慟哭の悲しみを書こうと思って
格闘していたのですが、『悲』と向き合い書いて
いるうちに、この悲しみによって今の自分が
あるのだと思ったら、悲しみに感謝の気持ちが
湧いて来たのです。
その時から筆が変わり、作品が明るくなったのです。
希望のある悲しみだと、言って下さった方もいます。
どん底のような悲しみと、目をそらさず向き合い
続けると、そこから光が見えてくるのかも
しれません。
悲しみを悲しみのまま終わらせたくない!
息子を亡くした後に、いつも私の心には
その言葉がありました。
今回、100枚以上大きな筆で『悲』を書き
今ある、自分の中の悲しみと向き合った時
悲しみに対する感謝が生まれてきたのです。
それが私の希望のある悲しみだったのです。
この悲しみが、いつか慈悲へと繋がっていくの
だろうか…
悲しみもまた、天国の息子からの贈り物だろうか…