先日、母のところに泊まりに行ったとき、寝ていると
母が起きて来て、ごそごそとしているのは分かったの
ですが、暫くするといきなり電気がついて、
母が「いくら探してもいないんだよ」と言うのです。
寝ぼけ眼で私が「誰が?」と。言うと「おじいちゃんよ」と
いやな予感がしつつ「どこのおじいちゃん?」と聞くと
怒ったように「昇さんだよ」と、父の名前を言うのです。
私は眠くてぼんやりしていた頭に、行き成り冷水を
かけられたような状態になり、「お父さんは、もう
死んでるじゃない」と言い放ちました。
そうしたら母は「そうか~」と、小さく呟きながら
部屋に戻っていきました。
暫くして、母の寝息が聞こえても、逆に私の目は
バッチリ冴えてしまったのです。
時計を見たら、夜中の2時でした。
翌朝、昨日のことにはふれないことにしていると
母が「夢をみたのかね~」と言うので
あっ!覚えているんだと…
姪が保健婦をやっているので、聞いてみたら
「おじいちゃんがいたと言ったら問題だけど
いないと言っているなら、事実だから大丈夫」という
メールが届き、ホッとしました。
でも、私は歳をとったら、きっと見えないものが
見えるというタイプだな~と、今から自覚しました
いや~100物語の怪談より、スリルがあった
我が家の怪談でした。