~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

篠田桃紅さん

2016-10-23 22:45:05 | 日記

昨日、書のお稽古の後に銀座の篠田桃紅展に行って

来ました。

104歳の篠田桃紅氏の新作というだけで、凄さに

ひるんでしまいそうですが、会場に着き作品の前に

立ってみると、どの作品も凛としてるのです。

ぬるい線など一つもなく、ハッとさせられるほど

凛としているのです。

きっと、篠田さんも凛として生きておられる方

なのだろうと思います。

 

『年をとって良いことは、自分を自分以上に

見せるとか、思い上がりのような自分が遠のいて、

ありのままの自分、以上でも以下でもない、

それ以上のものなど表現できっこないという事が、

この頃わかってきました。

若い時より正直になったことだけは事実ですね。

それを老いということの価値にしたい、

勝ちにしたいという祈りみたいな気持ちで、

毎日墨を擦り、筆を執っています。

以前はもっと良いものが描けるはずだとか、

自分の作品を客観的に見ることができましたが、

今はそれが一つになっている、

なりかかっているのが

今の私ではないかと思います。 篠田桃紅 』

歳を重ねるって凄いことですね。

生き方が姿に写し出されて来るのでしょうか

初女先生は、どんどん透明になられて本当に

美しかったです。

澄んだ心が、そのままお姿にあらわれて

いたような気がします。

 

コメント
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