~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

森のイスキアの思い出

2018-04-11 20:29:14 | 日記

初女さんの「あなたに喜んでもらえるように」を

読んでいたら、森のイスキアにいる気持ちに

なりました。

人には年月と共に、風化する記憶と

色あせず益々鮮やかになる記憶があるようです。

私にとって森のイスキアの記憶は、勿論後者の

ものです。

イスキアに行くと、私は初女さんの娘になった

気分で、直ぐにエプロンをして初女さんの横で

スタンバイしてました。

一応、主婦歴何十年の私ですが、初女さんの前では

何も出来ない子供のようなのです。

初女さんのお料理はとても丁寧で、普段の

私の台所仕事では、太刀打ちできないのです。

くるみの薄皮を楊枝で取るのを、初女さんと

並んでやっていたら、私がこれで取れたとした

くるみを初女さんが、さらにきれいにして

くれていました。

まあ、こんなもんでいいか!という言葉は

初女さんの中では存在しないようでした。

初女さんのお部屋に、こそっと忍び込むのも

好きでした。

イスキアに居ると、なぜか時の刻みが

とてもゆっくり感じるのです。

晩年は、希望者が多く一泊しか出来なく

なりましたが、それでもイスキア時間が

流れていました。

ご飯の用意が整うと、初女さんがチリンチリンと

鐘を鳴らしながら歩くお姿が、可愛くて

大好きでした。

あ~次から次から思い出が立ち上がってきます。

「ここには大切な人を亡くした人がいるから

お盆の送り火をしましょう」と、初女さんが

言われ、イスキアの庭でたき火をしたこと…

どこをとっても初女さんの愛が溢れていました。

森のイスキアにいる間、ずっと初女さんの

「母の愛」に包まれていたんですね。

初女さんの「あなたに喜んでもらえるように」

は、初女さんの心そのものです。

初女さんの「母の愛」が、私の中で生き続けて

います。

沢山の喜びを頂きました。

初女さん、言ってましたよね。

「幸せになるためには、いまの状態に満足すれば

いいだけなのです」って

私、苦しいこともあるけれど、幸せになります!


コメント
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