吉本ばななさんの「ジュージュー」を読みました。
ばななさんの小説って、死が頻繁に出て来ます。
こう書くと暗い感じがしますが、死者が生者を
支え励まし、その生を輝かせるのです。
でも、幽霊が出るわけじゃなくて、死者の
存在がです。
こんな風に書くと、変に思われるかも
しれないけれど、死んでもその存在は確かに
あると私は信じています。
きっとばななさんんもそうだと思います。
亡くなった人たちは、生きてる人の幸せを
心から願って応援していてくれるんだと
思います。
だから、私たちが喜んだり生き生きしていると
亡くなった人たちも嬉しいと思うの。
今日、夕方の空を見上げたら、桃色の雲
浮かんでいて、天国へ行った人たちが
雲の上から私たちを見ているような
気がしました。
初女さんが亡くなられた時の頬が、桜貝の
ような桃色だったのを思い出しました。
空を見上げながら、あ~私たちって見守られて
いるんだな~って思えました。
それだけで心の奥が、ぽっと温かくなった気が
しました。
ばななさんの小説を読んでいると、やっぱり
心がぽっと温かくなって、生きてるっていいな~
って思えるの。
そして読み終わった時に、一度しかない人生
だから丁寧に生きていこうという気持ちに
なるのです。
「ジュージュー」もそういう小説です。
おススメです!