初女さんの著書「いのちをむすぶ」の帯に
吉本ばななさんが書いている言葉が、
最近ずしんと来ます。
『ほんとうに偉大な存在は、
決して人に気づきを強いない』
本当に、初女さんはそういう方でした。
このことの凄さを、今頃になって実感しています。
私が気づいたことをお話しすると、初女さんは
全て分かっていることなのに、じっと耳を
傾けて聴いて下さり、心を合わせてくれるのです。
私は、自分で分かったみたいな顔をして
初女さんにお話ししていました。
初女さんは、黙ってその人の中にあるこたえを
待っていて下さるのです。
初女さんがいらした時は、そのことが特別な
ことだ思ってませんでしたが、
本当にばななさんの言葉の様に、偉大な存在
だったことを、ことあるごとに感じています。
『パッと変われないと思うの。
それでも遅々として成長しているんです。
だから一歩ずつね。
この線を乗り越えたと思ったら
また次の線が見えてくる。
それがずっと続いていくんです。
最期までね。
佐藤 初女 』
初女さんは、この眼差しで見守っていて
下さったのですね。