クリーニングの割引のチラシが入ったので、
コートを出したらこの寒さ
桜も満開だというのに、春になるのは簡単では
ないんですね。
先日、あるアンケートに答えるので読んでいたら
「あなたが欲しいものは?」という質問があり
あれこれ考えて、今の私が本当に欲しい物って
何だろうと思ったら、「場」が浮かんできたのです。
誰もが来れて、そこに居るだけでホッとできて
また、元気になって帰って行けるところ
こう書いて、あれっ?これって
森のイスキアみたいって思ったんです。
今、こういう「場」が求められているんじゃ
ないかな~
ネットで繋がり、情報は手軽に入るし
Facebookでは、いつの間にか友達が一杯
出来ているけど…
本当に求めているものって、そういうことじゃ
ないんだと思うの。
初女さんに「もうすぐ、息子の命日なの」と
言ったら、初女さんが私の手を繋いで、
ずっと一緒に歩いてくれた、そのことだけで
私は、この悲しみが乗り越えられると思えたし
実際、乗り越えられました。
時々、もし初女さんに出会ってなかったら、
私はまだあの深い悲しみの中で苦しんで
いたかもしれないと思うのです。
そして、故郷に帰る様に通った「森のイスキア」
本当に有難かったです。
けれども今は、初女さんがいなくなり、
森のイスキアも役目が終わったかのように
森に還って行っているような、そんな気がします。
小さくても、ホッとできる「場」が欲しいな~
それが、今私が一番欲しいもの!
『春の雪解けを待って
人生に迷い心疲れた人たちが訪ねてみえます。
どなたも”受けとめてほしい”と願いながら
満たされず心に傷を負っています。
私は森のイスキアを拠点に
悩み苦しむ人たちのためにお料理をつくり
一緒に食べて、お話しを聴く。
そのようなささやかさ活動を続けてまいりました
形にもなってないし、決まりごともありませんが
食べることを大切にしております。
ともに食することは、ともに在ること。
どんなに言葉を尽くして話すより
深いところで通じ合えます。
佐藤 初女』