昨日観た映画で、私の心は騒めいています。
すごい映画でした。「カンタ!ティモール」
友人からチラシが送られて来たとき、Cantarは
スペイン語で歌うだから、中南米の陽気な歌の
映画かと思っていました。
チラシにある写真ははじける様な笑顔なので…
ティモールが、東ティモールであることを知っても
どこにある国なのかさえ分かりませんでした。
第二次大戦で日本に占領され、その後ポルトガルの
植民地となり、ポルトガルからの独立宣言をした後
インドネシアの侵攻が始まり、24年に及ぶ
虐殺・レイプ…が繰り返され、住民の3人に一人が
いのちを落としたということも
国連がインドネシアの撤退を決議した会議に、
日本が反対したことも、そしてインドネシアに
多額の援助をしていたことも、何も知らなかった
のです。
知らないということの罪深さを、突き付けられた
気がしました。
東ティモールの大人も子供も、笑顔で歌って
いるんです。
『ねぇ仲間たち ねぇ大人たち 僕らのあやまちを
大地は知っているよ…』
『人類はひとつの兄弟なのさ
父もひとり、母もひとり 大地のこども
憎んじゃだめさ、叩いちゃだめ
戦争は過ちだ、大地は怒るよ。』
東ティモールでは、インドネシアの捕虜に対し
自分たちの思いを言い聞かせ、無傷で返した
そうです
目の前で、家族全員が殺された人、おぞましい
レイプ・殺害…
人間をどこまでも凶悪にする戦争の恐ろしさ
私は、東ティモールの人の言葉を受け取るだけで
精一杯で、想像をめぐらすことは恐ろしくて
出来ませんでした。
でも、画面の向こうの老人は、穏やかな表情で
「悲しい。いつまでも悲しみは消えない。
でもそれは怒りじゃない。怒りじゃないんだ。」と
語っているのです。
これほどまでに崇高な心が、人間の中に宿って
いることに、涙が止まりませんでした。
大地を踏みしめ、大人も子供も歌い踊ります。
はち切れんばかりの笑顔で…
すごい映画です!
誰もが人生の中で一度は出会って欲しい映画だと
思いました。
知らなかった事実を知り、私はうろたえています。
天に向かい「初女先生、どうしたらいいの」と
言葉を飛ばしてみたら、「あんたには、すべて伝えて
あるよ」という声が返ってきました。
そうか…時間をかけてこのことを反芻していこう
こたえは私の中にあるのだから…
カンタ・ティモール
また日本が大いにその戦争に加担していた事も何も知らずに、のうのうと生きている私たちはどうなんだ!と後めたい気持ちでいっぱいになる。その混ぜ混ぜの私の中の思いは、東ティモールの人々の想像もつかない、言葉にも表せないような辛い経験をも超える、人々の精神性の高さと強さに救われるのです。人々の受けたすべての悲しみを包み込んだ思いは歌となり踊りとなり笑いとなり大地と繋がり生きていく。自然との繋がり、絆、本当の強さとは何か、結局愛だけが争いを解決してくれる唯一の鍵だ、ということを教えてくれる。
そう、すなおさんも書いているあの歌「ねぇ仲間たち、ねぇ大人たち、僕らのおかした過ちを大地は知っているよ〜」そして、あの穏やかに語る老人の微笑みが忘れられない。
すなおさん、ありがとう〜♡
だから、ブログを読んでとメールしてしまったの。
コメントを読みながら、心が重なっている気がしました。
『愛』そうなんですよ。
どんなに貧しくても、思うように動けなくても、深い苦しみや悲しみがあっても、誰のなかにも愛が宿っているんですよね。その愛によって、人間は真実の道を歩けるのかもしれません。
この映画を観ていると、温かい涙に心が洗われる気がするのは、東ティモールの人の愛の力を感じるからなんですね。
tsuyappeponさん有難う!
そして、
平和は日常。 今、ここ この瞬間なんだって思うんです。 そこには愛のみ、アクセスできるんじゃないかなあ、と。
この映画に出会ったとき、心が震え、魂が動き出し、なんども涙が溢れ、放心状態でした。
その時わたしは知らないことに申し訳なく思ったりしました。
この映画の監督は、知らなくても知っていてもいい、というスタンスでした。
だからこそ、私も共感する部分がありました。
それは、私が日ごろ思う、
知っていても知らなくても それ以前に、その人がしあわせなら、いいんだってことでした。
一方、大人として、未来の子供たちのために、わたしたちは何を選択するかは未来を創造する担い手になるわけで、そこは自分のことではなく、わたしたちの未来を考えたうえで、選択したいな、と思うのであります。
戦争に反対しても平和にならない
いま、私たちがほんとうの豊かさを思い出して、何を選択するかが問われ、
家族、友人と分かち合えるよろこびを感じ 未来は創造されると信じています
昨年スーザンの新曲 ホーリーブラウンドがこだましています。
大地にそっと口づけしようという日本語訳が心に刻まれました。
映画の中で「平和は演説じゃない、政策じゃない
平和は生活なんだ」って言っているでしょ。この映画の後に観た「この世界の片隅に」も、そのことを伝えています。
東ティモール人達は、あんなに悲惨な体験をしても、
大人も子供も若者も老人も、弾けるような笑顔を放っているのに、私たちの国では、笑顔が少ないのはなぜだろう…
みんなが笑顔で暮らせたら、地球家族なれたらいいね~