~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

「ひとり一人の中にある森のイスキアへ」

2020-02-15 17:49:15 | 日記

先日テレビで美輪明宏さんが、

「時間のスピードがどんどん速く

なっている。

明治・大正の時代はもっとゆっくりだった」と

言うようなことを言われてました。

私もこの時間の速さを感じています。

子どもの時ゆっくり感じていた時間が

大人になると速くなることは確かですが、

何か異様に速くなっている気がします。

そして、真実が見えにくくなり、国会では

嘘の上塗りをして、それを真実にしようと

しているし…人々が真実に興味を持たなく

なっているのも事実かもしれません。

”よりよい生活”をする為にが、

一番になっているのでしょうか…

55年前に書かれた内山興正老師の

「自己」に『現代という時代は

「自己とは何か」と考えてみることも

ないほどに、自己を喪失した時代なので

あって、そういう現代という時代は、

個人も、社会も、国際も、まったく

「無保証、無方向にスピードだけ

かけている」というわけで、だから

表面無事のようにみえているときでも、

じつはいつ転覆するかわからない。

危険状態におかれているのです…』と

書いてあります。

そして”物足りよう”の思いに振り回されて

ノボセあがって正気を失っていると

言うのです。(物足りようは、より良い

生活を目指すにもつながると思います)

55年前、すでにこう言われているのです。

老師は「ただ自分自身が正気を失わない

ようにする。それだけでもはや静かで

なごやかな雰囲気がそこに実現し、

ばらまかれるのであり、そのばらまかれた

雰囲気が人々をも正気に立ち返らせます。

私たちはお互いに何より、自分自身

まず、神の前にしずまる。神の前に祈る

ことをもって坐禅し、また正気を

見失わないように生活してゆきたいと

思います。』と書かれています。

初女さんは、どんなに大変で慌ただしい

時でも、いつも落ち着いていました。

森のイスキアにいると、時間がゆっくり

ゆったりと過ぎていくのです。

1泊でも3~4日いた気持ちになるのです。

イスキアを流れる時間がそう感じさせて

くれるのです。

東日本大震災の直後に、初女さんに電話をし

「先生、私どうしたらいいの」と聞いたら

「じたばたしない!」ときっぱりと

言われました。

これは「正気にもどりなさい」という

意味でもあったのですね。

今、世界中がノボセて正気を失っています。

コロナウイルスも正気を失った結果に

出てきている事かもしれません。

自己を見つめ、心を鎮め、正気を見失わない

そのことに心を傾けなければ…

初女さんが言われた「ひとりひとりの中に

宿っている”森のイスキア”」に立ちかえ

らなければ…

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みぃ)
2020-02-16 13:24:36
不安を何とかしようと焦って、更に不安になるという繰り返し。
そんな時に初女さんのような方から「じたばたしない!」なんて言われたら
一瞬で背筋がしゃんとするように思います。
生前はお会いすることが出来ませんでしたが
心の中の初女さんに言ってもらいます(^^)
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しゃんとしました (山崎 直)
2020-02-16 23:08:31
みぃ さま

本当に、初女さんに「じたばたしない!」と言われた時は、ハッとして背筋がしゃんとしました。後で、「初女さんに、私どうしたらいいの?」って電話したと友人に言ったら、「そんなこと初女さんに言うの、直さんぐらいよ」って言われました~
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いまこそですね。 (tomoke)
2020-02-18 13:22:15
こんにちは。

息子が、仕事が原因で「うつ」になり戻って来ました。
結婚も目前だったのに...。暗くなりがちでしたが、
そうですね。母は、「じたばたしない」じっと待つことですね。
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フランクルと初女さん (山崎 直)
2020-02-18 23:30:50
tomokeさま

あなたのコメントを読んで、フランクルを思い出しました。「私たちが人生を問うのではなくて、人生からの問いに私たちが応えていくのです。」こういうことを言っていたと思います。私は、子どもを亡くした後、何度も何度も「なぜ?どうしてこんな目に合うの?」と問うてきました。でも、フランクルの言葉と出会い「あなたは最愛の子どもをなくしました。さあ、どうしますか」と問われているのだと思い、随分気持ちがかわりました。今読んでる初女さんの子育ての本の帯に「ゆっくり待つ。受け入れる」と書いてあります。初女さんからtomokeさんへの言葉のように思えます。
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