もうすぐクリスマスです。
初女さんのいないクリスマスを迎えるんですね。という
お便りが届きました。
その方も、お手紙の中に書かれていたのですが、
この一年がものすごく長く感じると…
私もそうです。
一日は、あっという間なのに2月に初女さんが亡くなって
からの時間がとても長く感じられるのです。
息子が亡くなった年の一年も、とてもとても長く思え
ました。
一日を生きるのが精一杯だったからかもしれません。
「創くんが亡くなって、もう1年が経つの、
あっという間ね」と言われると、自分だけ時間の
流れの中に取り残されていかれているような気が
しました。
大切な人を亡くすと、時間が止まったようになるのかも
しれません。
今、2月に仕込んだお味噌を食べています。
初女先生のお味噌は、少しも減塩ではないけれど
お出汁の味が生きるお味噌です。
「お味噌は簡単だから、自分の家のお味噌は
自分で作るといいのよ」と言われていました。
初めて弘前のご自宅に伺った時、おむすびと共に
大きな器に入ったお味噌汁を出して下さいました。
先生は「旅館なんかで小さな器でお味噌汁が
出て来ると、もっとたっぷり欲しいなと思うの」と
言われていました。
美味しいお味噌汁でした。
息子が亡くなった後で作ったお味噌は、私の
手からも悲しみが出ていたのか、発酵しません
でしたが、初女先生が亡くなった後に仕込んだ
お味噌は美味しく出来ました。
死は、姿の別れであって、魂は永遠に生き続ける
ということが、やっと分かってきたからでしょうか
金曜日に友人に誘われて、キャンドル作りに
行きました。
先生に「どんなイメージのキャンドルにしますか」と
聞かれたので、「初女さんのキャンドルを
作りたいです」と言って、下の方が紫色で
上の方は、光が射している感じで黄色と少し
ゴールドを入れました。
今日、出来あがったキャンドルを取りに行ったら
初女さんのイメージにぴったりのキャンドルに
なっていました。
クリスマスには、このキャンドルに火を灯し
初女先生と一緒にお祝いしようと思います。
キャンドルの火は、優しく温かく照らしてくれると
思います
「メーリークリスマス初女さん…」