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優しい太子殿下、私は処女ジュハンヌと申します。天の君主は、私を通じ、殿下がランスの町で大典を挙げられ、王冠を戴かれて、フランス王たる天の君主の代理人となられるよう、お望みになっておられるのでございます。
ジャンヌ・ダルク
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北辰制をこの世界に具現するためには、人間が愛を深く学ばねばならない。
権謀術数だけでやっていると、政治は腐敗する。人間を甘く見るからだ。
技術だけでやれるほど、政治は甘いものではない。
高い愛を招き、それで政治を統率し、神の流れを国に呼び込んでくるというのが、北辰制の目的だ。
王権神授説というものは、民主主義の理想からは、愚かな嘘と考えられているが、それは法則的には真実ではない。
真の王権とは、真実、神の代理でなければならないのだ。
だが王制は廃れ切った。馬鹿が権力が欲しいだけのために、無理に王になって、嫌なことをしすぎてしまったのだ。
それでわれわれは今、北辰という言葉によって、新たな命を政治に吹き込もうとしている。
この世界に新たなものを生み出すために、神の流れを感じられる魂を、政治に呼び込まなくてはならない。
そのためにはどうすればいいか。
それをこれから考えていこう。