昨日は、東京国立博物館で開催中の日本国宝展に行って来ました。
全国から119点もの国宝が出品されるとあって平日にもかかわらず大盛況、10分ほど待たされ入場したものの、人気の展示物前ではなかなか列が進まず、思いのほか時間が掛かってしまいました。それに、自分のペースで進めないのは疲れるものです。午前の早い時間帯がお勧めです。
因みに、11月3日までの期間限定で11点の正倉院宝物が特別出品されています。一方で、展示期間によっては展示されていない品があり、119点全てが展示されているという訳ではありません。詳しい展示スケジュールは当館のHPで確認できます。
以下は、個人的に特に興味深かった展示物です。
内部は写真撮影禁止のため、画像はネット上から引用させて頂きました。
「鳥毛立女屏風」(正倉院宝物)
6点の中から2点が出品されています。鳥毛は殆ど剥離してしまっていますが、繊細なラインが印象的でした。
「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶 ( かえですおうぞめらでんのそうのびわ ) 」(正倉院宝物)
夜光貝など貝殻を加工して貼り付ける螺鈿(らでん)技法により装飾を施されています。
「仏涅槃図」(和歌山・金剛峯寺所蔵)
釈迦の死を嘆き悲しむ菩薩や弟子などの表情が豊かに且つ色鮮やかに描かれています。壁一面を覆うほどの大きな作品です。
「松に秋草図」(京都・智積院所蔵)
豊臣秀吉が息子・鶴松の死を弔うために建立した寺の障壁画として制作された絵画で、金地の背景に緑色の植物が鮮やかに描かれています。
「秋冬山水図」(東京国立博物館所蔵)
雪舟の作品で2点出品されているうちの一つ。
「金銅透彫舎利容器」(奈良・西大寺所蔵)
鎌倉時代の作品で繊細な透彫が見事です。当時の金属工芸の技術の高さが伺えます。
「緑地彩絵箱」(正倉院宝物)
緑色の背景に繊細な図柄が描かれています。奈良時代の作品で1200年前にこれほど素晴らしいデザインの品が作られていたことに驚かされます。
「片輪車蒔絵螺鈿手箱」(東京国立博物館所蔵)
平安時代の漆工芸を代表する名品とかで、木製の牛車輪が乾燥して割れるのを防ぐため水に漬けた情景を描いたものです。牛車輪の部分は貝細工になっています。(螺鈿(らでん)技法)
「土偶」(長野県茅野市)
別名、縄文のビーナス。妊娠した女性が表現されており、丸みをおびた形が特徴です。
国宝に指定されている土偶は全国で5つしか無く、国宝展では現在2体が展示されていますが、11月21日からは残り3体も出品されるそうです。
「玉虫厨子」(奈良・法隆寺所蔵)
仏像など礼拝対象物を納める屋根付きの工作物で、装飾に玉虫の羽が用いられていたそうですが、その羽は剥がれてしまって残念ながら玉虫特有の鮮やかさはありませんでした。
「一遍上人伝絵巻」(東京博物館所蔵)
時宗を開いた一遍の生涯を描いた絵巻で鮮やかな色使いと細かな描写が見事です。
「一字蓮台法華経」(奈良・大和文華館所蔵)
お経の一字一字を仏に見立て、各文字の下に蓮が描かれています。正しく書き写す写経から、美しく飾ることへ関心が行った現れだそうです。それにしても、随分手間が掛かったことでしょう。
「藤木古墳出土品・金銅製鞍金具」(文化庁所蔵)
動物など透かし彫により全体が装飾されています。古墳時代6世紀頃ということは、約1400年も前の作品です。
上記以外にも沢山の素晴らしい国宝が出品されており、何百年~1000年以上前にこれほど高度な工芸技術が日本に存在していたとは、改めてその素晴らしさと価値を再認識する機会となりました。
全国から119点もの国宝が出品されるとあって平日にもかかわらず大盛況、10分ほど待たされ入場したものの、人気の展示物前ではなかなか列が進まず、思いのほか時間が掛かってしまいました。それに、自分のペースで進めないのは疲れるものです。午前の早い時間帯がお勧めです。
因みに、11月3日までの期間限定で11点の正倉院宝物が特別出品されています。一方で、展示期間によっては展示されていない品があり、119点全てが展示されているという訳ではありません。詳しい展示スケジュールは当館のHPで確認できます。
以下は、個人的に特に興味深かった展示物です。
内部は写真撮影禁止のため、画像はネット上から引用させて頂きました。
「鳥毛立女屏風」(正倉院宝物)
6点の中から2点が出品されています。鳥毛は殆ど剥離してしまっていますが、繊細なラインが印象的でした。
「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶 ( かえですおうぞめらでんのそうのびわ ) 」(正倉院宝物)
夜光貝など貝殻を加工して貼り付ける螺鈿(らでん)技法により装飾を施されています。
「仏涅槃図」(和歌山・金剛峯寺所蔵)
釈迦の死を嘆き悲しむ菩薩や弟子などの表情が豊かに且つ色鮮やかに描かれています。壁一面を覆うほどの大きな作品です。
「松に秋草図」(京都・智積院所蔵)
豊臣秀吉が息子・鶴松の死を弔うために建立した寺の障壁画として制作された絵画で、金地の背景に緑色の植物が鮮やかに描かれています。
「秋冬山水図」(東京国立博物館所蔵)
雪舟の作品で2点出品されているうちの一つ。
「金銅透彫舎利容器」(奈良・西大寺所蔵)
鎌倉時代の作品で繊細な透彫が見事です。当時の金属工芸の技術の高さが伺えます。
「緑地彩絵箱」(正倉院宝物)
緑色の背景に繊細な図柄が描かれています。奈良時代の作品で1200年前にこれほど素晴らしいデザインの品が作られていたことに驚かされます。
「片輪車蒔絵螺鈿手箱」(東京国立博物館所蔵)
平安時代の漆工芸を代表する名品とかで、木製の牛車輪が乾燥して割れるのを防ぐため水に漬けた情景を描いたものです。牛車輪の部分は貝細工になっています。(螺鈿(らでん)技法)
「土偶」(長野県茅野市)
別名、縄文のビーナス。妊娠した女性が表現されており、丸みをおびた形が特徴です。
国宝に指定されている土偶は全国で5つしか無く、国宝展では現在2体が展示されていますが、11月21日からは残り3体も出品されるそうです。
「玉虫厨子」(奈良・法隆寺所蔵)
仏像など礼拝対象物を納める屋根付きの工作物で、装飾に玉虫の羽が用いられていたそうですが、その羽は剥がれてしまって残念ながら玉虫特有の鮮やかさはありませんでした。
「一遍上人伝絵巻」(東京博物館所蔵)
時宗を開いた一遍の生涯を描いた絵巻で鮮やかな色使いと細かな描写が見事です。
「一字蓮台法華経」(奈良・大和文華館所蔵)
お経の一字一字を仏に見立て、各文字の下に蓮が描かれています。正しく書き写す写経から、美しく飾ることへ関心が行った現れだそうです。それにしても、随分手間が掛かったことでしょう。
「藤木古墳出土品・金銅製鞍金具」(文化庁所蔵)
動物など透かし彫により全体が装飾されています。古墳時代6世紀頃ということは、約1400年も前の作品です。
上記以外にも沢山の素晴らしい国宝が出品されており、何百年~1000年以上前にこれほど高度な工芸技術が日本に存在していたとは、改めてその素晴らしさと価値を再認識する機会となりました。