このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
部活動で遅くなった娘を迎えに行き、高校の正門前に車を停めて待っていたところ、昇降口から出てくる彼女にガラス戸を開けてくれた男子生徒がいた。
車へ乗り込んできた娘に、あれは知り合いかと尋ねると、ううん、知らないひと、でも、たまにいるよ、開けてくれる男の子、との答えだった。
へええ、僕の頃は(共学化前の)男子校だったから、ただただむさ苦しくて、それが嫌で学校に行かなかったのだけど、今のK高には紳士がいるんだね。
ちょっと驚いたし、なんだか嬉しくなった。
「ここは一体どこなのでしょう、教えていただけます?」
「みなにブタ小屋だと言われている、僕のアパートです。」
「力づくで私を連れてきたのですか?」
「いえいえ、むしろその反対です。」
「私は一晩中ここにいたのですか、ひとりで?」
「僕を勘定に入れなければね。」
「私はあなたと一夜を共にしたのですか?」
「その言い回しはあまり正確とは言えないけれど、でも―見方によっては―そうです。」
「―はじめまして。」
「よろしく。」(握手する)
「あなたのお名前は?」
「ブラッドレー、ジョー・ブラッドレーです。」
(池田昌子と城達也の吹替え風に)