リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

全国テスト

2010年04月21日 14時18分28秒 | 日々のこと
昨日は全国の小中学校の抽出校+αで学力試験が実施されました。最初は4割くらいの抽出で、その後仕分けられて3割になって、実際は自主参加が増えて7割くらいの学校で実施されたといいます。

なんかこの3割とか4割というのは、何も根拠がない数字だったということになりますね。大体あの事業仕分けというのは、良い悪いは別としても昔の大衆団交を思い起こさせる感じで、そんなんでパッパッと決めちゃっていいの?って感じはしますが。

実際は7割ということは、仕分けて経費削減した意味がなくなりますよね。もっとも採点は自分たちでやれ、ということなんでしょうしょうから、余分の経費はかからないのか。

自主参加の学校でやった採点の精度もあてにできないでしょうけど、国としてのデータは3割の学校の分だけでやるから、信頼性も確保されるんでしょう。

自主参加の学校の結果はあくまでも参考程度ということになるんでしょう。でも地方ではこの数字が一人歩きしないかちょっと心配ではあります。

この全国学力テストが実施される少し前に、「教育課程(学習指導要領)実施状況調査(テスト)」というの実施されました。実は教師をやっていた「晩年」にひょんなことでこのテストの作成に関わったことがあったこともあって、全国で全員を対象にした学力テストが実施されると聞いて、なんで「教育課程実施状況調査」だけであかんのかいな?と思ったもんでした。

「教育課程実施状況調査」は中学校全学年の5教科と小学校の4教科(だったかな?対象学年は覚えてません)で、1、2割り程度の抽出校で行われていました。これはそもそも学習指導要領改訂のための資料とするものですから、今後数年年たったらまた実施されることと思います。

自民党政権では全員参加でしたが、民主党政権になって国語と算数・数学だけの抽出調査になったわけですから、「教育課程実施状況調査」の実施頻度を少し多くするだけで十分というかその方が多くのデータが得られたのでは。何かワケのわからん人が一杯雑音を出すので、変な方向に行ってしまった、という感じがするんですよね。「仕分けで」1番じゃないとイケないんですかって、とんちんかんなことを言っていた人もいたし。(笑)

私がこのテスト作成(英語です)にかかわったときは、全学年分のテストを5セット作り、春に予備調査を行い、その分析を夏におこなって、最終的に3セットにしぼりこみ、それを秋から冬にかけて実施という、結構周到に準備をしました。そしてその次の年度に分析を行っていました。

今の学力調査は、予備調査をやって精度とか妥当性の確保はきちんとやってるんでしょうかねぇ?気にはなります。