今日は夕方にレッスンがあるので、朝のうちにコンサートの曲をさらっておこうと思い練習し始めました。ちょっと一息ついて、本棚になにげに見ると、武満徹の「時間の園丁」という本が目にとまりました。
確か、数年前に神田の古本屋で手にいれたものです。買ったときにパラパラと読んだんですが、今回もパラパラと・・・(笑)
ふと目にとまったのが、「日本人作曲家の作品を聴く」というタイトルでした。その中に名古屋のしらかわホールで行われたコンサートのことが書かれていました。
1995年2月8日のコンサートで、「しらかわホールでの作曲家委嘱シリーズ」第1回で、西村朗と新実徳英の作品の演奏会です。ええ、この演奏会私も行きましたよ。演奏は岩城宏之指揮オーケストラアンサンブル金沢とありました。そういえばそうだったですね。次回のこのシリーズは、北爪道夫と田中カレン・・・とありました。これも聴きにいきました。
同ホールではこのコンサートの数ヶ月後に武満徹の作品を集めたコンサートがありまして、これにも行ったんですが、武満本人も会場に来ていました。そうそう、私のすぐ前の席に西村朗氏が座っていたことも覚えています。このコンサートの翌年96年2月に武満は亡くなります。
そういえば最近しらかわでこういった企画がありませんですねぇ。ネットで調べてみましたら、「しらかわホール委嘱作品」では「時間の園丁」に出てくるものしかひっかかりませんでした。2,3年で止めてしまったのでしょうか。
ついでにオーケストラアンサンブル金沢のコンポーザー・イン・レジデンスも調べてみましたら、これは今も継続しているようです。
最近の経済の停滞で、オーケストラや音楽ホールや博物館全て(儲けの)結果の数字を出せみたいなことになっているようで、そんな中で現代音楽のコンサートなんかやっても、金にならないからやらない、ということなんでしょうか。95年のオール武満コンサートで、世界的大家たるご本人が来ていてコンサート前のトークショー付きであっても、入りは7分くらいでしたら・・・
いくら儲けにならないといっても、現代の作曲家の作品を聴く機会がこうも減ってくるとなんか危機的状況に陥っていると思わざるを得ません。ま、音楽(というか「芸術」全般)は今も昔も経済状況に密接に関わって変化をしてきていますので、現在の状況もそういった大きな波の中の現象だと捉えられなくはありません。
でも気になるのは、有名オペラ劇場の出張講演とか美形演奏家のコンサートとか何とかというグループの東京ドームコンサートとか、数極集中的に多くの人が集まりはしますが、どうも多様性というのがなくなっている感じがすることです。いろんな会場で、いろんなジャンルのコンサートをいろんな人がやり、そこそこの人数の人が聴きに来る、というのが望ましいと思います。
この多様性のモノサシで10数年前と今とを比べてみると、歴然としています。(別に調査したわけではなく、単なる印象ですが(笑))10数年前と比べて今の日本はものすごく貧乏になっているわけはないのに、なぜでしょうねぇ。しらかわホールでBCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)の演奏が定期的に聴けるのはとてもすばらしいことですが・・・
確か、数年前に神田の古本屋で手にいれたものです。買ったときにパラパラと読んだんですが、今回もパラパラと・・・(笑)
ふと目にとまったのが、「日本人作曲家の作品を聴く」というタイトルでした。その中に名古屋のしらかわホールで行われたコンサートのことが書かれていました。
1995年2月8日のコンサートで、「しらかわホールでの作曲家委嘱シリーズ」第1回で、西村朗と新実徳英の作品の演奏会です。ええ、この演奏会私も行きましたよ。演奏は岩城宏之指揮オーケストラアンサンブル金沢とありました。そういえばそうだったですね。次回のこのシリーズは、北爪道夫と田中カレン・・・とありました。これも聴きにいきました。
同ホールではこのコンサートの数ヶ月後に武満徹の作品を集めたコンサートがありまして、これにも行ったんですが、武満本人も会場に来ていました。そうそう、私のすぐ前の席に西村朗氏が座っていたことも覚えています。このコンサートの翌年96年2月に武満は亡くなります。
そういえば最近しらかわでこういった企画がありませんですねぇ。ネットで調べてみましたら、「しらかわホール委嘱作品」では「時間の園丁」に出てくるものしかひっかかりませんでした。2,3年で止めてしまったのでしょうか。
ついでにオーケストラアンサンブル金沢のコンポーザー・イン・レジデンスも調べてみましたら、これは今も継続しているようです。
最近の経済の停滞で、オーケストラや音楽ホールや博物館全て(儲けの)結果の数字を出せみたいなことになっているようで、そんな中で現代音楽のコンサートなんかやっても、金にならないからやらない、ということなんでしょうか。95年のオール武満コンサートで、世界的大家たるご本人が来ていてコンサート前のトークショー付きであっても、入りは7分くらいでしたら・・・
いくら儲けにならないといっても、現代の作曲家の作品を聴く機会がこうも減ってくるとなんか危機的状況に陥っていると思わざるを得ません。ま、音楽(というか「芸術」全般)は今も昔も経済状況に密接に関わって変化をしてきていますので、現在の状況もそういった大きな波の中の現象だと捉えられなくはありません。
でも気になるのは、有名オペラ劇場の出張講演とか美形演奏家のコンサートとか何とかというグループの東京ドームコンサートとか、数極集中的に多くの人が集まりはしますが、どうも多様性というのがなくなっている感じがすることです。いろんな会場で、いろんなジャンルのコンサートをいろんな人がやり、そこそこの人数の人が聴きに来る、というのが望ましいと思います。
この多様性のモノサシで10数年前と今とを比べてみると、歴然としています。(別に調査したわけではなく、単なる印象ですが(笑))10数年前と比べて今の日本はものすごく貧乏になっているわけはないのに、なぜでしょうねぇ。しらかわホールでBCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)の演奏が定期的に聴けるのはとてもすばらしいことですが・・・