2月9日のコンサートのリハーサルです。
今回の共演は、ヴァイオリンの鈴木崇洋さんとヴィオラ・ダ・ガンバの山下瞬さんです。鈴木さんはリサイタルを始め今まで何度もご一緒させて頂いてます。山下さんは昨年末八百津町のカフェ・ビスでご一緒させて頂いたばかりです。
12月のコンサートではフレンチ・テオルボで通奏低音とソロを演奏したのですが、今回は初めてラース・ジェンソンに新しく作ってもらったアーチ・リュート(リウトアッティオルバート)を使います。
この楽器はまだ音を出し始めて一ヶ月程度なのですが、現段階でもとても音が前に出て良好です。中音域も高音域もとても音が良くのびます。バス弦がアキラのローデド・ナイルガット(CD弦)で、シングルかつテオルボより30センチも弦長が短いのでバスの音量がどのくらい聞こえるのか少し心配でした。ソロでは特に問題ないのですが。でも実際は全く杞憂でした。
実際にアンサンブルで合わせてみて、バスの音は、最初のアタック(0.5秒くらい)にどれだけ音のエネルギーが出ることがいかに重要かよくわかりました。金属巻線は音の持続時間がCD弦やガット弦に較べてはるかに長いし音もメタリックなので大きな音に聞こえますが、実際の初期アタックの音エネルギーはあまり変わらないようです。長く金属的なギーンより短く丸いボンのほうがいいということです。昔はそういう音でアンサンブルをしていたわけだし。
さて今回のプログラムはテレマン、ヴェラチー二、マレ、デルブロアなどの作品を演奏予定です。コンサートは2月9日(日)15時開演、会場はくわなメディアライヴ内のときのホールです。バロック音楽の旅シリーズの最終回ですが、飛び込み参加もかのうです。
最近はリュート伴奏の歌曲が気に入っていて、リンドベルイさんのリュートでエマ・カークビーさんが歌うダウランドとパーセルの歌曲をよく聴いています。
以前はオワゾリールレーベルで40年ほど前に録音されたルーリーさんの伴奏でカークビーさんが歌うダウランドの歌曲全集を聴いて、リュートの音と相性の良い彼女のノンヴィブラート唱法の歌声の虜になったものですが、その4枚組CDも行方不明になってしまい、しかたなく新たにリンドベルイさんとの組合せのものを最近手に入れて聴いてますワン🐶2011年録音のもの(スェーデンのビスレーベル)で最新ではありませんが、30年も間隔があり、さすがのエマ・カークビーも天使の歌声と形容されていたころのような若々しい歌声ではありませんが、円熟した素敵な歌声に聴き惚れています。これで、あと10日をなんとかやり過ごしますワン🐶
ところで、中川祥治伴奏&増野友香の組合せでのダウランドも是非聴いてみたいのですが、次年度以降の旅でそういう予定はないでしょうか?