リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

某コメンテーターをめぐって

2016年03月23日 23時03分31秒 | 日々のこと
某インチキコメンテーターの話はもうそろそろ(わずか1週間くらい?)で話題にも上らなくなっていますが、まぁそんな程度のお粗末な話でしょう。

例によって後付けコメントがぞろぞろ出ていました。「実は、私前から変だと思っていました」とか「彼のコメントは簡単なことを妙に難しく言っているだけだ」式のコメントです。こんな後出しじゃんけんみたいな言い方は誰でもできますよね。某インチキ氏はかなり長い間テレビに出ていたわけだから、そのときにちょっとでも言って欲しかったです。所詮後付けコメントをいうコメンテーターも某氏と同じ穴のムジナといったところでしょうか。

でもひとつとてもおもしろいことを言う方がいました。その方、経営コンサルタントの専門家ですが、某氏はコンサルタントの臭いがしない、というのです。「臭い」ですね。まぁこれも後付には違いがありませんが、なかなか面白い視点です。

リュート演奏家は共通の「臭い」がありますし、それは声楽家のそれとは少し異なります。古楽の人たちはどの楽器であれある程度の共通性は感じますが、同じ音楽やってても、モダンの金管やパーカッションの人だと相当距離感を感じてしまいます。これは楽器の方が人を選んでいるという結果なのかも知れません。

経営コンサルタントというのも多分楽器と同じように、職業が人を選んでいるのかも知れません。そのコメント書いた人はある意味皮膚感覚で直感したのでしょう。でもそういうことばにできない直感って結構当たっているものです。少なくとも私がいままで会ったことのあるリュート奏者の人たちは、例外なく自分と同じ臭いの人たちで、初対面であってもすぐにある種の仲間感覚を感じることができました。タイムマシンでヴァイスに会いに行っても多分同じことを感じるでしょうね。もっとも同じ仲間といってもレベルは相当違うでしょうけど。