リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

「フェルメール」

2019年06月04日 21時22分16秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
前回のエントリーで書きました、ウィキの誤表記の注にお名前が出ていた千足伸行先生の御著書(監修ですので、ほとんどの文章を書いたのは別の方です)を購入してみました。K社から出ている「フェルメール」という新書です。昨年のフェルメール展にあわせて出版された本だと思います。

ささっと読んでみましたが、第1章の「あの名画をキーワードから読み解く」にある「ワイングラス」(紳士とワインを飲む女)では椅子の上の楽器は「リュート」になっていました。この本の出版が2018年の9月、そして美のなんとかというテレビ番組はその年の終わり頃ですので、「フェルメール」という本から引用したのかもしれません。ウィキの記事がいつ頃書かれたのは不明ですので、この本との関わりはわかりません。

「フェルメール」では「リュートを調弦する女」についても読み解きがありましたが、描かれている楽器に関しての記述で特に問題となるところはありませんでした。

このあたりも踏まえて千足先生に手紙を書いてみようかと考えています。それにしても美術関係の方が絵に描かれている楽器についてお書きになるときはぜひ当該古楽器の専門家にお尋ねをしてほしいものです。楽器に詳しければ、「リュートを調弦する女」なんかもっと詳しい読み解きが可能です。