院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

ビタミンK

2008-07-29 08:35:52 | Weblog
 いつぞや栄養学に対する不信感について述べた(2006.11.30)。

 ヨードが多く含まれた玉子や、カルシウムやビタミンB12が多い牛乳がもてはやされてきたので、栄養学に関する疑義について、また述べる。

 ヨードは採り過ぎると甲状腺障害を起こす。カルシウムも摂り過ぎると胎児の骨が硬くなって難産となる。

 私が中学生のころは、手術前にビタミンKを摂るのが常識だった。ビタミンKは出血を抑える作用がある。

 だから妊婦が出産時の出血を少なくするために飲んでいた。だが、その後ビタミンKは流産を促進するということが分かった。じじつ、私の先輩の奥様は、妊娠中にビタミンKを飲んでいて、流産してしまった。

 その薬の商品名はカチーフといった。vitaK を逆から読んで、カチーフと名づけた冗談みたいな命名だった。

 これにより、何万人という胎児が流産した。

 だから私は新薬を使わない。どういう副作用があるか分からないからである。30年くらい使用されて、大きな副作用がないと経験的に分かっている薬が安全である。