院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

TPPとシャッター通り

2011-11-08 00:11:39 | Weblog
 シャッター通りはアメリカが造ったと、いつぞや書いた。アメリカとの協定で街の様子がこれだけ変わってしまうという、これは好例である。

 シャッター通りには美点も弱点もある。ある消費者にとっては郊外の大型店に車で乗り付けるのが便利だろう。反対に高齢者は駅前商店街がなくなって、買い物に不便をする。駅前商店街がなくなると、情緒的に寂しいという損得なしの意見もある。

 いずれにせよアメリカと協定を結べば、日本の風景は変わるのだ。TPPに参加すると、また変わるだろう。どのように変わるか分からないが大幅に変わるはずである。農業の問題なぞ一部のそのまた一部に過ぎない。

 TPPは多国間の協定と言うけれども、日本とアメリカだけで全貿易の90%を占めるというから、事実上、日本とアメリカとのFTAみたいなものになるはずである。

 日本の風景が大幅に変わることを十分念頭に置いて、TPPを考えていかなくてはならないだろう。