院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

信じられない毎日新聞の他紙調査

2015-09-20 12:51:36 | マスコミ


(これは今日の毎日新聞です。下の記事で取り扱っているのは1週間ほど前の同紙の記事についてです。)

 安保法制成立の1週間ほど前、毎日新聞が他の新聞の記事を調べて、この問題について各新聞がどのような取り扱いをしているのか一覧していた。

 一面トップか、一面でも2番目に取り扱われているか、それとも一面以外かといったことを、在京5紙だけでなく地方新聞50紙ほどまで、毎日新聞は調べた。

 朝日毎日は反対の色合いが濃く、産経讀賣は賛成の方向と毎日新聞は分析した。地方新聞にも同様の検討が加えられていた。

 その労は多とするが結論がいけない。なんと「これだけ各新聞で論調が分かれては、国民が戸惑う」というというものだ。これには驚いた!

 マスコミにもいろんな意見があるのが健康なあり方だ。それを「論調がばらばらでは国民が戸惑う」とは、この記事を書いた記者はバカか!?掲載を許可した編集長はプロか!?

 朝日新聞DIGITAL も他のメディアの分析をしているが、こちらはまだマトモである。


※今日の短歌

  友人は記者となりしが佳き人で書かれし記事はいまも円満 (豊橋市)中里ひとし

「平等」を起点とした論述は破たんする--教育論にせよ政治論にせよ

2015-09-20 08:29:56 | 教育

(報知プロスポーツ大賞授賞式。Nittaku のHPより引用。)

 小学校の運動会で、かっけこのゴールにはみんなが手を繋いで入り、順位は付けないことがあったそうだが、今でもやっているだろうか?

 人間に順位が付けられるようになったのは、農耕社会になってからだということは、この欄の読者ならすぐにご理解いただけるだろう。(穀物の備蓄すなわち余剰がない時代には、王や豪族といった存在に富が偏在することはありえなかった。)

 プロスポーツは順位が命の世界である。一位は他の者より格段に多い報酬が得られる。四位五位に終わった者が努力の人だったとする。一位の人より四位五位の人のほうが数層倍努力したのに、たったこれだけの報酬では可哀そうだという論者が出てくるかもしれない。しかし、それはそれで「努力の量」で順位を付けていることになる。

 社長は人間としてヒラより偉いわけではない。ただし、会社で不祥事があった時、責任をとって辞職するのは社長でなくてはならない。副社長以下が辞職しても何の意味もない。

 人間の順位付けは、もう何万年も前に農耕が始まってから続いているのだから、「平等」を起点や前提とした考察は、どんな論述でも必ず矛盾を生じてくると考えたほうがよいだろう。


※今日、気にとまった短歌

  もし君がどんなに偉くなったってオレが尊敬することはない  詠み人知らず