(働き方改革のポスター。TeamSpirit より引用。)
「働き方改革」という言葉から「楽して生産性を上げる」というイメージが浮かぶのではないか。言い方を変えれば「楽して得をする」という意味だ。
だが、それでは受験生が浮かばれない。「楽して受かる」ということはあり得ないからである。私の受験時代には夜9時まで勉強してくたくたに疲れても、ここでやめては競争相手と差がつかないと、さらに1時間勉強した。苦にならぬよう好きな数学を最後まで残すなどの工夫をほどこした。(「私の浪人時代(1)」2011-06-18)
たぶんヤリ手の経営者たちは「楽して生産性を上げる」なんてことを信じないだろう。現実はまったく逆である。生産性は苦労しないと上がらないのだ。甘言を弄しても、あとで働き手も気づくだろうから、そのときはどうするのだろうか?
ふたたび目新しい甘言をひねりだすのだろうか?
※私の俳句(秋)
柿置きし枕辺に立つ祖父母たち