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(3代目三遊亭金馬。ウィキペディアより引用。)
古典落語の「薬缶(やかん)」は3代目三遊亭金馬の得意噺であった。何でも知っていると豪語するご隠居に八五郎がいどむ。
「魚のコチはなぜコチというんですかい?」
という八五郎の問いに対してご隠居は
「こっちに泳いでくるからコチじゃ」
「向こうへ行ったらどうするんですかい?」
「お前が向こうに回ればいいのだ」
「ヒラメは?」
「平たいところに目がついているからだ」
「じゃあカレイは?」
「あれはヒラメの家来で、家令をしているからじゃ」
このようにして、ご隠居のこじつけがえんえんと続く。中にマグロの名称に対する問いがあり、ご隠居は「真っ黒だからだ」と答える。これはこじつけではないように思う。
一昨日述べたように、現在ではさらに黒をつけて本マグロのことを「クロマグロ」と呼ぶ。歴史的に最初は「クロ」だったが、「クロ」の中の中核として「真(マ)」が付けられ「マグロ」となった。さらに歴史を下ると「マグロ」の中の代表として「本マグロ」と呼ばれ、最終的に再び「黒」が付いて「クロマグロ」になったとは考えられないだろうか?
じじつ今のマグロ漁師は「メバチマグロ」や「ビンナガマグロ」をマグロとは呼ばない。漁師がマグロと言うのは「クロマグロ」だけである。値段もぜんぜん違う。「メバチマグロ」はたんに「バチ」と呼ばれる。
私たちが常に食べてスーパーでも売っているマグロの刺身はみな「メバチマグロ」である。スーパーごときで本マグロなぞ売っているはずもない。
(タイセイヨウクロマグロ。ウィキペディアより引用。 )
※私の俳句(夏)
老若が出てくるメロン狩りハウス
(3代目三遊亭金馬。ウィキペディアより引用。)
古典落語の「薬缶(やかん)」は3代目三遊亭金馬の得意噺であった。何でも知っていると豪語するご隠居に八五郎がいどむ。
「魚のコチはなぜコチというんですかい?」
という八五郎の問いに対してご隠居は
「こっちに泳いでくるからコチじゃ」
「向こうへ行ったらどうするんですかい?」
「お前が向こうに回ればいいのだ」
「ヒラメは?」
「平たいところに目がついているからだ」
「じゃあカレイは?」
「あれはヒラメの家来で、家令をしているからじゃ」
このようにして、ご隠居のこじつけがえんえんと続く。中にマグロの名称に対する問いがあり、ご隠居は「真っ黒だからだ」と答える。これはこじつけではないように思う。
一昨日述べたように、現在ではさらに黒をつけて本マグロのことを「クロマグロ」と呼ぶ。歴史的に最初は「クロ」だったが、「クロ」の中の中核として「真(マ)」が付けられ「マグロ」となった。さらに歴史を下ると「マグロ」の中の代表として「本マグロ」と呼ばれ、最終的に再び「黒」が付いて「クロマグロ」になったとは考えられないだろうか?
じじつ今のマグロ漁師は「メバチマグロ」や「ビンナガマグロ」をマグロとは呼ばない。漁師がマグロと言うのは「クロマグロ」だけである。値段もぜんぜん違う。「メバチマグロ」はたんに「バチ」と呼ばれる。
私たちが常に食べてスーパーでも売っているマグロの刺身はみな「メバチマグロ」である。スーパーごときで本マグロなぞ売っているはずもない。
(タイセイヨウクロマグロ。ウィキペディアより引用。 )
※私の俳句(夏)
老若が出てくるメロン狩りハウス